第5話 怒れ!熱血自由団!!-後編
Climax Phase
■■■ 神器 ■■■
■ 英雄と王 ■
GM さて、『神器』の間についた君達は、扉の前で倒れ臥す一匹のドラゴンを発見する。
ミーファ ではドロップ品を。(笑)
GM えええ。しどい。
ヴァレンティン さすがだ……。
チロル ミーファ姉がお宝の部屋に行けばよかったんじゃ……。
GM ええと、ドラゴンは君らの前でぷしゅーと小さくなっていき、ネズミ的な生き物に姿を変えてしまいます。
アッシュ どういうこった?
奇妙な生物(GM) 「お、おのれ……!」
GM と人語を呟きつつ、そのネズミ的生物は傷ついた体を引きずって半開きの扉の方へ向かおうとしています。
ヴァレンティン ひょいと拾い上げよう。
アッシュ ちょ、それドラゴン!?
ヴァレンティン さて何があったのか話して頂きましょうか。ぶらーんぶらーん。(笑)
奇妙な生物(GM) 「何をするー! 離せー!」
ミーファ かわいい……のかな?
奇妙な生物(GM) 「この高貴なるシポクラテス様に何たる無礼!」
ヴァレンティン 聞き覚えあります? 自分。
GM ヴァテンティンはあるかもですね。知力で判定してみてください。目標値は16。
ヴァレンティン それは難しい。(ころころ)駄目ですね。
GM じゃあ聞き覚えがあったかも、という程度。
ヴァレンティン えーと……ヒポポタマスさん?
奇妙な生物→シポクラテス(GM) 「シポクラテスじゃー!」
ヴァレンティン とりあえずつまみ上げるのを止めて手のひらの上にひょいと乗せて……。
アッシュ お任せしよう。そばで聞いています。
シポクラテス(GM) 「わしは偉大なるグリゼルダ様の忠実な下僕、ホムンクルスのシポクラテスじゃ! グリゼルダ様の命でこの場に神器が持ち込まれぬよう監視して……」
アッシュ グリゼルダ……その名前は覚えてるぞ。
シポクラテス(GM) 「ってこうしている場合じゃない! おい、お前ら! 早くあの馬鹿者どもを止めるんじゃ! 島が滅びるか滅びんかの瀬戸際なんじゃ!」
ミーファ とりあえず止めるためには来たけど、滅びるかって?
アッシュ まあ、なんか自分達のしようとしていたことと合致するような気がするな。
シッポ 「説明しとる場合じゃない! はよいけ!」
ヴァレンティン 30秒で理由を説明して下さい、と奥にすたすた歩きながら言いましょう。持ったまま。
シポクラテス(GM) 「最後の神器の欠片を祭壇に戻したら大変なことになってしまうんじゃ……!」
アッシュ どうマズイのか詳しく……。
GM とか言ってますと、君たちは突然、眩い光に包まれる。
アッシュ うわ!?
ミーファ 目がー目がー!
GM 君たちにとってはお馴染みとなった、欠片が祭壇に捧げられた際の輝きだ。
ヴァレンティン 自分は一回目ですが。
GM 光がようやく治まったとき、君達は祭壇の前で得意満面のルク王を見つける。当然ながら、イグニスとか騎士達がその周囲を固めてる。
アッシュ あー……欠片を納められてしまいました?
ミーファ 間に合わなかった!?
ルク王(GM) 「遅かったな、ニセ勇者の諸君」
アッシュ 何たる得意満面!
ルク王(GM) 「もう少し早ければ、我がラヴァル島を救ったその瞬間に立ち会うことができたのにな」
アッシュ よく言うよ! 手柄に目が眩んだくせに!
ヴァレンティン 虚栄の王よ、それが真実であるなら良いのだがな。……と嫌悪感を滲み出しながら言いますかねえ。
ルク王(GM) 「ふっ、何とでも言うが良い」
ミーファ 手柄なんかのためにトーリちゃんにひどいことして!
ルク王(GM) 「貴様らなどに、救島の英雄の称号は似合わぬよ」
アッシュ あんたのような王が活躍したって、島のみんなは喜ばないさ!
ルク王(GM) 「神器を失って100年――歴代の王達がどれほど真摯に島の為に尽くしてきたか、お前達に解るか? 食糧の供出や救荒作物の輸入、蒸留装置の建造に治安の維持――貴様らが100年、飢えもせずに生き延びてこれたのは、我の父や、祖父達が身を削って島民の安寧の為働いてきたからだ!」
チロル 知らないよ、そんなこと!
