シェア
週末のしとろん
2024年8月16日 12:43
雨上がり立ち上る草いきれ叢に息づき、土に蠢く無数の影日に炙られた 石の上干からびて 横たわる無数の亡骸柔らかな土を掘ってお墓を作るこれでもう熱くないね
2024年7月30日 05:33
ヒグラシの声が 遠ざかる夏が 生き急ぐ声にならない叫びが 急き立てるひとつ ひとつ 摘み取って僕らは 確かに ここにいた大きな花束を作ってそれだけが、僕らの証明だ寄せては返す 波のふち砂の城も 砂浜の絵も今、ここに立っていた 足跡さえもぜんぶ ぜんぶ 波の向こうツンと鼻を刺す 火薬の匂い夜を埋めていく 白煙笑い声と火花が咲く僕らは 確かに ここにいてヒグ
2023年3月29日 14:34
夏の夜、君がいつも私の隣にいたことを思い出す。 笹に短冊をくくりつける時、ご飯を食べる時、動画を見て笑う時、暑さに負けて畳に寝転がっている時、扇風機の前で涼む時、みんなで花火をする時。君がいなかったことは一度だってなかった。 もちろん、たまにはケンカもしたし、泣いてしまう時だってあった。私のことなんて知らないフリした時もあったよね。だけど次の日にはけろりとして、何事もなかったように振る舞う、