いにしえのオタクがポケモンを意欲的に楽しむ方法
◐いにしえのオタクはポケモンに疲れました。
しょっぱなから何言ってんだ! 助けてくれ!○曽田ァ!
はぁ…………。
私はポケモンと人生を共にしてきた、生粋のポケモントレーナーだ。ちなみに、だいしゅきハッサムとのパートナー歴は半生ほどだ。
そんな私が、
ここ最近、ポケモンモチベが下がりつつある━━
ストーリーを進めて、ポケモンをコンプして、裏ボスまで倒して…終わり。いや、裏ボスまでいけてるかすら怪しい。
これじゃ、普通のRPGと変わらない。
収集・育成・対戦。
ポケモンの三大元素すら薄れつつある……。
そんな私に、光明が刺した。
枯れた私に、最後に残された楽しみ方。
希望の名は、思い入れだ。
さあ、ポケモンオタクの話を始めよう!
◑のっぺりとしてきたポケモンらしさ━━収集、育成、対戦
どうしてポケモンを楽しめなくなったのかを、ここで供ずる。
ネガキャンが続くので、明るい話題に行きたい人は、『光明』まで飛んでほしい。
元々、私は対戦勢ではなかった。
『パール』まで、『「最初から」〜「殿堂入り」』を延々と繰り返すタイプのトレーナーだった。『エアスラキッス』を覚えたのは、『ハートゴールド』の時。
それから、ウルガモスとスカイアローブリッジを走り始め、 フラd……金のコイキングを孵化するために走り、 メガハッサムと共に♀ハッサムに目覚め、 めざパ炎A0ヒールボールテテフ厳選に成功し、 ついには色リベロヒバニー♀の孵化に成功したんだ!
私の、世代ごとのことはわかってもらえたと思う。
対戦はとにかく、孵化して色違いとかを出すことに生き甲斐を見出していたブリーダータイプ。そして、少し伝説ポケモンの厳選にも取り組んだ。
そして、ポケモン擬人化タイプのオタクでもある。あと夢女。多くは語らせるんじゃないやい。
━━だけど、『ソード』から私は
減速し始めた。
孵化厳選オタクではあった。
加齢もあろうと思う。
…でも。
ダウンロードコンテンツ・冠の雪原で『ガラル三鳥』と呼ばれる準伝説ポケモンたちは、まだ私のトレーナーと顔合わせしていない。伝説ポケモンに挑めるダイマックスアドベンチャーには、最初のチャレンジしか手を触れていない。点字のこととかも、トレーナーは、知らない。
図鑑コンプ。
するなら、彼らのストーリーを進めるのは必須のはずだ。
…だけど、今は、その必要がなくなってしまったから…………。
・ネット発達、“収集”の簡易化
昔むかし、私たちは、ポケモンを持って顔を合わせ、通信ケーブル陛下を崇め、別バージョン限定とか、伝説とか、御三家とか、色違いとか、そういうのを交換しあって、図鑑登録した。
それが今、色んなポケモンの、
『レア度』が下がっている…。
通信環境の特化。
『グローバルトレードステーション』。『ミラクル交換』。確かに、便利な機能。ネットを通してポケモン交換できる。
でもそれは、人に会わなくてもポケモンをコンプできるということ。ポケモンは君と一緒、は、みんな一緒にプレイするから成立する、というコンテンツじゃなくなってしまった。
近頃のバージョン違い、伝説も、私はこうして手に入れてきた。
(改造ポケモンに対する恨みもあるけど、今は略)
まず、伝説のポケモンは━━増えすぎた。
ポケモンGOのためだ。『レイドボス』として現れる伝ポケ。それを倒せれば、実質何匹でも、何度でもゲットできる。それを本家ポケモンに持ってこれば、ボックスにミュウツーが30匹並ぶ。
なぁにこれぇ。
GOヘイトみたいになってしまって申し訳ない。GO側も大量捕獲には多少課金とかが必要だし…。本編で一周につき一匹しか出ないミュウツーに比べれば、はるかに早く、たくさん集まる。
先述のGTSを使えば、色違い↔ミュウツーが成立する。そしてミュウツー↔ラティオス ラティオス↔色違いミュウツー ……『通貨』とまで言われる始末。
…集めてどうすんの?