ミーファ ……チロルちゃんは、本当に知らないのよね?
チロル うん!(いばりっ)
ルク王(GM) 「――貴様らのような、たまたま欠片を見つけただけの行き当たりばったりの考えなし共が、英雄気取りで得意面をしているなど虫唾が走る! 我は、父祖の苦難の正当な報酬を、我が子孫に残す。この島をもっとも憂い、愛し、尽くしてきたのが、英雄王ファージアスの末裔であったことを証明するのだ――!」
GM ……とまあ、陶酔気味にまくしたてるのであります。
ヴァレンティン ははあ、義務を果たしただけの人間が不相応の権利を語りますか。
ミーファ 結局は自分が名声が欲しいだけじゃないですか!
GM まあ、それを言っちゃあおしめぇよってなもんなんですが、まったくその通り。
アッシュ そうだ。偉いのはこれまでに島民を守ってきた歴代の王様だろ!
GM ルク王自身も、これまで身を粉にして善政を布いていたことは、事実であるよ。
ヴァレンティン それが何か偉いのですか? 貴方たちの立場からすれば当然でしょう。その見返りとして徴税もしなかったとでも言うなら別ですが。
GM ルク王の心理も既に論理的ではありませんからねー。長年の努力の結果は実らなかったのに、ぽっと出の君らがあっさり解決とか、俺の人生なんだったんだ的絶望感もあるんでしょう。
アッシュ 僕もとても冷静にはなれない。
ヴァレンティン 父祖は知りませんが、この王自身は器が小さい、それだけの話でしょう。(切捨て中)
GM ハハハ。器が大きかったら敵役になれません。(苦笑)
ミーファ 気持ちはプレイヤー的にはわからないでもないですが……でも欠片を戻して、その結果地震雷火事親父が襲ってくるようなことがあれば名誉どころじゃないでしょう!?
アッシュ おお、そうだった、やばいかもしれない……。
チロル そうだ、アッシュのおじさんが襲ってくる!
GM それはもういいから。
ヴァレンティン まあ、それが実際に起こるかどうかが不明(証拠が無い)なので、こっちも強くは言えないんですよね。
ミーファ でも、そのホムンクルスの話と総合すると、可能性は高いわ。
ルク王(GM) 「何を馬鹿な」
GM と、ルク王は冷笑するのですが、そのとき、どこからか小さな声が聞こえてくるのです。具体的にはヴァレンティンの頭の上。
ヴァレンティン ……ちょっと私の頭の上で何をしてるんですか貴方。
シポクラテス(GM) 「……馬鹿が。救ったのではない。止めを刺したのだ」
一同 ……は?
GM と、その次の瞬間、神器から物凄い瘴気が噴出し、周囲の連中を飲み込んでいく!
一同 何だー!?
■ 暴走 ■
騎士A(GM) 「な、なんだこれは!」
騎士B(GM) 「ひぃー! 助けてくれー!」
騎士C(GM) 「ち、力が抜けて……ゲホォ!」(吐血)
騎士D(GM) 「母さん! 死にたくない、母さーん!」
アッシュ 何だーッ!?
ミーファ 何……これ……?
ヴァレンティン く、これはただの人間には……! 離れなさい! と、声を張り上げます。って魔族の自分は平気……じゃないですよね。(苦笑)
GM ダメです。(笑)
チロル 「なんだか怖いよ、アッシュ兄」(ぶるぶる)
ルク王(GM) 「な、なんだこれは!? 一体何が……!?」
GM と、ルク王も飲み込まれようとするのですが、そのときイグニスが割り込んで突き飛ばします。
ミーファ イグニスさん!?
GM ルク王に代わり、『神器』の真正面に立つことになったイグニスは、瘴気をまともに食らってしまいます。一瞬で全身黒コゲです。
アッシュ えーっ!?
イグニス(GM) 「陛下……お逃げ下さい……」
GM イグニスは最後の力でそう言うと、どう、と倒れ伏します。
ミーファ 【ヒール】! 【ヒール】!
ヴァレンティン 【レイズ】! 【レイズ】!
GM 死にました。なむー。
一同 あっさり過ぎないか!?
