最近見た・読んだもの(2024年4月)
大原扁理『なるべく働きたくない人のためのお金の話』
東京で月7万円ほどの収入で生活していた(今は台湾へ移住)大原さんの、お金についての考え方や、実際の生活の仕方が書かれている本。
何かの本の最後の方に紹介されていて気になって読んだ。目次を見ると、直近で読んだ鶴見済さんとの対談がありびっくり。前情報なしで借りたのだけど、すごくやさしくて好きな文体、考え方だった。
お金を人格化して考えたことはないけれど、金銭にあまり固執したくないとか、何でも巡り巡って自分のところに回ってくる、という考え方は自分の中にはあって(お金に限らず)、読んでいて心地が良かった。
隠居式スコーン、作ってみたい!最近お菓子作りをいろいろ始めているけど、完全に嗜好品としてとらえていたので生活のためになるとは考えていなかった。朝食になるようなものを作れると楽しいし節約にもなるし、一石二鳥だな。
最後の鶴見さんとの対談を読んでいて、そういえば以前Twitterでもう読まない本を相互フォロワーさんに譲ってたのを思い出す。楽しかったし、それきっかけで知り合った人といまも仲良くしているから、また無理のない範囲で何かできたら楽しそうだなあと思う。
大白小蟹『うみべのストーブ』
Twitterなどでよく見かけて気になっていた短編集。京都の漫画ミュージアムで見かけて読んだ。
読んでからもうかなり時間が経ってしまったのだけど一作すごく刺さる作品があったなあ…創作意欲が湧かない主人公の話。定期的に読み返したいので買おう。
ドラマ『僕の姉ちゃん』
雰囲気良さそうでなんとなく見始めたら益田ミリさん原作だった。昼食の時はこういう落ち着いてるドラマばかり見てる。
黒木華、職場と家でめちゃくちゃギャップがある。東京で働く女の人ってこんな感じなんだろうか。それにしてもオンの時美しすぎるだろ!
野鳥の餌置き場がうらやましすぎる。
マンションだと厳しそうだけど、一軒家だとできるんだろか。
坂口恭平『お金の学校』
坂口さん、Twitterはフォローしてるけど著書を読むのははじめて。
好きなものがたくさんあって、よいものを生み出していて、そしてお金をたくさん持っているイメージ。
なんでも稼ごうとしてやっていないということは活動を見ていれば伝わってくるのだけど、それでいてお金にも結び付いているのはどういうことなんだろう、坂口さんのお金についての考え方が知りたいな、と思って読んでみた。
自分がほしいものを作って、それを売る。好きだからこそ極められるから、他者にとってもよいものになる。
図らずしも、最近読んでる本たちと似たような話になってくる。
目標を先に作るというのはよいなと思った。私はやりたいことでさえ気がのらなければ「今じゃないか~」と思って放置するのだけど、坂口さんは著書の中で下記のように言っていた。現実的に綿密に企画書を書くと、漠然と理想について考えるより実現させやすいとのこと。
とにかく好きなことをやれ、見つけろ、という言葉に元気が出る。
数年後の自分の理想の姿を考えてみるのもよい、とあって、一度立ち止まって考えてみようかな、と思った。
伊藤洋志『ナリワイをつくる』
phaさんのブログで紹介されてて気になって読んだ。元ライターだそうなのだけどそこで生き残るには体力、ガッツがないときつい、という話は本当にそう…と思った。だから自分独自の仕事を作り出す必要があるのだけど、やっぱりなかなか難しい。まずは自分の好きを見つけないと。と書いてて思ったけど、最低限の稼ぎを苦痛じゃない方法で手に入れられるならそれはそれでよいのかも、と思ってきた。「自分が生きる上で何を大事にしたいかを明確にする必要がある」というのは大原さんの著書にもあった気がする。
phaさんも、安田登さんも、著者の伊藤さんも、だいたい友達に多く囲まれてる印象がある。人に貢献してるからなのかなあ。自分が好きなことをやっていると自然とそうなってくるのかもしれない。なんか私は「どうせわかってもらえない、分かり合えない」と人と一線を置いてしまう癖があって、なんか殻をかぶっている感じは自分でも感じる。何の話?
バイト始めたからなのか、読書やエンタメを見る気力がみるみる少なくなってる。今までは暇だったから色々見てたのか、気持ち的に余裕がなくて好きなものも見・読めなくなってるのか、どっちだろう。時間的な余裕はあっても気持ちが余暇に向かない。