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マレーシア生活の衣食住において、マレー語が必須になるのはどのような場面か?

マレー語に関する記事を書く中で、
気づいたことがあります。

それは、日本にいる間、わたしの、
マレー語を学ぶモチベーションが、
なかなか上がらなかった、
ということです。

クアラルンプールでは英語で生活でき、
仕事でマレー語を「使わなければならない」
場面が浮かばず、加えて、
マレー語でマレーシアを楽しむ
イメージも持てなかったことが原因でした。

今回は、マレー語を学んでいる方で、
モチベーション維持に悩む方もおられるのでは、
と考え、本記事を書きました。

わたしの生活経験から、
「マレー語でなくてはならない」場面を
ご紹介します。

大変な苦労をして学ぶ第二外国語、
その道のりを乗り越えるための
一助になれば嬉しいです。


そもそも、マレー語が必須になる方々とは?

わたしのように今までマレーシアと縁がなく、
これから関わろうとする方の中で、
マレー語学習が必要になるのは、どんな方か?

それは、
マレー語で提供されるサービスを受けたい方、
です。

それはそうだろう、当たり前だ、
と思うかもしれません。

問題は、
マレーシアを実際に見聞きしてない段階で、
マレー語で提供されるサービスとは具体的に何か?
をイメージしづらいことです。

韓国語を学べばK-POPスターと話せる、
中国語を学べば三国志の名所を巡れる、
といったように、
マレー語を学べば何々ができる
という希望を持つには、現地の情景が必要です。

そこで、次の項より、
マレー語で提供されるサービス、
の具体例をお話しします。

マレー語で堪能する衣と食

一つ目は、マレー系の仕立て屋さん、です。

マレー系の人々の口コミで、
評判が良い仕立て屋さんで、
マレー系民族衣装を仕立てる場合、
デザイン、価格、納期の相談には
マレー語が必須でした。

マレー系の民族衣装とは、たとえば、
女性ならバジュ・クルンやバジュ・クバヤ、
男性ならバジュ・ムラユや
バティック生地の長袖・半袖などですね。

布のデザインはマレー文化に根ざしており、
デザインの各部位はマレー語で表現されるため
仕立ての相談は、自然とマレー語を使います。

マレー系の人々の間で評判な仕立て屋さんは、
基本的にマレー語で仕事が成り立っているため、
英語が苦手な職人さんもいます(日本と同じですね)。

なお、華人系やインド系の仕立て屋さんもあり、
外国人が多く来るエリアでは英語も通じます。

そこから一歩離れて、
マレー系の仕立て屋さんに足を踏み入れてみると、
マレー語が大活躍します。

二つ目は、マレー系の料理屋さん、です。

クアラルンプールは、東京に負けず劣らず、
多国籍料理を満喫できる都市です。

クアラルンプールの中心街では、
マレー系の料理屋さんも英語が通じます。

「マレー語しか通じない」料理屋さんは、
主に、クアラルンプールの外にあります。

たとえば、
マレー半島北東部のトレンガヌ州の州都、
クアラ・トレンガヌで、朝6時半から、
地元マレー系の住民が大行列するご飯屋さんは、
インスタグラムやFacebookはマレー語で書かれ、
現地で注文するのにマレー語が必須でした。

他にも、
もうすぐ始まる断食月(ラマダン)期間限定で、
ラマダンバザールという屋台市場が開かれます。
主に断食中のマレー系の人々が訪れるので、
クアラルンプール以外の州で
ラマダンバザール特有の食の体験したい方は、
マレー語必須かと思います。

マレー系料理の評判は、
マレー系の人々が一番よく知っています。
レストランレビューはマレー語で書き、
YouTube動画はマレー語で配信しています。

マレー系の人々が日常使いする
お気に入りのお店に辿り着くには、
マレー語が必須かと思います。

おわりに

最後に、日本の場合で考えてみます。

われわれ日本人が、
日本で、美味しい日本食を食べたとき、
「美味しい!」と発信する言語は、
英語でなく日本語でしょう。

英語の記事やレビューもありますが、
情報量や質は日本語のものに及びません。

言語は違っても、
状況は日本もマレーシアも似たようなものです。

マレー語でないと得られない経験が、
マレーシアにはあります。

第二外国語としてのマレー語学習は大変ですが、
得られるものも多いので、
マレー語を学ばれている方は、ぜひ楽しんでください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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