色違いも大体同じ━━本編でも。
ポケモンGOの『コミュニティデイ』では、ピックアップされたポケモンが大量発生する。私はひたすら画面を見続けてコミュニティなぞないGOトレーナーだったけど、出現に補正が入っているらしく1時間も歩けば10匹は余裕で光る。めっちゃ光る。
雌雄差のある2進化ポケモン、6匹色違い所有なんてお茶の子さいさい。本家に送っても余る。時間中、ずっと捕まえてた人は、何匹色違いに会えるんだろうね。色違いのカーニバルだよ。
なぁにこれぇ。
希少価値がガバる。
…おかげでコミュデイで選ばれたポケモンの色違い価値はゴリゴリ下だ。
本家でも、『がんばれば』『伝説の色違い』に会えるようになり、
『ちょっと工夫をすれば』『30分で色違い数体』
……この傾向は、数世代前の…アローラの頃から、あった。
『ひかるおまもり』…色違いに会う確率が上がるよ、というもので、図鑑コンプ記念とかに博士からもらえる。ひたすら同じポケモンに会い続ける、孵し続ける時間が少し短くなる!苦行じゃなくなる!
ぃやったーーーーー!
…それが、
『特定の行動をすれば、特定の道具を使えば色違いポケモンが現れやすくなる』
……あれあれ?
『色違いポケモンをネット配布』『色違いが現れやすくなったので、更に特別な色違いが新登場』
えーと……。
『希少な(素人比)道具でパワーブーストをかけると、ものすごく色違いが出やすくなる』『新しい演出の色違いはなかったことにする』
…………。
色違いモチベーションが、ないなった。
…特殊演出色違い、粘ったのに。
リボン、あかし、は、どうか?
これらがあると、ポケモンに二つ名をつけられる。
リボンについては『手に入れられるバージョン』を訪れられなければ簡単に諦められる。逆に言えば、できるならポンポンとリボンもつけ放題だ。
あかし…は、最新作で出た要素。野生ポケモンがたまに持ってる、はずだった。
…あかしポケモンが出やすくなるパワー。
……あかしポケモンが出やすくなるおまもり。
…………あかしポケモンか…見極められる能力……
珍しいパワー(素人比)を使って、目当てのポケモンが出なければ、リセット。ポケモン捕獲がうまくいかずリセットっていうのは昔からだけど、あかしパワーを使わなくても、補正を手に入れて見ればポケモンの1/3くらいはどうやらあかし持ちらしい。
…………あかし色違いくらい、もう、何でもない。
どころか。
『希少価値がなくなった』ポケモンもいる。その筆頭が『めざめるパワー』。
個体値…って言われる、ポケモンの素の強さを参照して出るタイプが決定する技。特殊タイプのポケモンはこれが必然って感じ。
私も、それに拘って、カプ・テテフという伝説ポケモンを捕まえるのがんばった…奇跡が起きた…起こったのに……。
━━『めざめるパワー』の廃止。
技そのものが、存在しないもの、として扱われるようになってしまったんだ。
なぁにこれぇ……、
手早く見れば…、
イーブイ。ポリゴン。初めにもらえるポケモン。などなど、本当に一周につき1体なポケモンは何種類かいた。でも世代は変わり、彼らも野生で出現するようになって…。ということは、さっきの“あかし”や“色違い”も簡単に……
………… …………
もう、珍しいことの意味がわからない。
たくさんのポケモンが、珍しくなくなった。
・『キミといつまでも』のはずの育成簡易化
実を言うと育成方面については、非常にやりやすくなった。
昔からの『がんばりポイント』(と、まず呼びます)については、与える『タウリン』などの道具は相変わらず破格のお値段だが、お金稼ぎ方法は簡単に確立されている。
また、野生ポケモンと戦って得るポイントを増やす持ち物もある。
