ステーキ持つ人分析②
両手両足縛られた上で変革を求められる、それが(アレな会社の)CIOだッ!
僕がCIOになって最初にやったのはステークホルダ分析だったという話をしたわけですが、以下の6つの視点で最初に掘る(ウホッ!)という話をしました
何に重きを置いている?
敢えてその人の座右の銘を挙げるとすれば何?
どういう性質?リスクTake型?リスク回避型?
専門領域は何?
弱みは?
戦略を持っているか?持っているならその目標は何か?
何故上記6つなのか、自分なりの考えを残しておきます
今回は、
どういう性質?リスクTake型?リスク回避型?
に触れたいと思います
性質(性癖)について
リスクTake型、リスク回避型という言葉にしていますが、それぞれ内包できる概念に幅があります
以下、殆どの方が思いつく抽象化(中傷か?)イメージです
リスクTake型
■Positiveなイメージ
変革を厭わない純粋種
「まず隗より始めよ」を体現
責任感が強く、職責を果たすために努力を惜しまない
■Negativeなイメージ
リスクの評価をしない/できない阿呆
避けることができるリスクを避ける努力をしない阿呆
何かを得ることしか考えておらず、足元が疎か
職掌範囲外なのにでしゃばってくる事が多い
リスク回避型
■Positiveなイメージ
自社の状況を踏まえ、リスクコントロールに努める
選択軸:「得られるメリット」<「生じるデメリットが許容範囲」
質実剛健な安定志向、健全な財務体質重視
■Negativeなイメージ
「私にも見える」けど性能は低い、ロリコンの純粋種にしてマザコン
責任回避性能高杉内、カミーユを超えるニュータイプ
担当者意識がない
「自分が決定する」ことから逃げる
投資と投機の区別をつけるだけの分別/能力がない
彼を知り己を知れば百戦殆からず
言葉は、上記のように様々な意味合いを含むことが出来ます
抽象化された言葉だけを、例えばnotepadに記載すると、後から見返したときにどういう評価を自分がしてきたのかを把握するのに時間が係ってしまいます
それでは、わざわざ分析した結果を言語化する意味がありません
「この人はリスク回避型だな」と思って【リスク回避型】とだけ書いてあっても、あまり意味がありません
これは何事においても共通して言えることですが、まず【言葉を尽くす】ことが大切です
【リスク回避型】と書いた後、それに関連付けて、こういう言動をした、この言葉に対してこういう反応があった、○○という件に対して××という対応をしたなど、イメージを正しく把握するための情報を付記しておかないと、自分がどう評価しているのかさえ正しく把握することが難しいです
私が分析した結果を残す際には、マインドマップツールを使用します
後から関連付けて追記が出来ますし、別の概念との間に相関性を追加したり、移動させたり簡単にできますし、俯瞰的に眺めることが出来ます
そういう環境を整えた上で、どんどん付帯情報を付与していくのです
【リスク回避型】だと思った人が、実はリスクTakeをする人であるというケースがあります
私の場合だと、ある人が判断する基準が発生するデメリットが最小になるものであるかどうか、他にデメリットを最小化する手段がないかどうか、それを最初に確認する言動をしていたからリスク回避型だと自分が判断した、といケースが該当します
情報を付記していくことで、より正しい姿が浮き彫りになります
人は主観から自由では居られないが
しかし、例えば自分の案件を潰されるなどした場合、相手に対して悪感情を以て評価をしがちです
別にそれで構わないのですが、忘れるべきではないことは、
「その人は評価されて今ステークホルダとして存在している」
ということです
つまり、良い点がある、評価されるべき点があるのです
評価されてステークホルダとして振舞っている現実を無視して、感情ベースで評価するのは賢いやり方ではありません
私がステークホルダ分析を実施する際はCriticalな視点で行うことが多いのですが、その場合必ず、まず長所を5つ挙げるようにしています
長所を5つ挙げられない場合、挙げた長所の数しか短所を記載しないというルールでやっています
これは、感情に走りがちな自己を統制するためです
5つ挙げることが出来たなら、短所は無制限に記載して良いことにしています
※5つの長所は、MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)でなければなりません
また、長所と短所とはそれぞれ同根から生じているケースがあります
それも、結構あります
上記の例だと、リスクTake型の、
「責任感が強く、職責を果たすために努力を惜しまない」
↕↕
「職掌範囲外なのにでしゃばってくる事が多い」
は、【担当者意識の強さ】の発露の仕方と、それに対する評価が違っているだけですよね
これらがきちんと表現されるためには、一過性の評価・分析ではなく、長期間継続して評価・分析を行い、記録していくことが大切です
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?