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言語生成AIとの付き合い方


少し幻滅感がみられるようになった

生成AI、特に言語系に対する幻滅感が出てきた気がします。最初に業界の人があおったとは思っていませんが、やっぱり、仕事の何割かが置き換わるというレポートがよくなかったのかなぁ、とは思います。そのあと、これは周辺業界の人も悪い気がしますが、何でもできるみたいな幻想を広めてしまった。というのが一番の原因ではないかと思います。
実際、私は単なるユーザーサイドの開発者にすぎませんが、現実世界から今の生成AIは少し遠いところにいるかなと思っているのは事実です。
なので、「生成AI疲れた」はわかる気がします。このアイキャッチもDALL-Eに描かせましたが、個人の記事ではいいのですが、実際のビジネスになると果たしてどうかと思いますしね。

それ、言語AIにやらせるんですか?ということも

私が会社で作ったチャットボットのユーザーから聞くことは、大体、次の通りです。

  1. Excel読めないと使えないじゃん

  2. インターネットに検索行かないと意味ないじゃん

  3. こっちのシステム読み込んでこっちのシステム動かせないの?

こんな感じです。気持ちはすごいよくわかります。コンピューターを使って楽をしたいのは私も同じです。私はそれをプログラミングスキルで解決しましたが、全員が全員そうはいかないのはおっしゃる通りです。

ChatGPTのすごさというか

私が作ったchatもChatGPTにみたいにexcelがやれたらいいのですがそうはいきません。とはいえ、ChatGPTでもそこまで複雑なことはできないです。GPTがpythonを書いて前処理や後処理を通じてできる範囲でやっているだけです。ただし、この前処理、後処理は進化を続けているので、やがて本当にできるようになる未来が来るかもしれません。でも、今ではないです。APIのリファレンスを読むといつの間にはexcel読めますって書いてあったので、読めるようにはしたようです。実際、この数か月を通じて、excelの処理はうまくなったと思います。話を戻します。excelはピボットテーブルとかvlookupとかsumifsとか組み合わせればかなりのことができます。そして、かならず再現できる。なぜ、生成結果が同じにならない言語AIにやらせようとしてしまうのか。「やり方をchatで聞いてexcelでやったほうが確実で早いですよ」、いつもそう言っていたら、いつの間にか「1」は言われなくなりました。実際にやってみるとわかるんですが、GPTは何人でやっているのかわかりませんが、よくできているんですよね。
悔しかったので「2」は実装しました。簡単にですが、ユーザーとしてはそれでよかったようです。でもこれも本来言語AIのやることではないですが、解決したので「2」は言われなくなりました。ただし、サイトに制限がかかり始めているのか失敗もあったりするようです。
最後のは完全に勘違い(=幻想)です。これはAIの話ではなく、RPAの話、どちらかというと、システム間で連携してください。という話ではないかと。RPAの作り方は言語AIに聞いたら、大概pythonのコードを作ってくれますが、実際に動くかどうかは未知数なので、システム間連携、APIでもファイルでもいいと思いますが、現時点の技術ではそのほうが確実なんではないかと。

言語生成AIには言語生成をさせよう

私は仕事でもプライベートでも個別の分野ごとにGPTを作成しています。個別分野にすることでそのターゲットに絞った出力が期待できますし、それ用のプロンプトも用意しやすいためです。そしてやっていることは相談とアイディア出し、コーディングが主なことです。
excelはシート関数、ピボットテーブル、vba、pythonとありますが、加工の度合いによって変えてますね。特にpythonはユーザーにプログラムを渡すのが億劫で、自分で動かす以外は回避しています。excelでpythonが使えるようになったので今後はvbaではなくそっちに行く可能性はないこともないです。

生成AIとの付き合い方

生成AIはビジネスシーンでは思った通りのことはあまりやれません。ここであえてやれませんと言ったのは現時点では実行ができないという意味です。ですので、言語を生成させるのが現時点では一番いいと思っています。で、その結果をコンピューター上で実行するのは人間でいいと思うのです。

付き合いながら思っているのは、
これは優秀なアシスタントである、と。

どこの世の中に、アメリカの法律相談から、日本食の晩御飯の相談、百以上にも及ぶ言語の翻訳、はたまた現在使われているプログラミング言語をほとんど答えられる、こんなアシスタントを月数十ドルで雇うことができますか?しかも、文句ひとつ言わないですし、愚痴だって延々と聞いてくれるんですよ(笑)
ですので、確かに言語AIは現実世界とは一歩離れたところにいますし、AIを作っている人達とユーザーのニーズは離れている気もしますが、使っていくのが一番いいと思います。プロンプトも少しずつ変更しながら、自分の好みのアシスタントを作っていけばいいんだと思います。
AI開発の内側にいる人たちは現実問題の課題解決をしていると思っているようですが、ビジネス的な問題の解決はあまり興味がないようです。ですので、やたらと難しい数学が解けました。なんていうことを嬉々として言っているわけですが、それって、私のお腹の足しになるの?って感じはします。


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