ポケモン個体の中でも得られるポイントは限られているが、それをリセットする道具や手段も存在する。育て直せる。
ポイントの微調整ができる道具もある。
レベルも『ふしぎなアメ』以外に『けいけんちアメ』という固定の経験値量を与えられる道具ができ、場合によってはこっちを与えた方が育つ。
ポケモンの素の強さ…個体値とも呼ばれる、これも簡単にチェック可能になっただけでなく、
条件を満たすことで一番強くすることができるようになった。ほとんどの、旅は道連れポケモンは『まあまあ』なので、これで『さいこう』と同じチカラを得られる。
タマゴで生まれるポケモンに、おやの『さいこう』を引き継ぐのも簡単になった━━これが以前、孵化一強だった理由だ。
そればかりじゃない。
ポケモンの『せいかく』は、それぞれの能力に、得意不得意をもたらす。そして、この補正を変える道具までできた。
『わざ』もそうだ。わざマシンの入手は世代ごとに簡単になっていった。孵化でなければ覚えられないはずの『タマゴわざ』も、ある道具によって、どんな生まれでも覚えられるようになった。わざを忘れさせる、思い出させる、というのも手元で簡単にできる。
「いいじゃん」と思うだろう。
いいです。
だから━━、
【1時間あれば最強のポケモンが育てられる】
━━そんな環境になってしまったんだ。
旅で過ごしたポケモンなら、24時間以上は一緒にいるだろうけど。
今までの育成だって…、
私は…… ひたすら孵化を繰り返し、 やっと会えたポケモンに、 がんばりポイントを与えるためにどのポケモンを倒せばいいかな、とか検索して、 各地を巡って戦わせたりして、 進化を見届けて、 場合によっては特訓もして、 十分育ったら名前をつけて…
それが、その辺で捕まえたポケモンに、 ドリンクで栄養を注ぎ込み、 わざをガッと覚えさせ、 アメでレベリングして、 最後に『さいこう』の特訓をして終了。
━━差は明白だ。
バトルに出す。
“データ”は同じ。
上手く戦えなかったとする。
“ポケモンの種類”のせいで、上手く戦えなかったとしたら?
………… …………、………… ……考えたくもない
・敷居は上がったのに、凝り固まった対戦
さて、ここまで、コンプレックスを抱えつつも、ポケモンバトルの場に出したとする。
かわいいポケモンちゃんだね。
やはり、インターネットの普及に合わせて、『世界中のトレーナーと対戦!』できる。
なんとなくルールがあるバトルだったり、ガチ勢のためのコロシアム『レート対戦』(勝てばポイント、同じくらいのポイント持ちとバトルできる)だったり、どこかの誰かとの戦いに向かうだろう。
━━そして血深泥ヶ池に顔を突っ込んで味わうのだ。
手持ち6匹が6ターンで倒れた。
目の前のポケモンを倒せないまま10分過ぎた。
別の対戦で同じポケモンが出てくる。
いや、何度も“同じポケモンたち”を見る。
仕方なく、どんなポケモンなら勝てるだろう、と考え始めるだろう。…負けっぱなしでばかばかしくなって投げ出されなければ、ね。
ばかばかしく?
ネットで『対策ポケモン』的な検索をすれば明らかだ。さっき山ほど見たポケモンの対策は、また同じく、山ほど見たポケモンなんだから。ポケモン対戦は、トップ使用率の中で、対策がループしている。
━━だいたい10種類くらいのポケモンで。
特にBIG6などと、揶揄された彼ら…。対戦におけるポケモンの育成、そして6匹パーティを作るなどで、皮肉や比喩とされる言葉を紹介しよう。
━━あなたの好きなポケモンでパーティを作りましょう!そのポケモンの弱点を補ったり、そのポケモンの不得意な攻撃を行なえたりするポケモンを他5匹考えます。パーティに欠陥が見えてくるので、更に補完ができるようポケモンや育て方を入れ替えていきます。最後にあなたの好きなポケモンを抜けば完成です!
