【ポエム】夏がまだ夏であった頃
ヒグラシの声が 遠ざかる
夏が 生き急ぐ
声にならない叫びが 急き立てる
ひとつ ひとつ 摘み取って
僕らは 確かに ここにいた
大きな花束を作って
それだけが、僕らの証明だ
寄せては返す 波のふち
砂の城も 砂浜の絵も
今、ここに立っていた 足跡さえも
ぜんぶ ぜんぶ 波の向こう
ツンと鼻を刺す 火薬の匂い
夜を埋めていく 白煙
笑い声と火花が咲く
僕らは 確かに ここにいて
ヒグラシの声は
まだ 聞こえている
ヒグラシの声が 遠ざかる
夏が 生き急ぐ
声にならない叫びが 急き立てる
ひとつ ひとつ 摘み取って
僕らは 確かに ここにいた
大きな花束を作って
それだけが、僕らの証明だ
寄せては返す 波のふち
砂の城も 砂浜の絵も
今、ここに立っていた 足跡さえも
ぜんぶ ぜんぶ 波の向こう
ツンと鼻を刺す 火薬の匂い
夜を埋めていく 白煙
笑い声と火花が咲く
僕らは 確かに ここにいて
ヒグラシの声は
まだ 聞こえている