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第2話 Trouble Teacher Trial!!-3

◆◆◆Round3-ExRound1の続き◆◆◆


GM さて、第3夜です! みなさん準備は良いですか?

景文 準備万端です!

瀬那 いけますよ!

月華 あとは姉さんたちが落第にならないようにいい結果出すだけだね。

真機奈 私もok。……まぁ、もう仕事は8割終わった気がするが。

月華 良い仕事してくれたよ。

GM さて、前回登場したばかりの敵さん、まずはイニシアチブ。……8だから、景文と瀬那ちゃんの間だね。

景文 あ、僕は【待機】で行動順を遅らせてますね。

月華 そうそう、私も【待機】したんだった。

GM そう言えばそうだった。……じゃあ、早速こっちの行動! まずは、サブで【死人の声】!


◆【死人の声】……範囲に《呪/虚無[3]》ダメージを与える異能攻撃。今回のボス専用のオリジナルスキルだ!


瀬那 ぐえー!?

月華 範囲でしかも属性攻撃だー!?

GM 攻撃力は属性ダメ3Dだけだけど、失敗度が高いと威力上がるから注意な! まずは命中判定!


◆GMの〈異能制御〉判定 (3U6[6]+12) → 3,1,4+12 → 20


GM 遠隔タイプなので、〈抵抗〉が有効防御判定だ。

月華 〈抵抗〉苦手なんだよね、期待値で20近い差がある……。ここは<回避>で代用。

瀬那 私《虚無》が弱点なのよ、[-1]だけど……!

景文 む……属性が二種類ある攻撃ってどちらの耐性を適用したらいいんでしたっけ?

GM 両方なんだなぁ。

景文 げええ!? 《虚無[-1]》《呪[-2]》だから、ダメージ+9!? これはキツいぞ……!?

真機奈 いざとなったら【かばう】よ! ……って、私、防御は全部平目だったわ。ええい、とにかくやってみよう!


 判定の結果、月華がLP1消費しての[成功]、瀬那と真機奈が[中失敗]。景文はLP2点とスキルを総動員して[完全成功]を勝ち取った。


GM ではダメージ。……瀬那ちゃんと真機奈先生に15点、月華に12の半分で6ダメージだね。

瀬那 弱点だから18点抜け。いたたたた……!

真機奈 「あああああ!! 雑音!!」死者の声が汚いのかイライラしっぱなしだ!

GM 続いてメイン、【豪腕】で近接物理攻撃! 対象は……真機奈先生!

真機奈 ちっ、こっちに来たか! ……まぁ、元より弾除け役のつもりだ、きなさい!

GM どがしゃあっ! ……26と言って近接攻撃!

真機奈 平目だっつーの。10と言って中失敗!

GM ならば攻撃力は7D+25……50点の物理攻撃だ!

真機奈 なんの、【不屈の魂】でダメージ-10!

瀬那 【光の盾】も乗せます! ……21点軽減!

真機奈 トータル44点軽減で、6抜け! ……意外と大したことないな?

GM うぞー!? 結構ダメージ高めに設定したのに!?

真機奈 「ったく……思い出すわ、下積み時代のこと」

月華 「あの様子だと余裕はありそうかな? ……じゃ、こっちは前のに集中して良さげだね」

GM やべー! 回れ頑張れオレのダイス!

瀬那 そっちは終わって、こっちの番ね! 【不審者!?】を調べます。先生からもらった資料から必要な情報を抜き出して……〈ミスティック〉で判定!……21で成功!

GM むうう、それで情報開示だ!


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一同 むむむむむ……?