第4話でトーリを一刀の元に切り伏せた強敵、イグニス。
そのあまりにもあっけない死に一同、一瞬呆然としてしまう。
ヴァレンティン と、とにかく! それを横目で見ながら周囲の騎士どもに「王を連れて退け!早く!」と叫びますよ。
GM ルク王は怯んでいるのですが、慌てて逃げ出します。……で、瘴気はまるで触手のようになって君達に襲い掛かりますよ。
アッシュ だめだ、逃げられるか、みんな!?
ヴァレンティン 魔族だからってアレ食らったら死ぬかなあ……。
ミーファ 後ろに向かって前進!
アッシュ 剣をぶんぶんふって、少しでも瘴気を払う! 後退りながら!
シポクラテス(GM) 「いかん、完全に暴走しとる! お前達、早く逃げるんじゃ~!」
GM ……てなわけで、クライマックス戦闘です。
○神器の暴走/レギュレーション
神器が暴走し、その場にいる人間の魂を飲み込んでいる! 君達は、荒れ狂う神器の力から身を守りつつ、逃げ延びなければならない!
●墓からの脱出――PCは、直線100mの距離を移動することで、墓から脱出することができる。
●暴走する神器――『神器』は、行動値:0でシーン全体に対して攻撃を行う。3D+5を目標値として精神抵抗を行い、失敗したとき2D+15の<光>属性ダメージを受ける。もし、戦闘不能状態のキャラクターがこの攻撃を受けた場合、[とどめをさされる]。なお、『神器』に対するアクションは一切無効であり、この攻撃の発生を防ぐことはできない。
●外からの援護――出口についたキャラクターは、『暴走する神器』の効果を受けない。また、出口を基点としてスキルが届く範囲であれば援護を行うことができる。
●遺跡の守護者――50m地点に2体のエネミーが存在する。羽の生えた騎士の石像。
ミーファ とどめをさされるの!?
チロル 私凄くピンチだよぉ!?
GM ホホホ。それではラウンド1、開始ー。
■ Round1 ■
アッシュ セットアップに【陣形】! 距離を稼ぐ!
ミーファ 【エンサイクロペディア】! 石像!
GM 12Lvのガーゴイルナイトです。強めの【バッシュ】と【擬態】を使うトラップエネミーなのですが、今回は【擬態】の代わりに【脚止め】を持っていて、エンゲージしたら[封鎖]状態になります。行動値は10、移動力は25です。
※【封鎖】……前に立ち塞がり、通り抜けて移動することができない状態。通り抜けるには移動時に[離脱]の判定を行わねばならない。
ヴァレンティン 面倒ですね……とりあえず、敵の移動距離ぎりぎりまで移動しましょう。チロルに【アンパッサン】で、移動距離を稼いでおきます。
チロル ありがとー! これで残り82m~。
GM ではメインプロセス。行動値10だからこちらとヴァレさんが同時ですかね。
ヴァレンティン そちらからどうぞ。
GM では両方待機。
ヴァレンティン ですよね。(笑) こちらはマイナーで残り76mまで移動、メインで【プロモーション】を使って【チェックメイト】のレベルを上げておきます。
※【プロモーション】……自身のスキル一つのLvを上昇させるフォーキャスターのスキル。
GM ぎりちょんきたねえ。(笑)
ヴァレンティン 当然の選択です。(笑) ……ところで、シポなんとかさんはエキストラだったりしませんよね?
GM エキストラじゃないですね。
ヴァレンティン 良かった。この子かばいながら逃げなきゃダメとかだったらどうしよかと。(笑)
GM エキストラじゃなくて、アイテムです。(笑)
一同 アイテムかよ!
[シポクラテス(シッポ)] アイテム 種別:装身具 重量:1
魔導師グリゼルダに作られたホムンクルス。このアイテムを装備しているキャラクターにCL5相当の【ファミリア(MP+Lv×5)】を与える。
ヴァレンティン ヒャッホゥ! 楽になったぜぇぇぇィ!(笑)
GM 地が出てるッス。(笑)
ミーファ 装備のつけかえはできるの?
