【ポエム】愛の形①

ずっとずっと、空っぽで
木の幹にあいた、うろのように
まあるい空洞が、胸の奥にはありました

その空洞が満たされなくて、さみしくて
時々誰かが、「おいしい」とか「大好き」とか、そう言って甘い水をたくさんかけてくれたけど
そんなのすぐに消えちゃって

だけど、昨夜のことでした
君がかけてくれたその言葉
うろの中で、まあるい灯になり
くるくる、ふわふわ、渦巻いて

寒空の下でも、私は平気
だって、虚ろの中はあったかい

人間たちは、これを愛と呼ぶのでしょうか

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