GM そこに書いてある通り、敵の正体は古代エジプトで人の魂を表す「バー」と呼ばれる存在だ。放置しておけば土地にとり憑き、悪霊と化してしまう。完全に土地に定着していない今のうちに排除しないと大変なことになるだろう。

月華 えらいもんもってきたなぁ、瀬那姉さんの後輩。

瀬那 偶然って怖いわぁ。

GM 粘土板に封印されていたテクストは、『死者の書』であることが予想できるね。

瀬那 「……実体は一応あるようだけど、その机の中にある『死者の書』を奪って封印……っていうのが最善みたいね」

若松(GM) 『それが良いわね。【不死】だけあって、耐久力は半端じゃないでしょうしね!』


 【不死】タイプの異能力者は、非常に高い物理防御力を有しているのが特徴の一つなのだ!(代わりに聖属性に対してかなり弱いのだが)


景文 「なるほど……?」

真機奈 「もう死んでるから、なかなか死なないってワケね」

月華 【不死】の異能は、素で物理GP+10あるし、こいつもそーとーにカタいのかも。私や景文とは相性あんまり良くないな。

瀬那 ……というか、【死者の書】とったらHP-200って時点でとんでもない感じ。

亮子(GM) 『みんなは長期戦に向いてないから、削り合いは不利だわ。なんとか【死者の書】を取り戻しましょ!』

瀬那 「そもそもこんなところで長期戦なんて嫌よ」

真機奈 とはいってもこれ先生は力になれんな……〈イントルーダー〉も〈ミスティック〉も〈防御〉も補正ないんだ。みんな頑張れー!

月華 『死者の書』を取り戻せばそれで終わり、じゃないんだね?

GM うん。大幅に弱体化はするがね。

真機奈 「つまり道はひとつ。ぶちのめして封印、だな」

瀬那 じゃあサブで【死者の書】……。

GM おっと、【死人の声】の抵抗に失敗したから、瀬那ちゃんはこのRは挑戦できないんだなー。

瀬那 むむむむむ……!

GM 景文と月華は成功以上だったから、挑戦できる。

月華 なるほどね。

瀬那 うーん、ここは【応急処置】かな。景くん、SP治療いるよね?

景文 すみません、燃費が悪くて……。

瀬那 いーのよ。……クリティカルして、23点回復!

景文 完全回復!

瀬那 「景君、それでなんとかお願いね!」

景文 「はい!」


景文 ……と、いうわけで僕の番です。まずは【戦の記憶】+防御判定で【死者の書】に挑戦……!


◆景文の〈反応〉判定(3U6[6]+5) → 1,5,1+5 → 12


景文 う、イマイチ。……LP1使用して追加。残り6!


◆景文の振り足し(1U6[6]+12) → 1+12 → 13


GM おやまぁ。

景文 くぅ、今日は目が走らない! もう1点使用して……17で1段階成功!

GM 残り6!

景文 「……ここまでか。案外隙がない……!」

真機奈 「心臓取られそうになって、はいそうですかって渡せるかって話よね~」

景文 そりゃそうですけども。……えーと、サブは【応急処置】でHPが減っている人……瀬那先輩のHPを回復しておきます。


◆景文の〈ドクター〉判定(2U6[6]+0) → 5,10[6,4] → 15


景文 ここでまわるか……。

瀬那 まぁ、お陰でほぼ全快。ありがとね。

景文 締まらないなあ。手番終了です。


月華 では私。先にサブからで、【速攻】+【鬼神力】+【アサシネ】!

GM きたまい!


◆月華の〈武器〉判定 (4U6[6]+15) → 9[6,3],4,10[6,4],4+15 → 42


一同 つっよ!

GM なにその出目。……完全失敗です。

真機奈 防御が硬いならその上から殴ればいい理論。

月華 +3Dもらって10D+8! いっきま!


◆月華の〈威力〉判定(10U6[6]+8) → 2,5,7[6,1],3,1,5,2,5,3,4+8 → 45


月華 むぅ、あんまり回らなかった。けど、5が3つあるので【天衣無縫】の使い時! 5が3つ6になって、3D+48――!


◆月華の振り足し(3U6[6]+48) → 1,5,3+48 → 57


月華 うーん、回らない! 57ダメージと、出血6のおまけ!

GM ……ふ~む。さすがに57ダメはそれなりに通った感じはある。……ただ、まだまだ全然元気。

月華 HP400位はあるだろーからなぁ。……じゃ、一撃加えた桃剣を口に咥えて、そのままの勢いで【死者の書】をえぐりに手を伸ばします! 【隠形術】+〈イントルーダー〉!


