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週末のしとろん
2024年7月30日 05:33
ヒグラシの声が 遠ざかる夏が 生き急ぐ声にならない叫びが 急き立てるひとつ ひとつ 摘み取って僕らは 確かに ここにいた大きな花束を作ってそれだけが、僕らの証明だ寄せては返す 波のふち砂の城も 砂浜の絵も今、ここに立っていた 足跡さえもぜんぶ ぜんぶ 波の向こうツンと鼻を刺す 火薬の匂い夜を埋めていく 白煙笑い声と火花が咲く僕らは 確かに ここにいてヒグ