第3話 Clime Child Chasers!!-2
◆◆◆Round3◆◆◆
GM さて、第2夜! 今夜もどうぞよろしく!
PL一同 よろしく~!
GM 特にイニシアを変化させるよーなところでもないので、そのまま!
瀬那 ファストなしでーす。
景文 ファストなしです。
血華 こちらは【待機】。
月華 エリア5に【高速移動】。【月虎】を終わらせに行くよ。
GM では、一番早い血華が【待機】したので、景文からメイン。
景文 また前回と同じくリスク込で【聞き込み】。〈ネゴシエーター〉で……13。1成功。
GM ほいほい。
景文 むぅ、LPか【未来の想い出】を切るか……?
GM えっ。
景文 えっ。
GM いや、次が24だから普通に遠いぜ?
景文 ここでの調査は早々に切り上げたいな、と。
血華 混雑度5はなぁ。
GM あー……。(小考)……ぶっちゃけこのクエは、書いてある以上のことは起こらないんで、完遂しなくても【追跡】がちょっと難しくなる程度だから、あまり得策じゃないかな~。
瀬那 ぶっちゃけた!
GM 表面に結果が書いてあるタイプのクエだからね。
景文 ですか。……では、取り下げて、サブで【追跡】をしておきます。〈イントルーダー〉で……13。
GM またイチタリナイ。今回多いなぁ。
景文 仕方ない、LPを1点使って……合計16。1段階進めておきます。
GM ほいほい。
景文 LPは12点に。
GM なにをいってるんだろうこのこわ。
瀬那 LPがいっぱい!
景文 繁華街で繰り返し繰り返し愚直に聞き込みを続けました。
GM ……うむ。特に具体的な進展はないが、景文の地道な足取りで、繁華街での聞き込みで少しずつ有力情報が集まってきている……そんな感じだね。
GM ……では、今回の本命。月華の番だ。
月華 では横浜へ到着して、調査開始だ。
GM 横浜——そこは華人系のコミュニティが国内で最も大きな町。だが他国のチャイナタウンとは違い、そこは日本人と華人系がほとんどトラブルなく宥和している。それは国内最大の華人系派遣会社「マンネット・ブロード・サービス」が影に日向に町の発展と融和のために尽力してきたからに他ならない――。
月華もまた、かつてはこの街の――ただし裏社会で、ではあるが――一員として過ごし、研鑽を重ねていた。そんな記憶をほのかに思い出しながら月華はかつて見慣れていた町へと降り立つのだった――。
血華 豪華なモノローグ!
月華 ……幸せな記憶で上書きされ、おぼろげに残る記憶を頼りに、かつて活動していた裏の道を、慣れたように、しかし、どこか不安そうに進んでいきます。
GM いいねぇ、ハードボイルドだねぇ。
月華 するりと裏路地に入り込んで、"月虎"について調査します。〈イントルーダー〉:10で、必要達成値が3。サブでの調査可……つまり、メインとサブ、どっちかで20を出せばいいわけだ。
GM そのとーり。
月華 ダイス目見てから考えよう。まずはサブで1回目、【隠形術】を乗せて……うん、22!
景文 さすが……!
GM むぅ、お見事。……まぁ、演出は全部抜いてからにしようか。
月華 おっけい。2回目、17。問題なくクリアだね。
血華 良かった良かった。
GM ……さて、どういう演出にしたものかな。"玄月"時代の知り合いか、MBS育成部にしれっと入り込んで話を聞きだしたって感じだと思うが。
月華 うーん、【罪過】がある身だからね。過去を知る人とはあまり接触したくないよ。ここは、MBSの育成部に潜り込んで聞き取り調査する感じで。
GM 了解だ。
月華 血華さんの部下に手引きしてもらって、育成部かその調査隊に紛れ込みます。……血華さん、いいですか?
