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エレキギター、20年越しのリベンジ


ギター最速挫折JK(平成)

フェンダー社CEOアンディ・ムーニー氏によると「初心者の90%は演奏開始から12カ月以内にギターを諦めている」そうだ。
今から約20年前、高校生だった私はまさにその90%に該当した。当時1万円くらいで真っ白なエレキギターと教本を衝動的に買ったもののFコードはもちろん、ドレミファソラシドのスケールさえ弾けるようにもならず、結局アンプも買わないまま部屋のインテリアと化した後、しばらくして処分してしまった。
幼少の頃からピアノを続けていたのでギターも同じような感覚でいけるものと勘違いしていた。甘かった。非常に甘かった。ピアノと全然違うじゃないか、聞いてないよ。ギター恐るべし。今世は諦めて来世に期待!と割とあっさりと、たいして努力もしていなかったので悔しい気持ちも一切なく、ギターへのチャレンジは幕を閉じた。

それから約20年、2度目の成人式が過ぎ、若い頃にはわからなかった「腰痛」「毛穴の開き」「肌のたるみ」「皮膚のバリア力低下による痒み」「髪のパサつき、うねり」という避けられないイベントを体験し始めたタイミングで、私はまたエレキギターを買ってしまった。
日本人の平均寿命は男の平均寿命は 81.05年、女の平均寿命は87.09年だそうだ。健康寿命はもう少し手前になるだろうから、それらのちょうど折り返しあたりかなという年齢でエレキギターを買ってしまった。また挫折するんだろうか、がんばって練習したところで己の人生閉幕までに間に合うんだろうか。
私が再びギターを買ったタイミングはコロナ禍真っ只中だった。自宅で楽しめるものを求めてこのタイミングでギターを始めた人は多いと楽器屋の店員さんが言っていた。日本だけじゃなく世界規模でギター人口がグッと増えたらしい。グッと増えたギター人口の平均年齢はわからないが、私は確実にそれを押し上げている年齢だろう。順調に過ごせたとして、たぶん残り半分くらいの人生でエレキギターが弾けるようになるのか、乞うご期待。

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