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コロナが教えてくれた、SNSの本来の姿

行動制限生活@アルゼンチン 11日目

今日は、ある記事を紹介したいと思う。
アメリカの記事を日本語訳したものなので、少し直訳感が出ているが、
内容はとても印象的だったため、ぜひ共有したい。

▼記事の内容
それがこの記事。
https://jp.techcrunch.com/2020/03/27/2020-03-21-showing-up-not-showing-off/

内容を端的にいうと、

今や「自己アピール」のために世界中の人々が使用し、まるで得点を競うかのような一種の「スポーツ」と化してしまったSNS。
「外に出る(アピール材料を見つけにいく)」ことができなくなった今、人々は「自己アピールというスポーツ」をやめ、「ただ、繋がる。時間を共有する」というインターネットの本来の良さに気付き、行動を変えているのではないか。

という記事である。

特に印象に残った文章を引用したい。

・自己アピールなどのためにInstagramのストーリーにコンテンツを投稿していた人が多かった。しかし、新型コロナウイルス(COVID-19)の拡がりとともに、それがなくなりかけているのである。誰も「クールなこと」をするために外出することはできないし、そもそもそうするべきではないと言われるだろう。
・社会的な生き物にとって、最も自然に感じるのは「つながっている」ということだろう。そしてそのつながりは、やったばかりのことを後からフィードで共有するのではなく、同じ時間を共有することによって感じられるものなのだ。
・私たちの普段したいことは、幼少期に校庭や家の前でしていたこと「ただ遊ぶこと」なのだから。


▼業績悪化の中、突如として多くの国のチャートで1位に急上昇したアプリ「Houseparty」

実際に、グループビデオ・チャットアプリのHouseparty(ハウスパーティー)の人気が急上昇しているという。

・イタリアの場合、Housepartyは、1カ月前にはトップ1500にさえ入らないアプリだった。それが現在では、ソーシャルアプリの第1位、全体で第2位のアプリとなっている。他の多くの国でも、HousepartyはZoomに次いでチャートの上位を占めている。
先週の月曜日の3月16日に、Housepartyはすべてのチャートで1位を獲得した。

▼自己アピールという謎のスポーツ
世界中に「自己アピールという謎のスポーツ」の参加者がたくさんいた。

私は去年の7月に日本を発ち、かれこれ9ヶ月間、世界中の色々な場所を回ってきたが、
人種年齢問わず、どこに行っても、みんな全く同じ「ある行動」をしているのだ。
それは、「人目も気にせず、取り憑かれたようにスマホに向かってキメ顔を作り、ひたすらシャッターボタンを押す」という行為だ。
その光景をみて、ずっと私は違和感を覚えていた。

なんで全世界の人が、みんな揃って同じことをしているんだろう。
この行為になんの意味があるのだろう。

全ては「社会」という幻想の中で生き抜くための「自尊心」を守るためなんだ。

私はこの旅を通して、

この世の中の多く人は、「自尊心を守るために生きている」と言っても過言ではないのではないか。

そう思うようになってしまっていたのだ。

もちろん、全ての人が「自尊心を守るため」というわけではないだろう。

ただ私は、インターネットの目的は「オフラインでできないことをオンラインで解決すること」であると思う。
また、今回の記事に記載されてある通り、
SNSの本来の目的は『「見せびらかす」のではなく「姿を見せる」こと。』『つながりを持つこと』なんだと思う。

この先、本当に人々が「自己アピールというスポーツ」をやめ、「ただ、繋がる。時間を共有する」というインターネットの本来の良さに気付き、行動を変えていくのであれば、私が訪れたあらゆる観光地においても、また違った人々の顔色をみることができるのかもしれないな。

そんなことを感じた1日だった。

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