血華 うん、話は通しておくよ。
育成部の子供(GM) 「くすくすん、フェイフェイ……」「くそー、"虎儿"のやつ……!」と、同期をツブされて落ち込んでる子供たちに接触できることになりますた。
月華 ふむふむ。
育成部の子供(GM) 「なんだよアイツ、可愛がってやったのにさ……!」
月華 ……では、しばらく別組織との交換交流で派遣されてたところから戻ってきたって体で、子供たちに話を聞いてみよう。
「……どうしたの、久し振りに戻ったら、随分と人数が減ってるようだけど?」
育成部の子供(GM) 「……裏切り者だよ。異能で同期や仲間をツブして、脱走した奴がいるんだ」「前いた組織が潰れたらしくてさ、可哀想だからってみんな気を遣ってたのにさ……」「こんなのあんまりだよ……」
瀬那 あああ……。
月華 うう、心が痛い……。
育成部の子供(GM) 「アイツのいた前の組織、"玄月"だったんだってな」「ああ、あの"血閃華"とかいう"やり過ぎ"女のせいで潰れたとかいう」
月華 うぐぐぐぐ……!!
育成部の子供(GM) 「"玄月"ってとこは、相当ひでぇ訓練だったらしいじゃん、人間性ゼロ、みたいな」「"玄月"ってのは"やり過ぎ"の"仁義破り"ばっかかよ!」「これだから"玄月"は! これだから"玄月"は!」「信じた俺達がバカだったよ! ぺっ!」
景文 ひどい言われようだ……。
月華 そんなことないって言いそうになって、口を紡ぎます。自分も悪評の原因ですから……。
血華 ……私も、改善しようとしたら疎まれて、移籍せざるを得なくなったクチなんだ。責任を感じるね……。
GM とまあ、そんな感じで、同期をツブされた口惜しさで"虎儿"への怒りを爆発させてます。
月華 「あたしがいない間にそんなことが……。その"虎儿"がいそうな場所とか、わかる?」とか、必死で取り繕って聞いてみよう。
育成部の子供(GM) 「解ってたら、オレだって討伐隊に加わってるよ!」
GM ただまあ、ここの育成部は、"玄月"よりは大分まともというか、"玄月"が異常だったというか。"玄月"時代よりはまだ人間的な生活を送れていたようですな。
子供たちも新入りってことで何かと気を遣ってたみたいで、本人も不満があったようには見えなかった、らしい。
月華 むぅ、じゃあ、それでも暴走した原因ってなんだったんだ? 薬物投与とかされてて、キーワードひとつで捨て駒にできるとかだったら屋だなぁとか、ちらっと思ってたけど……そこまで非道なことするかなぁ。
血華 可能性はあるね。……ただ、「なぜそうしたか」についてはもう少し調査が必要だろうけど。
GM そう言う方向で話を聞いてみると、「……いやでも、なんか最近のアイツ、変だったよな、ちょっと」「えー?そうかー?」「あー、でも……」「どうだったかなー?」と、子供達がおぼろげながらも話し始めます。
月華 「なにか気になることでも?」
育成部の子供(GM) 「……うーん。気になるってほどでもないけど、なんか最近神経質っていうか、なんかいつも気が立ってるっていうか……」「とにかく、なんかそういうキザシみたいのはあったかもしんないよ」
血華 獣……凶暴化……発情期?
GM 相手はまだ子供っ!
月華 うんうんって聞いて促すけど、そこまでかな?
