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角松敏生 C.U.M Vol.1 EXTRA TOUR @ Billboard Live Tokyo

80年代前半にデビューして、40周年を迎えたアーティストのライブを見に行こう計画。
CITYPOPという定義付けが無かった時代(20年前くらい)に、その存在を後追いで知ってガッツリはまったのが、角松敏生さん。
ふと「そういえばライブ見に行ったこと無いよな…」と思って調べた所、直近で検索に引っ掛かったのが、今回のライブ。
感覚的には"真打ち登場"といったテンションで臨みました。

会場はビルボードライブ東京、敷地内に居るだけで場違い感に苛まれる東京ミッドタウンの中にあり、非常にきらびやかな空間です。
6人編成で現れた角松さん、序盤は歌無しのインストゥルメンタル曲が続きます。
どれも耳馴染みの無い曲…ネットで検索した所、これからリリースされるアルバム「Tiny Scandal」に収録されている作品のようで。
リリース前なのに、ファンの方はどうやって知ったんだろ。
MCを挟んで、中盤からは現段階で最新のアルバム「Magic Hour」からボーカル曲を演奏、女性コーラスの2人も参加します。
現在進行系で音楽活動を続ける角松さん、ウケの良い昔の曲を廃したセットリストで固めていました。

初めて生で見た、角松さんのライブ…他のデビュー40周年アーティストに比べて、華があります。
そこまでのオーラは感じなかった(ステージから遠い席だった為かもしれない)けど、バンドとして出てくる音は"職人集団"といった様子で、一糸乱れずCD音源を再現。
前半は角松さんがリードギターとして歌わずにプレイヤーに徹していて、サックスの本田雅人さんと主旋律を弾いているので、主張はあるものの、渾然一体感が強くなってます。
会場の端の方の席でしたが、各楽器の音量バランスが良いのは、細心の注意を払いながら音を束ねているのでしょう。
ともすれば淡々としているように見える演奏ですが、高い安定感の裏返しでもあります。

とはいえ生で一番体感したかったのは、角松さんの歌声。
歌い始めると、バンド全体の方向性が、角松さんを中心とした音に変化。
キーも高いし、音程がブレる事もなく、若い女性コーラスのお二人に埋もれない声量もあり、何より声が透き通ってます。
途中で舞台背後のカーテンが空き、ガラス越しに六本木の景色が現れるのですが、ホント都会が似合います。
今回はお試しとして見に行ってみる、という目的もあったので「この歌声をもっと聞いてみたい!」という気持ちになりました。
MCで喋ってる時はガラガラ声で聞き取りづらいのに、歌い始めると一気に引きつけられます。

今回、バンドの方々の手元がよく見える席だったので、ドラムの山本真央樹さんに視線を奪われる事が多くありました。
角松さんの作る、変化球を織り込んだリズムを、自然にドンピシャで叩いていて、シンプルに凄い。

次に見に行く時は、色んな時代の曲を幅広く聞くことの出来るライブに行ってみたいなぁ。
ビルボードライブやブルーノートは公演時間の割に高いので、もっと演奏に集中できる会場で。

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