━━ある人のぶっちゃけ、もとい失言らしい…「レート2000やマスターいったことないポケモン実況動画、見る価値ある?」
そうだ。
そうなのだ。
適当にネットで検索し、 1時間で育てたポケモンが、 24時間愛して旅し続けたポケモンを、 蹂躙していく。
勝とうと思えば、同じポケモンばかり手持ちに並び、
対戦相手も、同じポケモンばかり使う。
これが、ポケモン対戦の、
現代だ。
……この時点でやる気がコントローラの向こう側に投げ捨てられていそうなものだが、ではそのポケモンらを育てれば勝てる…………わけがない。
結局、最後に必要なのは判断力である。対戦相手の思考は生身の人間だ。知識量。経験の差。細やかなツール、流行の熟知、勘… 玄人の彼らは相手が初心者の顔をしているなど知らずに適切な対応をしてくる。
負ける。
“テンプレ”に沿っても負ける。
プライドや愛を捨てても負ける。
データ上強い人の真似をしても負ける。
対戦初心者が経験を積む暇もなく負ける。
負けて、ただ、疲れる。
一回勝つまでの、気持ちよく勝つまでの、敷居があまりにも高くなってしまった。しかもその高い敷居を超える方法は大抵、みんな同じ方法、解法は決まりきっている。
なぁにこれ。
なにが楽しいの?
……ねえ、 何が楽しいの。
そして私は、 ポケモンから距離を置いた。
◐光明
私が別ゲーに行っている間にも、私の世界では好きなボカロPとか、好きなVの者とか、好きじゃないセイジテキとか、好きな相互さんの作品とか、好きなジャンクフードの季節限定とかが、関係なくたくさん回って、私はそれらを楽しんでいた。
ある時のこと━━、
「ポケモンバトルしない?」
みんなで集まって、とのことだった。
みんなというのは、4人(マルチバトル)という意味ではない。
知り合いが知り合いをありったけかき集めて、誘われた知り合いが知り合いを誘ってもいい、たくさん集まってのバトル。
何より主旨がおもしろい。
みんなの大切なポケモンを見せ合うこと。大好きなポケモンを披露すること。好きな技。好きな戦い方。ほんとになんでも誰でも、でリザードン6匹でもおっけー!
そして遠慮がちに、ボウリョクテキなだけが目的のポケモン、いやバトルは控えてほしいな?と誘い主はそっと告知ルールに書き込んだのだった。
出すポケモンは6匹、フルバトル。
何をやってもいい。
ルールの整備された無法地帯、解放予定だ!
私は、一度、この集まりに遠慮したことがある。
その時は本当に本当にポケモンの世界の隅っこの壁を向いて立って、自分をハブっていたから。
私の好きなハッサムが、前の世代でボロボロだったハッサムが、今作では強いって話すら疑わしく思ってた。
でも、その時誘われた時は違ったのだ。
たまたまその時Discordで新しくできた友達がポケモンバトルに(ガチなバトルに)詳しい人だった。それで、誘い主さんはそのDiscordにも招待状を出していて、私、ハッサムで戦いたい、って、ポケモンで何もしていなかった頃だからこそ思って━━、
目の前がぱちぱちきらきらした。
頭の中はピーカンのムシムシ。
メガハッサムは、バトルにアツくなりすぎている。パタパタ羽根で体を仰いで、溶けそうな鋼の体を冷やしているのだ。
ポケモンバトル、やるならもちろん勝ちたいのは、トレーナーのサガだ。
今回はいわゆるエンジョイ…『勝つバトルより価値あるバトル(私は、昔聞いたこの言葉を格言だと思っている)』だけど、 私は好きなポケモンたちで、好き勝手なことをして、勝ってみたいと思ったのである。
集めた光の屑が、宝石になろうとしているみたいに見えた。
━━ハッサムと戦いたい!
ポケモンバトルが、始まった。
光粒の名前は、思い出、こだわり、チャレンジ精神、そしてワガママな強硬。
…そう、準備段階からバトルは始まっているのだ。
さっきも言ったけど、ポケモンのチームは、メインのポケモンを一匹決めて、そこから周りのポケモンを宛てがっていくことが多い。私のハッサムは、以前からトップほどではないけど強いポケモンとされていて、組み合わせの良いポケモンなんかも定義されている。それはつまり、私が以前ポケモン“バトル”に熱烈だった頃に、ハッサムと戦わせて大好きだったポケモンがボックスの中にいることを指す。
私はガチ勢の知り合いに、とにかく熱烈に主旨を相談することにした。おっけーをもらった!