GM うむ、どうやら何かトラブルを抱えていた可能性はありそう……ってことで、【トラブル?】を開示。こちらはゲストも挑戦可能だ。
月華 では、みんなに情報を共有。『もう少しこっちでの調査が必要そう』と言いつつ、この場を後にします。
GM おっ、ではその前に子供達が「なあ、ねえちゃん"虎儿"の追撃隊か? 調査してんのか?」
月華 うっ……。
育成部の子供(GM) 「アイツ、仲間を何人も再起不能にしやがったんだ、絶対、仇討ってくれ!」「くそー、オレもあと1歳で討伐隊に加われたのに!」「暴走"玄月"野郎を許すな!」「そうだー!」と声援を贈られます。
月華 「いや、仇を討ちにいくんじゃないよ。……あたしは、あたしの家を守りたいんだ……」とだけ言って、お礼を言ってそっと離れます……。
GM 子供たちは、その答えに不満そうに首を傾げるのでした。……ってことで、MBS内部での"虎儿"への怒りが伝わる、そんな一幕でした。
GM では次は瀬那ちゃんだね。
瀬那 割とやれることがないので……メインで血華さんのSPを【治療】、サブで【追跡】です。
GM どぞ~い。
瀬那 【治療】が……18。
血華 全快やね。「ありがとね~」
瀬那 「いえいえ~」 で、【追跡】が……ああ、出目が悪い。16なので5足りない。
GM だめやん……。
瀬那 「ごめんね、何もわからないわ……」
GM まあ、そんじゃ最後。待機してた血華だよ。
血華 さて、悩ましいな。【トラブル?】を済ませておきたいが、AP6蓄積はちょっと重い。
亮子(GM) 「私の方で、偽装工作手伝いましょうか?」具体的には、RPでAP-3しよか、と。
血華 ふむ、じゃあお言葉に甘えよう。もろもろ補正を乗せて、〈アウトサイダー〉で6D……おおっ、回って回って、37!
瀬那 すごーい!
GM なん……だと……!?
月華 こんな出目笑うわ。
血華 さて、事の真相は一体なんだったんだい?
GM うむ……。さっきの子供達はああ言っていたんだが……。
血華 だが?
GM 比較的"虎儿"と近い、エリートクラスの連中からは別の証言があったのだ。曰く、「新入りの癖にトップクラスだったことで、やっかみの対象となし、嫌がらせのようなものを受けていた節がある」……だ、そうだ。
血華 「ふむふむ……。どうやら、お仕置きが必要みたいだね」
GM ただ、それは表立った嫌がらせではなく、布団にイナゴが入ってるとか、体操着がないとか、そういう類い。
瀬那 いじめじゃない……。
月華 いじめかっこわるい!
GM それも、「傍から見たらそうだったのかも?」という証言で、実際にやられていたのか、誰がやっていたのか、というレベルの情報はない。……そういう空気があったことに気づいていた子供が幾人かいた、とかそのレベルだ。
血華 「私の目が黒いうちはそんな事する子は許さないからね」にやにやしながらアイス食べてる。
GM ともあれ、そんなこんなでストレスをため込んでいたフシはある、と
血華 『……ということみたい。あの子に会ったら、待遇の改善は約束するって言ってあげて。指揮官としては優秀な子には沢山飴あげないと……あっ!ジュースこぼ……ザザァ…ザー』
瀬那 うわぁ……。
月華 NGSの備品がどんどん壊れていくぅ!
景文 これで【追跡】は目標値/達成値が-10。4×7なら、すぐ抜けそうだ。
血華 ではサブで【追跡】。〈トラフィッカー〉で……26。ここはLPで足して……29。問題なくクリアだ。
部下(GM) 「血華さん、やっぱり"虎儿"は……月華を追ってこの街に来たようですね」
月華 むむむ……。
部下(GM) 「同じように不始末をして保護された経緯があるからですかね……彼女を頼るつもりだったんでしょう」
血華 「なるほど……。また後処理は亮子さんに頼むことになるかな? MBSに戻りたくはないだろうしね」
部下(GM) 「まぁ、アイツには他に知り合いもいないからかもしれませんが……。とにかく、この街で月華を探してうろついていた情報が入りました。あとは時間の問題です」
GM ……との言葉通り。間もなく血華と部下達の情報網は絞り込まれ、"虎儿"の潜伏先は、神守山の麓の雑木林であることが確定します!
