マインドセットについて

私は、独立系ソフトウェア開発会社という名前の、5次下請会社のSEでした
「お塩君、FAX取ってきて」「Fackっすか?ナンすか?」と答えていたような、ビチ糞野郎でした(当時、FAXが分からなかった(笑))

そんなビチ糞野郎でも1部上場企業のCIOに成れた訳ですが、その大きな要因の1つがマインドセットです

ここでは、私のマインドセットの良かった点、良いと思う点について言及したいと思います

出来るかどうかは聞いてないんだよ、やるんだよ

はい、パワハラ(笑)
昔よく言われたし、未だに私のメンターには言われるんだよなぁ……w

これ、とても大切なんですよ
頭が良い人は、やる前にできない、出来そうにない、成功する要素が見えない(欠けている)と、時間を無駄にしたくないからやらない方向で物事を整理していく傾向があります

”Aを実現するためには、①と➁が必要ですが、現状でそのような技術が存在しない為不可能です”
そんな形で分かっている場合で、かつその技術の開発が自力では不可能であり、協業したり共同研究したり研究資金を提供して開発支援したりすることも出来ない(財務上の理由など)場合は、今は出来ない、と言えます

逆に言えば、
①と➁が揃えば若しくは揃えることが叶う環境になったら、Aは実現できる
ということになります

何かを為そうとした際に諦める場合でも、私は常にそれを実現するための必要条件を明確にして諦めています
そうしておけば、その条件が満たされたら為そうとした何かを為すことが出来ますよね?

それらは、1日の終わりに業務日誌に記載するようにしており、振り返りを定期的にすることで、現状どうなっているかをずっとトレースするようにしています

いやいや、そう言うけどさぁ、僕は「為すために必要な条件」を考える前に、「できないわwww無理っすwww」って終わってしまうんだよ~
そう思った貴方、私もかつてそういう人でした
でも、それは【問い】が悪いんだと思うんですよ

自分に投げかけるSQLが悪い

技術者の端くれでありますので、こういう表現をしますが、間違ったSQL投げたら、間違ったレコードセットが返ってくるし、そもそも構文がおかしかったらDBがエラー吐きますよね
Oracle DBにTransact-SQL投げつけたら上手く行きませんよね(今はうまく行くのかな?随分変わりましたが……)

前向きに考えられず、出来ない条件だけを上げて無理です、という結論を出してしまうのは、SQLが悪いからです

私が何かを考える際に、自分に対して投げているSQLは以下のようなものです

Aの実現に成功した             それは何故成功したのか?何があったのか?

成功した、という結果を固定し、それは何故なのか、何が起きたのかを考えるのです
考える際にどの様なフレームワークを使っても問題ありませんが、まぁ良くあるのは3Cだの4Pだの5Fだのでしょうか
別に心技体でも走攻守でも良いと思いますけどね……まぁ、お題に合わせたフレームでこねくり回すことをお勧めします

こうすると、「出来ない」という結論は出ないんです
「○○があればできる」という結論しか出ないんです
こういう問いに変えることで、出来ない理由ではなく、成功させるための前提条件を探すことになります

結果として同じモノが記載されるとしても、それを成功のための前提条件として説明するのか、不可能である原因として説明するのかの間には、大きな違いがあります

課題がある、変革しよう、という話をしているときに、出来ない理由を説明してくる人間を評価しようと思う経営者はいません
成功するための前提条件を洗い出し、それを与えてくれ、と言ってくる人間を評価しようと思います

仕事が出来る人は、ほぼ皆さん上記のような考えの組み立て方をされているのではないでしょうか
可能である、という前提に立たないと、建設的な話は出来ません
上記のような姿勢で話をしているからこそ、人から信頼されるし、支持してくれる人が増える
お客さんだって認め、支持してくれる
自分を支持してくれる人が沢山居るから役員になれるし、役員としての権限でやりたいこと/やりたかったことを推進する上で多くの人が助けてくれるようになる

そういう、正のPositive Feedbackが生まれるのだと思います

全てのものは可能である、只、今、前提条件が私に対して許されていないだけである

この前提に立ち、必要条件を明確にし、その必要条件を満たすことを考え続けること

そういうマインドセットがあったからこそ、私は今CIOとしての業務に従事できているのだと思っています

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