◆月華の〈イントルーダー〉判定(3U6[6]+6) → 1,5,2+6 → 14


月華 うーん、これ以上は厳しいか。1個で良しとしよう。

"バー"(GM) 「ウロロロロロ……ッ!!」 地の底から響くような声と霊圧で威嚇する"バー"。

真機奈 「あー!この声!音程外れまくってて鬱陶しいのよ!」

月華 「ちぇっ、簡単にはいかないね!」

GM ……で、1Rめ終了だね。


◆◆◆Ex-Round2~3◆◆◆


GM 戦闘2Rめ! まずはイニシアチブ……って、ファンブルだとぉ!?

真機奈 やはりゾンビか。動きが鈍いぞ。

景文 「今のうちだ、畳みかけよう!」


 判定の結果、行動順は真機奈[31]→月華[21]→景文[9]→瀬那[9]→"バー"[0]となる。


真機奈 無駄に回してしまった……。

月華 うへー、ここはあまり回したくなかったんだけど……仕方ないかぁ。

GM ファストで何かすることある人? ……ないなら、真機奈先生からメインフェイズどうぞー。

真機奈 了解。ここはまず、メインで月華に【エンジェルヴォイス】だ。次の攻撃は威力+2D。

月華 いただいた!

真機奈 『頑張りなさい!』 声に背中を押される感覚がする……っで、サブは【威厳】を"バー"に!

GM げぇっ!?


◆【威厳】……あふれ出る威厳で敵を怯ませ、攻撃力を減少させる【アイドル】のスキル。


GM 現状でもほとんどダメージ通ってないのにそれは厳しい!

真機奈 絶対に当てる! 【ビジネストーク】【友情】を載せて……27!

GM 喰らいたくない! 絶対に喰らいたくないでござるぅ~!!


◆GMの〈抵抗〉判定(4U6[6]+10) → 3,14[6,6,2],5,4+10 → 36


GM っしゃぁー! 完全成功で無効っ!

真機奈 「ウソだろでしょあんた……! 耳腐ってんじゃないの!?」

月華 じゃあ、私いいかな?


真機奈 あ、待った。今のでAPが7超えたから罰則だ。


◆真機奈の罰則(1回目/2D6) → 2[1,1] → 【僥倖】


GM 幸運にもあなたの行為を気に留めるものはいなかった!→LPを[1]点回復する。

真機奈 HAHAHA。……いや、ここで運使うならさっきの【威厳】で頼むよ!?


GM まぁ、改めて月ちゃんの番。

月華 私はさっきと同じ。まずは【速攻】で、【エンジェルヴォイス】が入って……(諸々処理して)……物理50、出血12!

GM ウェーン、痛いよー!

月華 サブは【死者の書】。〈イントル〉で……24。

GM 2段階クリアして、残り3段階。

月華 3段階クリアには、あと6か。……行ってみよう。LPで振り足し。


◆月華の振り足し (1U6[6]+24) → 2+24 → 26


月華 もいっこ。


◆月華の振り足し (1U6[6]+26) → 2+26 → 28


月華 惜しい! でもここは使いどころ……!

GM あっと、待つんだ。2ndではLPの使用回数に制限があって……ランク2のキャラはLPの振り足しは2回までなんだ。

月華 あっ、しまった、そうだった! ……だったら1回目の時点で止めておけば良かった……。

真機奈 上限がないと、LPとAP無茶な乗せ方できちゃうからなあ。やむなしの調整だよ。

GM 《リタイヤ》覚悟で30AP分ダイス足すぜー! みたいなことができちゃうからね。

月華 仕方ない、後は任せるよ。

景文 任された。まずは【オールマイティ】を使って、【死者の書】……9。

月華 足りてない……。

景文 ここは【未来の想い出】を使用して……18。

GM およよ、ここで使うのか。

景文 LPも1点使用。


◆景文の振り足し(1U6[6]+17) → 1+17 → 18


景文 ぐふっ……!

月華 今日は多いな……!

真機奈 きっとあいつの呪いだ……。

"バー"(GM) 「オロロロロロ~~~~~ン♪」

瀬那 「何か楽しそうにしてない??? 気のせい???」

GM ファラオのせいです。

真機奈 「クッソオンチな歌、歌ってるわ」

景文 仕方ない、もう1点LPを使用して……2段階成功です。残りLP2。

GM うむ、では残り1段階。

景文 サブは【応急処置】で自分のSPを回復。……ああ、ここで回って13点回復。全快……!

