清須会議
三谷さん監督の清須会議を鑑賞しました。
映画を見る前は、日本史に疎い私の知識は、恥ずかしくも、ぼんやりと織田信長の跡取りを決める会議だったな、しかありませんでした。
ただ三谷さん監督の映画は大好き。
きっとこの会議も最後に驚かされ、終わりが始まりに感じる素晴らしい映画に違いないと期待してみることに。
映画は秀吉の中国大返しからはじまります。
秀吉が明智光秀を打ち、跡取りの話に。
跡取り誰にするか、誰の味方につくか、これが今後の自分たちの命運をがかかっている。
戦が居場所のような柴田勝家、人の懐に入る羽柴秀吉、策略家の丹羽長秀の3人が跡目の陰で権力争いをしているようなもの。
これ以降はネタバレ注意。
今回映画を見て思ったことは、これは今の現代でも起きているなということ。
もう一つは家に対する意識の強さ。
そして今の人には足りない意志と思いの強さ。
誰について自分の立ち位置をよくしていくか。これは政治の世界。
どの会社でも出世していくとこの政治に避けて通ることは不可能に感じる。
そして、人の下についているようで目的意識を強く持ち続ける人が実は一番多くを手にしているという実態。
価値観が今のように多様化していない時代では、人生の道筋や目標を立てるとき、男性であれば出世、女性であれば家を支えるということに迷いはなかったかもしれない。もちろんそれぞれの葛藤はあっただろうが。
世間的にも凝り固まった価値観があったからこそ自分のある意味しっかりとみることができ、将来についても迷い少なく進めたのかもしれない。
戦国時代もそうではないだろうか。
当時は天下統一。これが武士の頂点だったろう。
目指すは天下人。