GM まあしてたってことで良いでしょう。
ヴァレンティン はっはっは。私、もともと装身具装備してませんでしたからね!(笑)
アッシュ 好都合!(笑)
GM まあ、続きにいきましょ。次はアッシュとミーファ。
ミーファ マイナーで11m移動して残り78m。メジャーで【ウォーターウェポン】をアッシュに。
アッシュ 水も滴る良い偽聖剣っと。僕の行動はメジャー、マイナーで移動して、76m地点でストップ。
チロル 私ー。マイナーとメジャーで移動ー。残り64m。
GM では待機していたガゴ。2体ともチロルに接敵して【バッシュ】。
チロル レライエ怖い……ぶるぶる。(笑)
ヴァレンティン レライエ違う。(笑)
ミーファ さっきのでトラウマになってる。(笑)
GM (ころころ)あたって、ダメージ38点。
チロル 【プロテクション】。(ころころ) 全部で35点止めー。
GM 硬いー。もう一発、39点だけど……。
チロル 【プロテクション】。(ころころ) 完全に止めー。(笑)
GM この防御力、最早暴力だよ!(笑)
アッシュ チロル、何食べるとそんなに硬くなるの?
チロル お父さんいわく「肉食え!」だよ。(笑)
GM はいはい、次のターン……の前にクリンナッププロセスだった。みんな精神抵抗しろー。
ミーファ以外 失敗ー。
GM では失敗した人に21点の光ダメージ。
チロル ヴァレさんに【プロテクション】!
ヴァレンティン さんくす、それで完全に止まります!
●脱出までの残り距離
アッシュ……76m チロル……64m ミーファ……78m ヴァレンティン……76m
■ Round2 ■
GM セットアップ~。
ヴァレンティン 【アンパッサン】! アッシュは移動可能!
アッシュ 了解! ガーゴイルにエンゲージ!
GM メインプロセス。行動10でヴァレンティン。
ヴァレンティン 待機しておきます。
GM ではこちら。まず、アッシュとチロルに【ブレイクスラッシュ】+【バッシュ】。(ころころ)あたって、ダメージ43と49。【プロテクション】はききませーん。
チロル うー、卑怯だー!
GM どっちがや!?
アッシュ 食らうしかない。
チロル 残りHP12!
アッシュ こっちの番だ! 【スマッシュ】+【ブランディッシュ】! (ころころ)! クリティカルぅ!
GM げげえ!? それは避けられん!
ヴァレンティン 【チェックメイト】! 12点追加!
チロル 【ディスコード】も乗せて21点!
アッシュ 【ボルテクスアタック】も乗せて、トータル108点!
GM まさかの3ケタ!? 一撃で落ちたですじょ!?
アッシュ うっしゃー!
ミーファ う~ん。この後まだ何かありそうね。(笑)
アッシュ でもいきなり【ボルテクスアタック】を使い切っちゃった……。
ミーファ まあ、まだまだリソースはあるし、大丈夫。……とりあえず私はマイナーメジャーで22m移動残り56m。
GM お、じゃあ60mまで歩いたところで危険感知してください。
ミーファ あれ? (ころころ)……失敗。
GM では、トラバサミ的な形状のエネミーが足元に登場。移動をストップさせた上、あなたを[封鎖]します。
ミーファ ダメージはなし?
GM ありますが、まだ行動順がきていない。(笑)
ミーファ あ、そういうこと。(笑)
ヴァレンティン 一体だけ?
GM です。
チロル マイナーでミーファ姉とエンゲージ。メジャーでMPポーションを飲む。
ヴァレンティン では待機していた私。マイナーで15m移動。残り61m!(笑) メジャーでアッシュにハイMPポーションを【ポーションピッチ】。
アッシュ ありがとう、ヴァレさん!
GM じゃあ最後、行動値15で待機していたエネミーの攻撃。封鎖している人に電気ショック!
ミーファ きゃー!
GM ちなみにこんなスキル。
【高圧電流】……メジャーアクション/自動成功/封鎖しているキャラクターに4D+15点の<風>属性ダメージを与える。
ヴァレンティン チロルに【キャスリング】!
チロル おっけー! ミーファ姉ちゃんを【カバーリング】&自分に【プロテクション】で全部止めたよ!
GM 硬いなぁ、畜生! クリンナップフェイズに17と言って精神攻撃!
ミーファ以外 失敗!
ミーファ 【ダンシングヒーロー】にフェイトも使って、成功!
GM ではミーファ以外に20点ダメージ!
チロル ヴァレさんに【プロテクション】!
ヴァレンティン これも止まりました。
●脱出までの残り距離
アッシュ……64m チロル……60m ミーファ……60m ヴァレンティン……61m
■ Round3 ■
ミーファ セットアップに【エンサイクロペディア】!