GM ダイスが噛み合わないねぇ。

景文 「……なんかうまくいかない。瀬那先輩、後頼みます」

瀬那 「わかったわ」


瀬那 ではでは、【死者の書】を〈ミスティック〉で!

GM GM的には瀬那ちゃんがキメてくれると当番回なので嬉しい。(笑)

瀬那 まぁ、ファンブル以外成功だけど、一応演出しますね。……懐から小さな箱を取り出して、呪文を唱えると……箱に封じられた蔵書から知識を引き出します。

GM おお、【遺物使い】らしいムーブが挟まった!

瀬那 「見える……! そこね!」 と、【死者の書】の場所を特定! 月ちゃんや景君が挑んだ隙をついて、奪取します! ……判定はもちろん成功!

月華 やったー!

景文 おみごとー!

GM では、そこで例によって若松さんから連絡が。『やったわね! 急いでそれの写メを送って頂戴!』

真機奈 そういえば若松さん、今どこいるん?

GM 関係者じゃないので、校外にいる。……街の他の箇所を調べていて今は移動中、みたいな感じだと思いねえ。

真機奈 なるなる。

瀬那 「解りました……!」 パシャリして送信!

若松(GM) 『これさえあれば! ……ふむふむ。ああ、ここがポイントだわ。〔偉大なる我が王、アンセウラー、そは正しき裁判を経て冥府よりいつの日か蘇らん]』

GM ……で、若松さんはサササっと象形文字を書き上げると、それを写メして瀬那ちゃんに送り付けます。

瀬那 「これは……!?」

若松(GM) 『黒崎さん、これをその死者の書に書き込んで! ……あっ、鉛筆とか消せる奴でお願いね! 貴重なテキストなんだから!』

一同 ですよね。(苦笑)

若松(GM) 『……意味は〔されど今はその時にあらず。偉大なる我が王に、しばし安らかなる眠りを捧げん〕……これで、そいつの動きを制限できるはずよ!』

瀬那 「了解です!」 と書き書き!

GM 瀬那が若松の書いた象形文字をキレイに書き写しますと、"バー"の動きは目に見えて鈍るのでした。

瀬那 「効いてる?」

真機奈 「眠くなってるみたいね」

若松(GM) 『その"バー"は、この土地に現出して時間が経っているから、定着しかけているわ。ダメージを与えて、土地とのつながりを切り離してちょうだい! そうすれば再び眠りにつかせることができるはずよ!』

景文 「つまり、後は先生の言ったように、力ずくで封印てことか」

瀬那 で、サブアク! ……【速攻】アタックいっちゃおう!

月華 頑張って、瀬那姉さん!

GM お、何気に初アタックだね! きなさい!

瀬那 【エンハンスソード】を起動して、【妖力解放】を乗せて攻撃!


◆【エンハンスソード】……ダメージタイプをEnダメージに切り替えることができる【遺物使い】が取得できる特殊武器。


瀬那 命中は……28!

GM 結構高いな。こっちは……おっ、こっちも回って31! ……でも〈抵抗〉だから 一つ下がって普通失敗。

瀬那 ダメージは……あーん、回らない! 26点のEnダメージ!

GM ……しかし、ガンガン回った月華の攻撃よりヤヤ少ないって程度には抜けてるんだなぁ。

月華 なんの、ここからが本番だよ!

GM さて、こちらの手番! まずは例によって【死人の声】だ! ……ダメージは《呪/虚無[2]》に下がってるが、命中は下がらないんだぜえ……!


◆GMの〈異能制御〉(3U6[6]+12) → 5,8[6,2],10[6,4]+12 → 35


一同 ぐわー!?

真機奈 このゾンビ、さっきから出目が走ってんなぁ!

GM ファラオのせいですから。

月華 ……うーん、大失敗位までは許容範囲か。

真機奈 先生も大失敗。

瀬那 私もー!

景文 うー、中失敗だけど、弱点だから結構痛いな……!

真機奈 ここは先生の【市民の盾】の使いどころだな。景文を【かばう】!

