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#5 海外留学中の衆院選投票
総務省によると、令和4年7月に行われた参院選における30代の投票率は44.8%と半数以下に留まっている。データはやや古いが文科省資料によると、2017年のイギリス下院選挙における25~34歳の投票率は62.8%と高い数字となっている。
20歳で選挙権を得てからこれまでの間全ての選挙で投票してきた私は、海外転出届を提出する際に、市役所で合わせて在外選挙人名簿への登録を済ませていた。1年未満の留学の際は海外転出届を提出しなくても良いのだが、住民税のことや、1年以上滞在する可能性も考慮し、私の場合は海外転出届を提出することにした。
在外選挙制度については外務省のページに詳しく書かれているので、詳細はこちらを参照されたい。
在外選挙人名簿への登録を行い、後日オンラインで在留届を提出すると、登録したイギリスの新しい住所に在外選挙人証が届く。(在外選挙人名簿登録申請の流れ)
衆院選の公示後、10月9日に在エディンバラ日本国総領事館から”衆議院議員総選挙等に伴う在外選挙の実施について(予定)”というメールが届いた。
投票に関する詳細が記載されており、投票のための予約は不要とのこと。
投票に必要なものは在外選挙人証、旅券等の身分証明書の2つのみで、指定の時間内に在エディンバラ日本国総領事館に行けば良い。
海外から投票する方法として郵便等投票があるのだが、非常にアナログで面倒に感じ、観光も兼ねてエジンバラに行くことにした。
アメリカ人の友人に「明日投票しにエジンバラ行くねん」と話したら「は?オンラインでできへんの?今どき現地投票か郵便のみ?」と驚き呆れた笑みを見せられた…そうよな…
東京新聞に在外選挙に関する課題について書かれた記事があったので、備忘録として載せておく。海外に住む有権者の登録率は1割ほどに留まるそうだ。
在エディンバラ日本国総領事館へ
ダンフリースからエジンバラまでは電車で2.5ほど。オフピークの時間帯の電車を選び、railcardを使えば往復で£23(当時のレートで約4600円)で旅行できる。在外選挙人証とパスポートを持って総領事館へ。
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Haymarket駅から徒歩約10分の場所に在エディンバラ日本国総領事館はある。建物には日本国旗が掲げられており、”選挙の方はこちら”と書かれた紙が3箇所入り口に貼られていた。入り口には警備員のおじちゃんが1人立っていて、地下の入り口に通してくれた。投票所はこじんまりしたスペースで、中には5人の日本人職員の方がいた。投票所に入ると、まず封筒とA4用紙1枚に必要事項を記入した。次に本人確認、投票の説明を受け、投票用紙記入、立会人署名、封筒に封をするのを見届けて終了という流れだった。
衆議院議員総選挙の選挙区、比例代表、最高裁判所裁判官の国民審査の色の異なる3つの投票用紙が渡され、日本と同じアルミ製の記載台で鉛筆で名前等を記入した。
投票用紙それぞれにポチ袋のような小さい封筒が添えられており、投票用紙を記入したら、自分でその袋に投票用紙を入れる。さらに大きい封筒の表面に名前、署名、交付番号を書き、そのポチ袋を入れる。イメージ写真
むっちゃ名前書かされるやん…と思ったが、久しぶりに日本語を書く機会を少し嬉しくも感じた。
政党名の漢字や候補者名の漢字を忘れてしまっても、問題ない。各都道府県の候補者名簿、政党名簿が用意されている。
所要時間は10分程度であった。おそらく人生最初で最後の在外選挙。
あっという間であったが、なんだか感慨深い選挙投票となった。
選挙後は主題のエジンバラ散策へ。今回で3度目の訪問だが、初めて晴れの日のエジンバラを見ることができた。紅葉も始まり街中が綺麗に彩られていた。
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