血華 『こほん……。神守山麓の雑木林に虎君いるらしいから首根っこ捕まえて連れ帰ってきてね。お姉さんはここで待ってるから♥』
景文 ……行こうか。簡単には済まなそうだけど。
月華 ……うん。
◆◆◆Round4◆◆◆
GM えー、"虎儿"は【対決!】に挑戦したら登場します。そしたら「遭遇ルール」が発生して、以後はEx-Roundに切り替わります。戦闘時間は制限時間に含まれない、っていう前回も使ったルールね。
景文 了解です。
瀬那 とりあえず、私は頑張って移動しないとまた戦闘に間に合わない。(笑) 【高速移動】でエリア1へ。
血華 『いってら~。祝勝&歓迎パーティーの準備して待ってるよ~。こう見えても料理は得意なんだ~』
瀬那 はぁい。あーん、混雑度5はAPが3も溜まっちゃう~!(泣)
月華 ファストで【高速移動】して【治療】二回かな……。SP6消費でエリア6へ。
景文 僕は……このままで。【移動】はメインに回します。
血華 私は例によって【待機】~。
GM うむ。……では、月華がエリア6に到着したところで、【対決!】が発生します。
月華 「……どこにいる、"月虎"……」
GM 血華の部下達による森の封鎖が整い、捜索範囲が少しずつ狭まっていくなか――先行する月華は、大木の根の下に空いた小さなうろの中でうずくまる、一匹の獣を発見する。
長らく潜伏していたためか、傷つき薄汚れてはいるが――その姿は、君の知る"月虎"の、変異した姿だ。
人虎の本性をむき出しにしたまま、荒い息を吐いていたそれは、目は血走り、テリトリーを犯した月華を、知ってか知らずか襲い掛かってくる!
瀬那 わー! いきなり!?
月華 くぅっ!
GM 「グアアアアアアァゥ!!!」……あ、遭遇ルール中なのでフレーバー戦闘ですよ。
月華 それをふわりとした体捌きでいなし、「月虎! あたしだ。月華だ!」と、目を逸らさず呼びかけます!
GM 殺気を察し、避けた月華のいた場所を、豆腐のようにその鋭い爪が引き裂き――「グォアアアアアアッ!!!」 月華の呼びかけには咆哮で応える! 彼は完全に"暴走"している! この状態では、とても話は通じそうにない!
月華 「月虎!」とこちらも強めに呼びかけながら、ひたすら避けて時間を稼ぐ!
GM では、暴走する虎を間一髪でかわしながら時間を稼ぐカッチョイイ殺陣シーンが挿入されつつ、メインフェイズです! 血華が待機してるから、今回は景文から。
景文 メインで【移動】、だけにしておこう。SP5しか減ってないし、AP1が今は重い。
月華 私は【治療】と【応急処置】。SPを……あー、3と6で9だけ回復。さすがに余裕が無かった、ということにしておこう。
GM せやね。(笑)
瀬那 じゃあ、私も到着。【解析】はもう済んでる扱いなのね。じゃあ月華ちゃんを【応急処置】かな。……24点SP回復!
月華 全快! これで防御にSP回せる!
GM では、前衛メンバーが現場に到着したところで亮子から連絡。
亮子(GM) 『情報通り、暴走しているとは言え、疲労の色は濃そうね。とにかく、1Rは凌いで頂戴! 【完全獣化】が切れるのを待つのよ!』
GM とのこと。【虎儿】も参照してくれい。……で、血華のばん。
血華 では私は【攻撃命令】をメインとサブ両方使って月華ちゃんと景文君に。次の攻撃力+6D。
一同 すげー!?
GM 支援極振りやべーなあ。
血華 SP消費10×2は伊達じゃないよ!
◆◆◆Ex-Round1◆◆◆
GM では、Ex-Roundの1だ! まずはイニシアチブ!
行動順は"虎儿"[31]→月華[29]→血華[18]→景文[8]→瀬那[6]となる。
GM ではファスト! 何かする人!
瀬那 むぅ、私【後退】しておこうかな……。攻撃力凄そうだし、このラウンドは治療と盾に専念する……!
GM 他は特にない? ならメインフェイズ、こちらから!
