誰かの為は自分の為

今年のブックサンタに参加した。
去年に引き続き、2回目。

「誰かの為に何かをしてあげられる自分でありたい」という、完全に自己満足な考え方で参加してるけど、結果として誰かの心が安らいだり、誰かの未来が広がったり、誰かの思い出が一つ増えたり、そういうことに繋がるんなら、やらないを選ぶこともないかなって思って。

私は子供を産む気がないけど子供は好きだし、今この世にいる子供たちは皆しあわせであってほしいと本気で思っている。なので、子供を対象に何か自分にできることはないかとずっと巡らせてはいた。
そんな折、SNSでブックサンタを知ったのが去年。私自身、子供の頃は本が好きで、本をきっかけに友達ができたり、新しいことを知ったりした経験があって、私のやりたいことに近いかもなと思ったのがブックサンタのきっかけでした。

ブックサンタは今年は受付開始が9月で、サンタという名前がついてることもあって、冬の本とかクリスマスの本が多くなるのかなとなんとなく思ってて(実際はそんなことないんだと思うけど)、なので冬はブックサンタで、夏は別のところで本を選ぼうかなとぼんやり考えた。
ブックサンタ以外で本の寄付ができる団体はないかなと調べて『絵本寄付書店』に辿り着いた。

今年になって決めたこと
・夏に絵本寄付書店で小さい子供向けの絵本を1〜3冊送る(夏と冬で対象を分けたくて)
・冬にブックサンタで小学生〜高校生向けの本を1〜3冊送る(毎年足りなくなるそうなので)
・できるだけ新刊を選ぶ(名作は多くの人が選びそうなので)
・あくまでも自分にできる範囲で(続けれなかった意味がない)

今年送った本
【絵本寄付書店】
夏っぽい絵本を選ぼうとか考えてたのに、本屋で捜し歩いていたら結局あまり夏っぽさのないラインナップになってしまった。大きな書店に買いに行く時間が取れなくて、仕事帰りに小さめの本屋である中から選んだ、というのもある。
・ねこはるすばん
・ねこいる!
・たまごのはなし
上2冊は、自分が猫が好きなので、猫の絵本から選ぼうと思って。
たまごのはなしは帯に惹かれたのと、絵本の中でも少し高年齢に向けたものを選ぼうかなと思ったので。

【ブックサンタ】
こちらは大きな書店で。少なくとも2024年に発行された本を探しました。自分が読んだこともない本をプレゼントにするのも別に悪くないよねと。ブックサンタでは、受け取る側はどんな本を求めているかマッチングをするそうなので、そういう意味ではいろんなジャンルの本があるといいのかなと思います。
・読書が苦手だった司書が教える世界一簡単な図書館の使い方
・「コーダ」のぼくが見る世界――聴こえない親のもとに生まれて
・私は食べるのが下手
まず、せっかく本をメインに扱った活動なので本に関する本を。ブックサンタで本が欲しい家庭の中には、新しい本は買えないから図書館を使っているという家庭も多いのかもしれない。共有の本じゃなくて自分だけの本を求めて、ブックサンタに申し込むのかもしれない。そんな家庭を対象にしているのに、「図書館の使い方」ってどうかな……と思ったけど、本に触れ、本に親しむという意味では、新しい本も図書館の本もどちらも重要なのかなと思った。
2冊目と3冊目は、最近私が新しく知ったことを取り扱っている本。「コーダ」は、聴こえない/聴こえにくい親のもとで育つ、聴こえる子どものこと。3冊目では学校という場での”食”の場面で様々な悩みを抱える子供たちの話。どちらも、こういう人がいるということを知っているだけでも世界は違って見えるし、自分の行動は変わる。知って、自分にできることを学べば、直接誰かの助けになれる。優しさの連鎖を願って。
渡しが選んだ本たちが、誰かの世界を広げてくれますように。

結局、私は困っている人のところに足を運んで、直接手を差し出すことはできない。私が行っている活動はどれも間接的で、自己満足だ。私一人の力で世界が変わるわけがない。
でも、私は、私が今抱いているこの気持ちを大切にしたい。
優しい人でありたい。形だけでも。いつかは、本質的にも。

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