DXについて考える①

まぁ多少はね?

腐ってるけど一応CIOなので考えます
それが職責ですからね……

CIOやIT部門長に対して、最近経営層がよく口にするのは、
 「DX!DX!サッサとDX!」(シバくのか?)
ではないでしょうか
DX……もしかしてお前が欲しいのはDX超合金では?

やっぱりマクロスはYF-19に限る
最初聞いた時、
「DXってなんじゃらほい」
状態でした……

業界メディアの自称事情通氏:
   「DXって目的じゃないのよ手段なのよ」

うん、知ってるよ(憤怒
具体的にどういうことなのか?
物凄く乱暴に纏めてしまうと、DXの目指すところは、
【事業の目的を、データ化/業務のデジタル化と、結果蓄積されたデータの活用によって、最速/最小コストで達成しつつ、成果の最大化を図りましょう】
ということであると理解しています
で、そのデータ化、業務のデジタル化部分が、俗に言うDXの第一、第二フェーズに該当します
DX解説してるサイトなんかでも、この2つの言葉はよく使われていますよね

Transformation Company?
Transformation Business?
知らない子ですね

それ、成功した会社や事業を見て、結果としてそれをそのような状態であると評価をしているだけではないですかね
結果として齎されるものであって、それ自体を目的にするのは如何なものかと思いますし、勘違いしている人は変化の方向性ではなく具体的な内容に口出しすることになるでしょうから、そこはファジーに考えておいた方がより良い結果が齎されると考えます
人間の思索に枠をはめると、発展やイノベーション(革新、ガンダム00とかニュータイプのこと)は望めないので

貴方(会社)はいつだってお金目当て、つまり……どういうことだってばよ?

(お金が)好き好き大好き!今日ドンペリ入れちゃおっか?
つまり、
「自社の(既存/新規)事業の売上Push upやコストの削減を、最大限にデジタルデータやIT技術を活用して達成しよう(そして金を手に入れよう)」
というのが基本線として考えられなければなりません
だからDXが云々話題になる際に、手段としてCRM(顧客管理)だのSFA(営業支援)だのSCM(サプライチェーン管理)だのMRP(生産管理)だのが人口に膾炙している訳です
売上やコスト削減に貢献するとされているソリューションですから
太字の部分が本当の目的なんだってことを理解すべきなんです
経営者(三●君)バスケやりたいんじゃなくてお金が欲しいんです

だらだらとここまで書いて、何を言いたいのかというと、
【DXだ~と言っても、自社事業のお金関係に貢献しないモノは不要】
だし、幾ら流行っていてもそこに貢献しそうにないモノに1番に投資する経営者はいないってことです

DXに限らず、IT戦略立案全般について言えることですが、まず最初にそのような視座に立った上で社内を眺めてみないと、的外れな戦略を提示して秒でクビになると思います

で、うちの会社、何してるんだっけ?

世の中には様々な会社さんがありますが、
弊社って何してる会社なんでしたっけ?

農業?製造業?運送業?飲食業?情報産業?士業?数字で表せる自由業?
1次産業?2次?3次?4次?5次?6次?801次?893次?

その業種において、もっとも大きなお金は何ですか?
契約金額?調達コスト?輸送コスト?人件費?保険?ショバ代?●ャブ代?
それって、どこの部署のどの業務プロセスで発生していますか?

この視点で特定されたフィールドにおいてデータを洗い、

  • データの発生単位(粒度)で登録されていないもの
    例)データが人によってマージされて登録されている

  • データが発生した時点では登録されていないもの
    例)後から(思い出して)登録されているもの

  • 業務的には前後の工程で戻りがあるのに、データの階層(粒度)的に不可逆性が成立してしまっているもの
    例)原価情報などの明細がないので、勘定科目にまでマージされた数字を費目や細目レベルに戻すことが出来ない

などが存在していないかどうかを探すのです

つまり、データが非正規化されていて見えない化している部分を探します
データが非正規化している=業務が非正規化している=改善余地がある部分、ということですね

そこを正規化(データイゼーション)し、ITを活用して効率や能率の向上を図る(業務のデジタル化)ことを考えましょう
大きな金額が動く部分が正規化されるだけで、業務効率は上昇し、金銭的に何らかのメリットを享受することができます

なので、弊社にとって一番効果がありそうな部分でDXを計画するべきであって、それ以外は後回しで良いし、何ならやらなくても問題ないよってことです
一番大きな成果が出る部分の上流に問題があるなら、その部分でITを活用した業務の正規化をすれば良いんです

上記が基本だと考えます
応用は、マーケティングが必要ですね
利益の原資となり得るWantsを作り出せるツールって何?とか考える必要がありますので

また気が向いたらDXシバキ隊の記事を書きたいと思います

P.S.
データ、データ、データ……
おきなさい。おきなさい わたしの かわいいデータや・・・
これって昔データドリブン経営と呼ばれていたアプローチですね
バズワードってのは、昔そこまで市場に刺さらなかった考え方を、別の表札に挿げ替えて枠を広げたり狭めたりしたうえで、市場に再度投入されたものが多いです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?