GM 早速だが【獣の腕】+【薙ぎ払い】だっ! 命中は……近接の38!
景文 うっ……。しまった、これ【完全憑依】しておくべきだったんじゃないか?
GM 難しいところだね。使っとけば耐えやすくはなるが、相手の【完全獣化】が1Rってわかってるから、切れてから確実にダメージ通すために使うのもアリっちゃアリ。
景文 うーん、まぁ、もうメインフェイズに入っちゃったし、仕方ないか。
瀬那 防御振っちゃうね。……10で-28。【後退】中だから中失敗。
景文 【オールマイティ】と【戦の記憶】を使用。……低いなぁ。LPも使って、21で普通失敗。
血華 【退避命令(指定対象の防御判定の結果を向上させるスキル)】! ……を、誰に使おうか?
GM セオリー的には防御成功度とGPが低い子だね。
血華 それだと……ここは月華かな。月華の防御の結果を「成功」に変更。『出過ぎだよ! 少し下がって、月華!』
月華 あざます!
GM ほい、では景文と瀬那ちゃんが中失敗ね。ダメージは6D+24で……月華に45、景文と瀬那に56!
一同 わー!?
月華 出目良いな!? 私は、【硬気功】【不屈の闘志】、さらに成功で半分にして……トータル10点。
瀬那 【光の盾】を自分に! 16点止めて……38点抜け! いたいー!
景文 くそぉ、思ったより出目が振るわなかったのが痛い……。【アストラルバリア】も使わざるを得ない……!
ちょっと混乱しやすい点なのだが、防御判定系のスキルとダメージ軽減系のスキルは、一つの処理中に発生していることになるため、APの蓄積が積み重なってしまうのだ。防御判定で【戦の記憶[AP1]】【オールマイティ[AP3]】を使っていた景文にとって、【アストラルバリア[AP4]】はかなり重いコストだった。
景文 《影》より瀬那の【光の盾】を模倣して防御障壁を展開。衝撃を緩和する。……34点抜けで、残HP20点。APが8になって、罰則処理。
◆景文の罰則処理(1回目) :8[4,4] → 露見:あなたの行為は、ちょっとだけ人に見られてしまった。まあ、次は気をつけよう。▶〔AP〕を[1] 点蓄積。
景文 「ちぃ……っ!」
瀬那 「……ちょっ、これは……! 思った以上に厳しいわよ……!?」
月華 「痛ぅ……っ! この一撃、全力の勢いはあの頃と同じ。いや、ずっと強くなってる……!?」 彼も成長していたんだという嬉しさと、その力を壊す方に向けてしまった寂しさともしかしたら自分もこうなってしまっていたかもしれないという恐れといろんな感情が混ざってる……!
血華 『流石にマズそうだね……』
GM さらに、【疾風の如く】を使って追撃! 今度はランダムで……瀬那に!
月華 くっ、危険なところに……!
瀬那 「……きゃーっ!? なんでこっちに!?」
GM 「グァラゴワァーーーーッ!!」 命中は、回って回って49!
瀬那 ちょ、ちょっとぉーっ!? ……全然無理! 完全失敗は大失敗ーっ!?
GM +2Dは割と危険領域。……【かばう】を推奨するよ?
瀬那 【ガーディアンシステム】もあるから、倒れはしないけど……。
月華 むむむ……! 景文も大分食らったし、ここは私が【かばう】しかないか……! サブアクを消費して、瀬那を【かばう】!
GM では、失敗扱いで攻撃! くらえええい! ……きてるぞきてるぞ! 54点! 全然手加減しねえな、こいつ!
月華 「瀬那!」って叫んで、間に無理矢理割り込む! ……【硬気功】とLPを使って【不屈の魂】を再利用。……現状23抜け。
瀬那 【光の盾】! ……そこから20点軽減っ!
月華 トータル3抜け! これならまだ……っ!