“本物の人”とバトる時に、勝ちたいことと、楽しみたいことの塩梅って、本当にむつかしい。
だから、好きなポケモン(ぷらすあるふぁ)で戦いに行くことを決めた。もちろん、『構築』が、同じ『仲間大会』に出る人にバレてしまったらいけないので、いわゆる『伏せ字』の話し合いを始める。ヒミツのやりとりだ━━この中でどんな物を当日まで抱え込めるか、すでに私の胸の中はワクワクでたまんなかった!
これだ。
私の“ポケモン”に足りなかったのは、これだ!
誰かとポケモンをやる、というのは、バトる、交換する、だけじゃない。相手がはっきり見えた上でそれをするのがポケモンなんだって…。
私ったら、すっかり『通信ケーブルでやるポケモン』の心構えを忘れてたのだ。
“思い入れ”だって、たくさんある。
ある種族のポケモンを、色んな戦い方に合わせて、 例えば育て直すこと、同じ種族をたくさん集めてそれぞれ育てること、どちらもポケモンとの付き合い方。 あの技が前にキメ技になったから、また同じ技でキメたいって思いも。 『この子はこういう性格だから、こんな技で、こんな持ち物で…』というのも。
そう、そう、そうなの!聞いてくれない?って今すぐこの場で語りたいけど、残念ながら今回はカットせざるを得ないのである。
話し合いは一週間近くに及んだ。
私は意地っ張りに、ハッサムの他にこのポケモンが使いたいと主張し、相談相手の方はそれに応えてくれただけでなく、その仲間がいるハッサムならこの戦い方はどうだと新規提案までしてくれた。
周りで支えるためのポケモン探しや、孵化は淡々とした作業ではなく、目的を見据えての個体が出た時、この子と戦うんだと胸がはちきれそうになった。
ポケモンと戦って修行させること、栄養ドリンクやアメを使うこと、どちらで育てることにも忌避感はなかった。
━━早く到達したい気持ち、楽しく到達したい気持ち。6匹揃った時、実際に彼らはどんな動きをするんだろうとワクワクが止まらない気持ち。
それだけじゃない。
私は、彼らとフリーバトルの実戦を行なってポケモンの強さを調整していった。
久しぶりに、誰かと戦う場に乗り込んだ!
少し前なら━━『フリーバトルは伝ポケ厨の巣窟、ああイヤだイヤだ』と嫌悪していたに違いないのに。※ちなみに、実際はさほどそうでもなかった。
実際に戦ってみるのは、すばやさや攻撃ぱわーを見比べたり、技を変えたりするのもそうだし、『実際動かしたらどうなるか、受ける・与えるダメージがどうなるか、机上論だけじゃなく見てみたい』なんて発言が飛び出るなんて。
元々私は臆病な気質で、モンスターハンターで竜に怯えたり、
即反応するアクションゲームは苦手だし、
攻撃性の渦巻く、対人バトル、つまりポケモンバトルなんかも好ましくなかった。
でもポケモンはバトルが大好きな生き物。
乗せられた!
してやられた!!
戦うことが、ポケモンとトレーナーのコミュニケーション。トレーナーとトレーナーのコミュニケーション!
ポケモンが大好きなことに必ずバトルが必要というわけではないけど、やはり華々しく戦っている姿を見るとトレーナーは嬉しくなっちゃうんだよね━━!
