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ギターのハードケース、どうしてますか


部屋の隅でとんでもない覇王色ぶっ放ってる

先日レスポールを買った際にハードケースが標準で付属してきた。以前、アコギを購入した時も、Fender  MIJのストラトを購入した時も付属品がソフトケースだったので、初めての立派なハードケースに心が踊った。
ギターだけじゃなく、ケースまでおしゃれアイテムを手に入れてしまったとニヤニヤしたのも束の間、楽器店から出た瞬間にその浮かれた気持ちはどこかに消えていった。ちょっと待て、なんという重量だよ。レスポールだけでも重たいのに、このハードケース自身の重量、そして総計はいかに。
楽器店から自宅までは電車で小1時間の距離。なんてこった遠すぎる。この重さは私の貧弱フィジカルの許容量をゆうに越えている。このままじゃ自宅どころか楽器店から最寄駅までの数分の道の途中でゲームオーバーを迎えそうな気さえする。
そして季節は盛夏。少し歩けば汗が噴き出る。それは手のひらも同様だ。ハンドルを握る手は汗で湿り、圧倒的握力不足も相まって滑る。絶対落とすわけにはいかないアイテムなのに…!

このハードケース、どう考えても肩にはかけられないし、両手で持つと歩きづらくてしょうがない。どう考えても片手で持ち歩くよう設計されたデザインだ。全力で片手に集中して負荷をかけてくる。がんばれ片手。負けるな片手。
なんとか最寄り駅までたどり着いたものの、電車は混雑していて座れそうにもない。網棚には乗らないし、かといって電車の床にケースを接触させたくない。(だって今買ったばかりのレスポールだぜ…!)
やむなく、己の足の甲の上にケースを置いてなるべく人の邪魔にならないようなところに立って乗車した。重たい。手で持っても、足の甲の上に置いても重たいものは重たいし、なんなら重たい通り越して痛い。総重量何キロなんだろう。自宅最寄駅までの間、足の甲が何度も何度も悲鳴をあげたが、なんとか耐えて自宅に帰ってきた。「明日は絶対に筋肉痛」という確信とともに。

お店で対応してくれたギブソンマニアの店員さんが「おうちに着いたらハードケースに入れっぱなしにはしないでくださいね」と教えてくださったので、家に着いたら早速ハードケースから出してレスポールをスタンドに置いた。ハードケースが役目を終えた瞬間だった。お店で初めてハードケースを見た時はあんなに心躍ったのに、家に着いたら今後の活躍のシーンが見えない。もはやどこに置いておこう…という悩みの種になってしまった。

ギターレッスンにはストラトをギグバッグに入れて背負って通っているんだけど、流石にこのハードケースを片手で持ってレッスンに向かうのはハードすぎるので、そのうちレスポール用のギグバッグも買おう。

とすれば、やっぱりもうこのハードケースの使用機会はなさそうだけど、捨てるのもなんか違う。でも部屋に置いておくにも場所をとる。ああ困った。そんなこんなで領地の狭い貧民の私はたった1つのハードケースの収納問題で大騒ぎしているんだけど、何本もギターをお持ちの方はギター本体&ハードケースと、どう考えてもスペースをとるアイテムたちとどうやって過ごしていらっしゃるんだろうか。ギターマニアの人たちはみんな富豪なのだろうか。いいなぁ。

※ 翌日ちゃんと筋肉痛になった。

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