GM ダメージは6、3、3、6で18点。先生は景文の分で前半の2コを加えて、27点喰らってくれい。

真機奈 ちっ、半分を切ったか。

景文 「助かります……!」

真機奈 「なに、生徒を守るのは先生の仕事さ」

瀬那 残り16点……! これはちょっと厳しいかも……!

GM 続いて【豪腕】だ! 対象は……また真機奈先生。

真機奈 きたまえ!


◆GMの〈武器〉判定(3U6[6]+18) → 1,23[6,6,6,5],8[6,2]+18 → 50


GM 輝いてるよオレー!!

真機奈 「無理無理無理!」 全然ダメで、完全失敗!

GM じゃあ、ダメージは基本5D+15まで下がっているので 完全失敗で+3Dして……っと。


◆GMの〈威力〉判定 (8U6[6]+15) → 2,9[6,3],2,5,5,3,4,3+15 → 48


GM 悪くはないんだが……止められちゃうレベルなんだよなぁ。

真機奈 うむ、まずは【不屈の魂】と物理GPで22点軽減。

瀬那 【光の盾】! 若松さんのサポートももらって……!


◆瀬那の〈威力〉判定(5U6[6]+8) → 3,8[6,2],10[6,4],5,1+8 → 35


瀬那 カーン!!

景文 完全ブロック……!!

GM ……しくしく。通常ダメージはもう少し上げてもよかったなぁ。


 ――実質、この攻防が最後のあがきだった。

 Ex-Round3では、真機奈の【エンジェルヴォイス】を受けた月華と、【完全憑依】+残っていた亮子のサポート分を乗せた景文の連続攻撃を耐え抜く"バー"だったが、最後の攻撃はダイスが振るわず、あっさりと耐え抜かれてしまう。

 そして――。


瀬那 命中判定……25の近接!

GM 抵抗判定、[1,1,4]+5で……。

景文 その[4]を【蘇る悪夢】! ファンブルにしてもらう!

GM くそおおおおお! 解ってたよ! -25は-35だから完全失敗!

瀬那 「これで、とどめよ……っ!!」 見えざる剣が、"バー"を土地の繋がりごと切り裂くっ!


◆瀬那の〈威力〉判定(8U6[6]+5) → 15[6,6,3],5,4,4,11[6,5],5,3,1+5 → 53


GM ほげえええええ!?

瀬那 わーい! いっぱいまわった~♪

GM ……うーむ、20点位のオーバーキルだ。"バー"は「ウロロロロ……!」と恨めし気な叫び声を上げながら雲散霧消していきました。

一同 よっしゃー!

GM 厳密には、実体化した部分は消滅、魂部分は『死者の書』に却っていった……とかそんな感じ。

瀬那 ……では、『死者の書』は若松女史に引き渡しましょう。……いいですよね?

亮子(GM) 『ええ。価値はあるかも知れないけど、とても私達には管理しきれないもん』

真機奈 「厄介事はもうたくさんだよ」

月華 「亮子姉さんがいいなら、私はそれでいーよ」

景文 「僕も異存はありません」

瀬那 「そもそも、引き渡す約束で色々協力してもらったしね……。ここに来て渡さないっていうのは筋が通らないでしょ」

若松(GM) 『……そういうことね。〔競合しない仕事では持ちつ持たれつ]。それが業界のマナーってものよ。……若いチームだけど、筋が通った子達みたいで助かるわ』

真機奈 「……ま、ともあれこれで一件落着だな! みんな、ご苦労さん!」

一同 ふぇ~い。


◆◆◆ Epilogue ◆◆◆

GM ……さて、『死者の書』を受け取った若松女史は、「じゃ、縁があったらまた会いましょ!」てな感じで去っていきまして。

瀬那 「ぜひぜひ」

景文 「お疲れ様でした」

亮子(GM) 「さて、これでこのお仕事も無事達成ですね。……先生、報酬の件、間違いなくお願いしますよ?」

真機奈 「解ってるわよ。……ついでに打ち上げと行きましょ。先生がおごってあげるわ」

瀬那 「どこのお店いくのか楽しみですね」

真機奈 結構高級なレストランに連れてってあげるよ。

瀬那 わーい!