集まった私のポケモンたち
育て上げたポケモンたちは、『最強の型』というわけではない。(むろん、そんなの存在しない…と思われるし、ポケモンの強さはきっと恐らく、一匹単体では完結しない)
でもみんなと戦うことで強くなれるポケモンたちや、ハッサムが戦えるようサポートするポケモンたちが揃っていた。
マジで先に言うけど、私はルールを破った。だってそこに、私の拘りと思い出に物語のある、ポケモンにいてほしかったからだ。
最後まで『満足』のいく育て方にはできなかったし、なるわけがない。
そんでもって、『仲間大会』ではギッタンバッコンに負けた。そりゃもう負けた。 フリーのバトルでは、それなりに勝率があったのに、である。
目の前のポケモンに6匹叩きのめされたり、せっかく用意したハッサムが戦える場をぶっ飛ばされたり、なんというかあのポケモンバトル大会ならではの対策は、色々考えたつもりで結局うまく対応できないどころかあれやこれの対策ができてなかったり、相手が対策として取ってくる行動をすっかり忘れてたり━━した。
なのに気持ち良かった。
負けても負けても負けても、
楽しくて、楽しくて楽しくて…、
笑って、ワクワクして、ションボリは、すぐ立ち直って、心を痛めて、それが気持ちよくて。 相手の拘りを見るのが楽しみで、そう来るか、が待ち遠しくて、どんなダイスキがあるのか聞きたいけど今は目の前のバトルしなくちゃならなくて、
戦法が上手くハマればガッツポーズをキメて、妨害されればしてやられたり、相手が上手くいってもそこに拍手を添えて抗い立ち向かった。
私は、私の欲することを為したから……、
「ただいまーーーーー!! 負けてきたーーーーー!! ごめん!みんな一生懸命一緒に考えてくれたのにごめーーーーん!! でも楽しかったあーーーーー!!」
「それは何より」
こうして、私の『バトルしない?』は終わった。
楽しかったんだ。
勝っても負けても楽しいポケモンバトル。
これほど『ポケモンとの』『価値ある』時間があったものか。
何なら、「次の回、まだかな?やりたいことがたくさんあるんだ!」とすら、友達に息巻いている。
「ただ、難しいんだよね。ポケモンの、個体の準備が」
「wwwww」
うん。今一番欲しいポケモンの入手難易度を他の人に聞いたら、誰でも地獄を覗き込んだような顔をするだろう。でも、レアだから欲しいというより、拘りがあるから欲しいポケモンなんだ。…ちなみに、捕まえようとチャレンジを思い立ってから1年くらい経っている。他にも同じようなコを捕まえた話は聞いたことがないので、ほんとに地獄なんだろうね…。
いいもん!
私の脳内にいるし!
……でも脳内に存在させたら、リアルのポケモンとしても見たくなっちゃうんだよねー。それが『集めるポケモン』だ。罪深いなぁ。
◑天照らす希望の光
私のポケモン熱は、こうして再起した。
熱烈なポケモンバトラーになったとかそういうのとは違くて…いつでも火起こしできるってコト。
ポケモンは、『本編』の外に飛び出し、ゲームの外で、アニメで、あるいはデパートで、活躍している。
私だって、それをいくつも見ている。
よく考えれば鎮火している間だって、それのいくつかを見ていた。
ポケモンアニメ、『リコとロイの物語』は、4月から新学期を迎えている。25年は繋いだ御大サトシが“卒業”してなお、アニメは盛況だ。
ポケモン映画は現在動きなし。次、はよー!!
ポケモン × 初音ミクの企画。以前からコラボすることはあった。それが、『ポケミク』として大体的にコラボを発表。筆舌に尽くしがたいプロもプロが何十人も集まり、それを大勢が推す大企画になっている。
ところで私はsasakure.UKのファンです
ささくれ × ポケモン × 革蝉!?
(大尊爆)
最新作で登場した、伝説な、のりものポケモン。
『 ミライドン 』。
それを、ロボット会社が精巧に作るという大企画が、完成品が展示された。大勢の子どもや夢見る大人たちが一目見ようと押し掛けた。
これからも機会があれば置かれるだろう。
ユニバーサルスタジオジャパン。
『任天堂』ブースは拡張を続けており、いつか本格的にアトラクションが出るだろう。先日、ダンスショーを観劇し、グッズを買い、レストランでおひるを食べた。
…かなりガチな料理が出てきてむしろ困惑した。
“ Pokemon with You ”
様々な“ポケモン”が、私をまだまだ待っている。
ポケモンは宝だ。その過去も、その未来も。そのαΩも、XYも、ZAも、白黒も、陽も宵も。
夢と想いでできた宝石を集め、
【 テラスタル 】
なりたい自分になる!
いにしえのオタクは、ポケモンの歴史を見直し、見守り、見開く。なおどんどん拓けていくポケモンワールドに、まだまだ胸を高鳴らせているのだ!
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24.4.21 ~