どう頑張ってもリサイクルできないもの
先日、徳島県上勝町ゼロウェイストセンターWHYで知った事実。
どんなに頑張っても、現状だとあと20%のリサイクルは不可能。
上勝町では、2003年にゼロウェイスト 宣言を発表。
2020年までにゴミゼロにするはずだった。
宣言から17年。
町のリサイクル率は80%を達成。
しかし、
残りの20%は、どう頑張っても達成できないことがわかりました。
という、WHY職員の方の言葉が印象的だった。
なぜ達成できないかというと
例えばファスナーなどは、布と金具が強力にくっついているために、リサイクルされず埋め立てるしかないとのこと。
すごく意外でした。
ファスナー。
たしかに、まじまじと見ると本当だ。
布とすごくくっついてる。
けれど
YKKでは、単一素材を使用したり、分解や分離が簡単にできるといったリサイクルしやすい商品開発に取り組んでいるそうです。
こんな記事も見つけました。
ビーチクリーンをたまにやるけど
拾ったゴミは、ボランティア美化袋に入れて回収してもらいます。
回収されたらどこに行くんだろう。焼却炉でしょうか。
拾ったゴミをどのようなルートにのせれば、ファスナーの材料にしてもらえるのでしょうか。
そう考えると
企業の技術、消費者の意識、そして流通回収ルートなど。
全てが手を取り合って、一緒に革新して行く必要があるんだなと実感します。
そしておもしろいジーンズブランドも。
このブランドは、デザイン段階からリサイクルしやすい設計をしています。
なのでブランドタグは布に直接プリントしているし
ファスナーは使わずボタンにすることで、再利用効率をあげているそうです。
マッド・ジーンズの製品は最終的に、顧客によって廃棄されるのではなく「自社でリサイクルすること」を念頭に置いてデザインされています。そのため、チャック部にはファスナーよりも長持ちし、再利用も可能なボタンが使用されています。
廃棄するその時を想定して、作る。
その想像力こそが
サーキュラーエコノミー の加速に必要不可欠な要素だと感じます。
サーキュラーエコノミー に限らず、
全ての物事に対して想像力を働かせる。
それってイコール思いやりなのではないかと。
人と人とはもちろん、動物へ、地球へ、環境へ
思いをめぐらせ、想像力を働かせ
そして何より、思いやりを持って行動していける自分でありたい。