GM 野獣と化した"虎儿"は、血走った目で瀬那にその凶爪を振りかざす! 暴走した能力者の恐ろしさを、君達はまざまざと見せつけられる——!
月華 今のでAPが7になったので罰則処理。
◆月華の罰則処理(1回目):11[6,5] → 不運:あなたの行為は、人に見られてしまった。まったくツイてない……。▶動揺して〔LP〕を[1] 点失う。※ LP が[0] の場合、それ以上のペナルティはなし。
月華 辛うじて重ねられた盾で威力を殺すも、防ぎきれず吹き飛ばされ転がります。
瀬那 「月ちゃん! 大丈夫……!?」
月華 受け身を取って起き上がり、虎月から目を逸らさないまま。「な、なんとかね……! 瀬那姉も、大丈夫?」
瀬那 「ええ、月ちゃんのお陰で……!」
血華 ……とりあえず、初撃は凌いだ、かな?
景文 一撃で、全員ボロボロですけどね……!
GM 「ゴァララアアァァァァァァッ!!!」と、"虎儿"が雄叫びを挙げたところで、そちらの番です。
月華 サブは使ったから、メインで攻撃。……回避や防御も上がってるだろうし、ここは出し惜しみなしだ!【心眼】【鬼神力】【アサシネート】で……命中は、38!
GM こちらの〈反応〉は固定値で25。……よって、中失敗。
月華 元が8D、中失敗で+1D、【攻撃命令】で+6D……!
GM ぼうりょくてきなすうじ。
瀬那 えっぐい。(笑)
月華 「"月虎"! ……いい加減、大人しくしなさい!」
◆月華のダメージ判定(15U6[6]+9) → 4,5,3,5,2,16[6,6,4],1,3,2,2,3,3,5,5,4+9 → 72
一同 わー!?
景文 これは、すごい……!
月華 5が4個か。……ここは【天衣……!
GM あ、待つんだ、それは不要だ。今の攻撃でトリガーが引かれた。
月華 あれ?
GM 厳密には、このあとの《出血》ダメージでほぼ確定的にトリガーが引かれる。25点軽減して、47抜け。……で、累積ダメージ50でトリガー発生。
月華 ですか。(笑) じゃあ一応《出血》分振っておきます。……15点。
GM 最低値(3)で達成なのに、容赦ねえ。
月華 それは、ダイスに言って。(笑)
血華 安定のやり過ぎ。
月華 「"玄月"のやつらはいつもやり過ぎる!」by NPC少年たち。(笑)
血華 納得のやり過ぎ。
GM ――月華の桃剣が突き出され、"虎儿"の急所を穿つ、と——"虎儿"の動きが止まり、その場にくずおれ、「ゴァアアアア!」と叫んだ、かと思うと……その姿はみるみる歳相応の少年に変わっていくのです。
血華 『やったかな……?』
"虎儿"(GM) 「いででででで……! はっ、ここは……!?」 と、我を取り戻しキョロキョロと周りを見渡す"虎儿"。
景文 「元に、戻った……?」
月華 それを確認して、持ってた桃剣を放り投げ、「"月虎"!あたしだ、分かるか!?」ってがくがく揺さぶる。
"虎儿"(GM) 「わわわわわ、わかわか、わかるよぉ……。ゆ、揺らさないでぇ……! 血が、血がぁ~!」(笑)
瀬那 「もう……大丈夫みたいね?」 はぁ……。力が抜けて、その場にくず折れます……。
GM ややあって落ち着くと、"虎儿"は押し殺していた不安が堰切るように、月華に泣きつきます。
"虎儿"(GM) 「……ううう、うぇーん! 月華ねーちゃーん! やっと会えたよう! この街にいるって聞いてたから、探しにきたはいいけど……。オイラ、ずっと力が不安定で、いつ暴走するかわかんなかったから、森に隠れてたんだよう~! わーんわーん!」
月華 では虎月を優しく抱きしめて、よしよしって頭を撫でてあげます。
瀬那 「さっきとは別人ね……。こんな子だったのね」
景文 「……僕は、月ちゃんのあんな顔の方が、ある意味新鮮だよ」