GM その目は成功と書いてある。
●エンシェント・マントラップ
レベル:8 種別:魔法生物 識別値:16 属性:- 行動:15 移動:0
特殊能力:【保護色】(エンゲージするまで隠密状態) 【電磁ネット】:パッシヴ/このエネミーにPCがエンゲージしたときに発動。エンゲージしたキャラクターを[封鎖]する。この効果が発動している間、他のキャラクターを新たに[封鎖]することはできない。【高圧電流】メジャーアクション/自動成功/封鎖しているキャラクターに4D+15点の<風>属性ダメージを与える。
ドロップ品:そんなものを悠長に漁っている場合ではない。
チロル 『そんなものを悠長に漁っている場合ではない』!?(笑)
ミーファ そうだけど! そうだけど!(笑)
ヴァレンティン てゆーか、【エンサイクロペディア】だけじゃドロップ品まではわからないんですけど。(笑)
GM ありゃ、そうだったっけ? まあいいじゃん。(笑)
アッシュ 僕、4m手前だから殴りにいけるよ?
ミーファ うーん。エンゲージした相手だけ[封鎖]にするなら、みんなを先にいかせて[離脱]すればいいかも?
ヴァレンティン ならばミーファに【ギャンビット】! 私の行動値を-9、ミーファの行動値を+9します!
ミーファ 待機! みんな早く行って行って!
チロル そんな、ミーファ姉を置いていけないよー。
GM というかまずは電撃じゃよ。自動成功で27点の風ダメージ。
チロル 【プロテクション】! あう、低い……。
ミーファ 大丈夫、2点しか通らない。[オリハルコンの髪飾り]に買い替えておいて良かった!
アッシュ 22m移動で、残り42m。次の罠は僕が片付けたらぁ!
GM お、では40m地点に着いたところで……。
アッシュ え? 僕まだ残り42m地点なんだけど……。
GM ……あれ?
ミーファ まだ着いてないよ。(笑)
GM ……あれれ?
ヴァレンティン あのへん! あのへんなんかありそう!(笑)
アッシュ 何か、具体的に2m前くらいに!
GM ……しょ、しょんなぁ~。(泣)
チロル マイナーで動いて残り51m。で、メジャーは自分に【ヒール】。
ヴァレンティン 私が行動力1で移動。残り46m。メジャーはチロルに【ポーションピッチ】です。
GM がすごす回復してやがるなあ。
ミーファ さー、ここが正念場だぁ。
ヴァレンティン では、ここで【デモニックシンボル】! 判定を+1Dしください。
※【デモニックシンボル】……魔族であるヴァレンティンの種族スキル。ぶっちゃけドラゴネットの【ドラゴニックシンボル】と同じ効果で、他人の判定を+1Dすることができる。
GM 封鎖脱出の目標値は22!
ミーファ 行動値15に【ドラゴニックシンボル】を乗せて、25!
ヴァレンティン 【デモニックシンボル】です!(笑)
ミーファ 離脱成功! そのまま移動して残り49m。
GM クリンナップに『神器』ダメージ。……って、目標値低いな!?
アッシュ以外 成功!
チロル じゃあアッシュ兄ちゃんに【プロテクション】!
アッシュ ダメージなし!
GM がっかり。
●脱出までの残り距離
アッシュ……42m チロル……51m ミーファ……49m ヴァレンティン……46m
■ Round4 ■
GM セットアップー。
ヴァレンティン 【アンパッサン】を自分に! 40mを超えようとしますが……。
GM では、40mと20m地点にそれぞれ2体ずつ、天井からぽこぽことエネミーが登場します。ちなみに目玉のついた浮遊機械って感じの敵です。
ヴァレンティン エンゲージは?
GM それぞれ1エンゲージを作ってます。
ヴァレンティン とりあえず、エンゲージしないように、残り31m地点まで移動しましょう。
GM ではメインプロセス。こちらは行動力12ですが……このラウンドは登場して終わりです……。
一同 おやおや。(笑)
ヴァレンティン ではみなさん、お先にどうぞ。(笑)
ミーファ いつものファイアー! 前のエンゲージに30と言って命中!
GM 高過ぎ! 無理無理!
ヴァレンティン 【チェックメイト】! ……って5Dで10点ですか。さっきから出目悪過ぎだなあ。
ミーファ 【マジックフォージ】も使用して、56点!
