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木目に知人の顔

木目、壁紙、シーツのシワ、手で書いた文字などが、
ふと知人の顔に見えることがあります。

ふと視界に入った時に目が認識してしまうようで、見れば見るほど似ている!と思います。
でも、ひとたび目線を外すと消えてしまうのです。
同じ顔をそこに見ることはできません。

幼少期はそんなことがしょっちゅうで、
目線を外してもまた見つけられるか、実験を繰り返していました。

見間違いの一種でしょうか。
大人になって随分と見間違いは減りました。
だけど、時々ひょこっと知人の顔が浮かび上がるのです。
それもたいして親しくない人ばかり。

ああ、こんなところに○○さん!
やあやあどうも、と言いたくなるくらい微笑ましい。
口を歪ませていたり、笑いすぎて目がなくなっていたり。
変顔であなたの顔を認識してしまってごめんなさいね。

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