血華 『とりあえず適当に処置してNGSまで連れて来て~。処遇は亮子さんと一緒に決めることにしようか。はぁ……。仕事が増える……逃げたい……』
GM いや、あとひとこと。ここまでは今日中に処理したい。……"虎儿"は、月華に泣きつくと、必死の形相で訴えてきます。
"虎儿"(GM) 「ウェーン、ねーちゃーん! オイラ……! オイラ……! オイラはめられたんだよぅ! オイラの意志じゃなかったんだよう! 助けて、月華ねーちゃーん!」
月華 「はめられた……? "月虎"、それどういうこと?」
"虎儿"(GM) 「ぐすっ、ぐすっ……」
GM ……というわけで。"虎儿"の主張をかいつまんで説明しますと。
・成績が上位になってから嫌がらせを受けるようになった。
・自分の実力が"玄月"仕込みで、他の連中より腕が上なのは知ってたので、我慢していた。
・しかし、ある日夜中に覆面をつけた連中(おそらく同期)の集団に拘束され、妙な薬を飲まされた結果、暴走に至ってしまった。
GM ……とのこと。
月華 めっちゃ非難がましい目で、見えてないだろうけど血華のいるであろう方向睨むよ。「管理不行き届きすぎるでしょ!?」
"虎儿"(GM) 「気づいた時には最悪な状況だったし、MBSの面々は殺気だってたから、姉ちゃんを頼ってこの街まで逃げてきたんだ。……でも、未だ薬の影響で暴走が収まらなかったから、落ち着くまで隠れていたんだ……」
血華 『……悪ガキ共にはきつ~くお灸を据えるように上申しとく。……それにしても暴走させる薬ねぇ。何処でそんな物を……』
瀬那 やっぱり、薬だったのね……。
GM ……と、いうわけで、新たなイベント【トラブル??】【身体検査】が開示されました。
GM "虎儿"の抱えていたトラブルを詳しく調査する&"虎儿"に投与された薬について調べる内容ですね.
血華 『仕事が増える予感しかしない……』
景文 「そんな薬があるんですか?」
月華 「少なくとも、訓練生が手に入れられる薬じゃないはず。……もっと深い、それこそ"ならず者"が絡んでてもおかしくない、と思う」
瀬那 「思った以上に、根が深そうね……」
GM と、いうところで、今日はここまでにしましょかね。……今回は、珍しくミドル戦闘を挟んでみました。
瀬那 ミドルでも全員ボロボロだよ……!
月華 終わってみれば、【完全憑依】は使わなくて良かったね。
景文 本気でうっかり宣言しそびれただけなんだけどね……。結果的には良かった。
GM 現在Ex-Round1=Round4なので、残り大体3ラウンド。……果たして"虎儿"を暴走させた犯人を見つけ出し、事の真相を解明することはできるのでしょうか……! てなところで、次回に続く!
◆◆◆余談◆◆◆
血華 それにしても、一撃で終わるとはねぇ。
景文 ダイスが爆発していたねえ。
月華 【攻撃命令】の+6Dはやっぱり大きかったですね。
GM うん、【攻撃命令】込みの攻撃が2回くれば落ちるだろう、くらいの調整にはしていたんだ。逆にイニシアとられてたら潮屋さんとてもガッカリしてました。(笑)
血華 月ちゃん、もうちょっとじゃなかった?
GM 月華のイニシアめっちゃビビってたよ。こいつがLPでイニシア振り足すって言ったら終わるなって……!(一同笑)
月華 1Rじゃ終わらないだろーって思ってたからね~。
GM まぁ、1R殴って脅威を与えれればラッキー、くらいだったので、目的は果たした……。満足……。というか属性以外ではじめてまともにダメージが通った……。満足……。
瀬那 かなーり焦りましたよ!?
GM 1話と2話では通常攻撃はほとんど通らなかったからね……。
To be continued...