GM 合計66点か。ならまだ生きてるぞ。
アッシュ 40mまで移動して【ブランディッシュ】!
GM あら。両方避けちゃった。
アッシュ ええ~!? 剣先をフヨフヨ飛んでいく……。(笑)
GM みょみょみょ~ん♪
ミーファ ならアッシュに【エンカレッジ】!
アッシュ 心得た! 【スマッシュ】+【ブランディッシュ】! 命中にフェイトも使って……(ころころ)えええー!? 2、2、2、4!?
GM ごめん、避けちゃった。(笑)
アッシュ しょ、瘴気が! ゴホゴホ!(笑)
GM アッシュ……言い訳ばっかりうまくなって……。(泣)
チロル アッシュ兄ちゃん……そろそろ決め時だよー?【ジョイフルジョイフル】!
アッシュ こ、今度こそ! よし! 命中27!
GM それはさすがに当たった。(笑)
アッシュ やっと当たったよ……。ダメージは51点。
GM 落ちた。
ヴァレンティン やれやれ。
ミーファ でもまだ20m地点に……。
GM まだ1グループあるぞー。
ヴァレンティン 【シンセサイゼーション】して、アッシュにハイHPポーション×2をピッチ。40点回復ー。
GM ではクリンナップ……って目標値たったの10かい!?
ミーファ 慣れてきた。(笑)
チロル GMの心の焦りだね。(笑)
GM うっせーよ。(笑)
●脱出までの残り距離
アッシュ……40m チロル……42m ミーファ……49m ヴァレンティン……31m
■ Round5 ■
ミーファ セットアップに【エンサイクロペディア】!
GM レベル7エネミーのストームアイです。
チロル ダメージ受けたら【崩壊】するって書いてあるけど、これなに?
GM 壊れてドロップ品が拾えなくなるってスキルです。
一同 ……………。
ヴァレンティン そんなことをしている場合ではない、んですよね?(笑)
GM ……ですね。
ヴァレンティン ……【ギャンビット】をミーファに。
アッシュ 【陣形】も使用!
GM む。ではヴァレンティンさんは20m地点直前で【危険感知】。
ヴァレンティン 成功!
GM では、60m地点で出てきたトラバサミの巨大版が【擬態】してるのを確認しました。
ヴァレンティン ふむ、では21m地点でストップ。
なお、ストームアイはミーファの魔法を食らってあっけなく【崩壊】。
アッシュ よし、それじゃあマイナーで移動して、新しく出てきたエネミーに【バッシュ】!
GM おっと、エンゲージした瞬間こちらのパッシヴスキルが発動します。
【超電磁ネット】……このユニットにPCがエンゲージしたとき発動。周囲10m以内に存在するキャラクターを[封鎖]状態にする。
一同 げげげ。
ヴァレンティン 危ない、私が突っ込んでいたらアッシュが攻撃できない距離で[封鎖]されるところでした!
GM くそー! 超残念だ……。
アッシュ じゃあ改めて【バッシュ】ぅ!
分かってしまえばどうということもない。
[封鎖]している敵に電撃を放とうとするも……。
ヴァレンティン 【インタラプト】~♪
GM しょぼん……。
てなわけで、オリジナルエネミー/エンシェント・マントラップEXは、アッシュの攻撃と【リゼントメント】付【ファイアボルト】を食らってあっさりと沈んでしまったのである。
GM うーん、さすがに打ち止めッス。あとは適当に回復しながら抜けたってことで良いッス……。
一同 ふ~……。
ヴァレンティン 何とか凌ぎましたね……。
チロル あーん、みんな置いていかないでよー。(泣)
アッシュ 瘴気はどうなってる!?
GM 墓の外までは広がってないですが。見るからに禍々しい空気が漂ってます。……とまあ、今回はちょっと長くなってしまったので、瘴気の立ち込める『王家の墓』を見ながらエンディングです。
――骸骨騎士が語る魔導師の真の姿
それは、一行が思い描いていた邪悪な魔導師とはかけ離れていた。
魔導師グリゼルダは何故『神器』を破壊したのか?
そもそも『神器』とは何なのか?
新たに大きな謎が湧きあがるも、
追及する間もなく、状況は大きく動いていく。
最後の欠片を安置するや、暴走を始めた『神器』の前に
一行はなす術なく立ち尽くすのであった――
Mission5
■■■ 怒れ!熱血自由団!! ■■■
End
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