月華 やったー!

景文 意外と良い店……。

真機奈 ……じゃ、報酬はそこで食事をしつつ、亮子に手渡しするとして……。最後にちょっと、演出してもいいかな?

GM お? なんだろう? もちろんいいですよ。

真機奈 「……あんたたちはこれからもこっちの仕事続けるの?」

瀬那 「うーん……? それはもちろん、続けますけど?」

月華 むしろ仕事しないの? って感じできょとんとしますねー。月華的には、普通の生活を知らないし。

景文 「……僕は、解りません。ただ、この力をきちんと操れるようにはならないと思ってます」

真機奈 「……そ。選ぶ道は自由よ。でも、困ったらいつでも先生に言いなさい。……先生はいつだって、あんたたちの味方よ」

亮子(GM) 「ありがとうございます」

月華 亮子姉さんに倣って頭を下げます。

瀬那 「ほんとにぃ……?」 成績下げようとしたことを思い出しながら。(一同笑)

真機奈 「やーねえ、あれはシャレよ、シャレ! ほら、みんなもっと食べて食べて!」……て感じで、フェードアウトしようかと!

GM ……それでは、折角なので、僕の方でも一つ、演出しておこうかな。

真機奈 お、なんだろう?

GM 真機奈の言葉で、ちょっと思うところがあったのか、思案顔をしていた亮子が、「……いい機会だから、みんなに言っておきたいんだけど」と、ちょっと居住まいを正してから切り出しますよ。

瀬那 「うん?なになに?」

亮子(GM) 「あのね、私、銭ゲバとかワーカホリックとか、色々言われてるけど……。みんなをこの会社に縛り付けるつもりはない……からね?」

一同 ……………。

亮子(GM) 「みんなの実力が充分ついて、ウチより良い会社が見つかったら。或いは、表の仕事でやっていける目途がついたら。その時は自分で良し悪しを見極めて、何処で働くか、どういう人生を歩むか、決めて欲しい。
 ただ……。おじいちゃんが安心して引退できるまで、もうちょっとの間でいいから、みんなが力を貸してくれたら、嬉しいんだけど……」

真機奈 「……随分弱気じゃない」

亮子(GM) 「弱気というか……私は、NGSを『まっとうな派遣会社』として維持していきたいの。縁故頼みで、不当な仕事をさせるようになっちゃったら、ダメだと思うから」

月華 ……食事の手を止めて、言います。「あたしは、師父と姉さんに受けた恩があるし。そんなこと言われても、離れようって気は無いよ」

亮子(GM) 「月ちゃん……」

月華 「もちろん、要らないって言われたらそれまでだけど」ちょっと寂しそうに。

亮子(GM) 「要らないだなんて、そんなこと言うわけないじゃない!」(うるうる)

瀬那 「私もここ気に入ってるから。当分の間はお世話になるつもりなんだから、しっかりしてね! 亮子ちゃん」

景文 「……『皆にはもっと実力つけてもらって街の便利屋としてじゃんじゃん稼いでもらうから覚悟しておいて』ぐらい、笑って言ってくれるのかと思ったよ」

亮子(GM) 「……ちょ、ちょっとぉ。私のイメージ悪すぎじゃない?」

景文 「……いや、月ちゃんも気づいたと思うけど、僕も今回の仕事でよく解ったんだ。学校のみんなが、亮子さんの顔と仕事を知ってて、みんなに応援されるなって」

月華 うんうん!

景文 「亮子さんはちゃんと地盤を築いている。……それは、とても凄いことだよ」

亮子(GM) 「え? あ、ありがと。……いや、私はその、ただまっとうな経営者でありたい、って話なのよ。私が儲けて、みんなも潤う! win-winの会社がいいなって!」

瀬那 「そうそう。そうじゃないとね!」

真機奈 「世の中って案外単純だよ。いくら頑張ったってどうしようもないこともあるし、頑張ったら意外とどうにかなることもある。やりたいこととやれることを見極めて、少しずつ解決していくしかないんだ」

月華 急に先生っぽいことを言い出した。

真機奈 ゲストだし、最後は決めさせてよ。(笑)

亮子(GM) 「……まぁ、その。まだ、しばらくは私も至らないところあると思うんだけど。……改めて、みんな、これからもよろしくね!」

景文 「先生からの仕事達成してようやく再始動、って感じじゃないかな。……これからもよろしく頼みます」

月華 「任せて!」

瀬那 「うんうん」

真機奈 「そういうことでしょ。ほらほら、ステーキ。冷めないうちに食べなさい」

亮子(GM) 「よ、よーし! 今日はじゃんじゃん食べるわよー♪」

景文 ……じゃ、先生に乾杯の音頭締めてもらいましょうか。

真機奈 おっけい! 「それじゃ、任務達成を記念して……」

一同 「かんぱーい!」

GM ……そんなこんなで、お仕事も無事に達成し、結束を新たにしたNGSの面々。これからまたまた色々な仕事が舞い込んでくることでしょーが、それはまた次のお話。
 ……ってことで、人災2ndキャンペーン第2話、これにて終幕です! みなさん、ありがとうございました!

一同 お疲れ様でしたー!


【今回のエネミー】

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◆◆◆Bonus Track◆◆◆


GM 期せずして亮子AGEイベントを挟めてよかった。

月華 期してなかったんかーい!

GM いや、全然。先生がおごってくれなかったらなかったシーンだね。(笑)

真機奈 お、おう。

GM GMの所感としては、ゲストの真機奈先生が活躍しつつ、戦闘は前回よりはちょっと苦労した感じで、お話的には瀬那ちゃんの当番回にできたりでなかなか上手くいった感です。

真機奈 よかったよかった! 初ゲストだから緊張しました!

月華 凄い勢いでイベントが溶けてったからねえ。最後も美味しいとこ持っていって、良いゲストでした!

景文 元・エージェントで先生っていう立ち位置が良かったですね。

GM イェーイ、そこは僕が指定したところなのさ! 狙い通り!

月華 最終話とかで颯爽と援護に来るやつだね。

真機奈 最終話でゲスト全員集合! 燃える奴!

GM ……ウーン、さすがに全員の予定を合わせるのは難しそうだから、登場してもゲストPLは見学自由とかそういう感じになるかなぁ。(笑)

瀬那 私は当番回だったので前回よりも張り切りましたが、うまくいったかな……?

GM なんか勢いで百合百合させちゃった。(笑)

瀬那 勢いだったんですか。(苦笑)

GM 瀬那を慕っている、って位の薄い設定だったんですが、あーんあーん言わせたとこから何かスイッチが入ってしまった。

景文 僕も人付き合い苦手なタイプだと思ってたんですが、いつの間にかクラスメイトと親交が深まってましたねえ。

GM 僕のシナリオではよく、やたらノリが良くてフランクで気の好い同級生が出るのです。便利。

景文 月ちゃんは戦闘でもう安定して強さをだしてたし、瀬那さんは後輩との絡みとかでも的確に動いてたし、凄い対応力! ……僕自身は、ここぞというところでダイスが振るわなくて悔しかったなあ。もっと火力が欲しい!

GM 今回のお仕事でランクアップしてるはずだから、頑張れ!

瀬那 ……そう言えば、教頭先生は結局どうなったんだろう?

景文 アウチ教頭。(笑)

真機奈 「さぁて、未練がましいスダレ頭に潔くおさらばしましょうね?」

教頭(GM) 「ひぃぃ……!」

GM ……と、言ってみたものの、スキンヘッドよりもパンキッシュにしてやるほうが屈辱なんじゃないか?

瀬那 一理ある。

GM ぐぬぬ……って言ってるんだけど、意外と父兄のマダムから人気がでちゃってマキナに何も言えなくなるの。(笑)

真機奈 まぁ、あんまり遺恨を残してもあれだからね。その辺りで勘弁してあげましょう。

景文 「実は僕も昔はギターを嗜んでいてねえ」とか教頭が言い出すんだ。

月華 みんな教頭で好き勝手遊んでるな~。

瀬那 みんな好き!

GM そうか、教頭は挫折したパンカーだから現役パンカーな真機奈先生を目の敵にしてたんだな!

一同 なるほど~。(笑)


To be Next Mission!!

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