弁護士ドットコム デザイン部の活動 2022
この記事は弁護士ドットコムアドベントカレンダーの22日目の記事です 🎄
前日は@t0daaayさんの「TanStack Query を Vue で動かしてみた」でした。
弁護士ドットコム事業本部デザイン部の内藤です。
年末ということで今年もデザイン部の活動の振り返りを書いてみます。
デザイナーの活躍を漏れなく伝えたいため、長文になってしまいました。
2022年を大きく3つのトピックに分けてご紹介したいと思います。
1.デザイン組織のミッション、行動指針を策定
今年7月に、『弁護士ドットコム』『税理士ドットコム』『BUSINESS LAWYERS』など専門家を対象としたプラットフォームの開発・運営に携わるデザイン部門で「ミッション」と「行動指針」を策定しました。
人事部の協力で記事になったので、ご興味のある方には是非読んでいただきたいです。
2.デザイン部DFDの活動 2022
2022年も20%ルールを継続、毎週金曜日をDFD(Design Focus Day)として社内の課題解決を実施してきました。
2021年の取り組みはこちらです。
今年の改善点と施策
今年も振り返りを行い、組織の変化に対応しつつ、改善を加えながらDFDを実施してきました。今回は週一でできることにフォーカスし、施策の粒度を小さくしました。一つの施策が終わった時点で次の施策に取り組みやすいようにスタート時点で課題を分割してクエスト形式で進めました。
デザイン勉強会
別部署のみなさんとデザイナーで弁護士ドットコムらしいデザインを一緒に体得しようという勉強会が始まりました。デザイナーが講師役となり、デザインの基礎と現場での活用の仕方についてアイディアを出し合いながら進めています。
アイディアの固まったものをテンプレート化することで実際のサービスにも活用されています。さらに講師役のデザイナーは動画制作にもトライするなど表現の幅を増やしています。
グッズ制作
事業のロゴが入ったグッズの制作要望の後押しもあり、弁護士ドットコム事業に纏わるグッズを制作することができました。Tシャツ、パーカー、ステッカーなど、Suzuriさんのサービスを使って制作しました。早速、社内外のイベントで活用されています。ロゴ入りウェアを着ている方を見かけると嬉しくなって話かけたりしています。
採用資料
2022年はデザイナー採用にも力を入れています。事業説明やデザイナーの役割、働き方などが伝わりやすい資料ができました。さらに構造化することで、面接官が変わっても一定の情報共有ができるようになりました。有難いことに新たなデザイナーにも入社していただきました。
コーポレートサイト改修
広告事業部から依頼があり、コーポレートサイトにページを追加することになりました。担当者とデザイナーでコンテンツを考えながら進め、リリースすることができました。プロダクトをメインに触っているデザイナー達がコーポレートサイトを触ることで普段とは違うメンバーや開発に関わることができました。
https://www.bengo4.com/corporate/advertisement/
LP制作
マーケティングチームと一緒にLP制作という事業目標に直結した案件を実施しました。別事業部のデザイナーが事業理解を含めて施策に関わってくれました。普段コーディングをしないデザイナーがサポートを仰ぎながらコーディングにトライするという貴重な機会にもなりました。DFDの限られた時間で進めたので、時間はかかったものの事業に直接貢献するアウトプットになっています。
3.プロジェクトで実施されたデザイン部の活動 2022
DFD(20%ルール)の枠に留まらず、主務(80%)の事業プロジェクトで実施されている施策も紹介させていただきます。
ペルソナ設計
法律トラブルや悩みを抱えた人のうち、約二割の方しか弁護士に相談しないという二割司法という課題が存在しています。実際にサイト訪問に至っている顕在層と訪問に至っていない潜在層のペルソナを作成しました。
二割司法という課題を解決するためには、圧倒的な割合を占める潜在的なユーザーへのアプローチが課題になります。潜在的なペルソナを具現化することで認識合わせの土台になってくれています。
デザインシステム
弁護士ドットコム事業にはOmusubi-Systemというデザインシステムがあります。新たにデザイントークンを取り入れて、他の施策や他事業部にもナレッジが共有されるなど、デザインシステムの影響範囲が広がりつつあります。
社内はもちろん、社外のデザインシステムに関するトピックも取り上げ、情報共有や改善に向けた議論をする場も設けてくれています。
記事も2本発信してくれてるので、併せて読んでいただけると嬉しいです。
振り返り
昨年に比べて週一で実施できる粒度に施策を絞ったことにより、昨期よりも完遂できた施策が増えました。アウトプットも実務に活かせるものが増えてきています。今年はミッション、行動指針が出来たので、それに合わせて振り返ってみたいと思います。
「つながる」をカタチにする
経営理念の「専門家を、もっと身近に。」を実現するために専門家とつながるアイディアを具現化することをデザイナーのミッションとしました。DFDの全ての施策が直接的、間接的にミッションに沿った施策になったと思います。
俯瞰する、没入する
社内にどんな課題があるのかを俯瞰して捉え、DFDで施策化することができています。必要とあれば事業部、チームを問わずDFDの施策に参加し、解決しようとする積極的な動きを見ることができました。
トライを積み重ねる
やったことがないからやってみる、というトライする姿勢は非常に強く見られたと思っています。普段触らないプロダクトや領域にトライすることで職域も広がり、職能も強化されている印象があります。
共に、オープンに
制作プロセスをオープンにすることで他の部署、職種とのつながりも増え、共創する文化の醸成に貢献できていると思います。コミュニケーションに関してもクローズではなく、オープンな場での相談・共有が増えています。
そして、追い風へ ──
DFDでの実験的な施策で知見を得て自身のプロダクトに反映するなど、事業の追い風になる施策が実施されたと思います。プロトタイプやアウトプットを素早く作ることで、コミュニケーションが活性化し、迅速な意思決定に貢献できていると思います。
今後に向けて
今年も毎週金曜日(20%)の貴重なリソースを使って有意義な施策を実施することができました。デザイナー自身が事業を俯瞰して、課題がどこにあるのかを見極め、施策化することで高い当事者意識を持って施策に取り組むことができています。
DFDをきっかけに関係する部署やメンバーが増えたと同時に、解決したい課題も増えてきました。限られたリソースの中で注力すべき課題を見極める必要が出てきています。
さらに、事業フェーズに合わせて、いかに柔軟な視点を持って行動できるかが大事になってくるかと思います。短期的、中長期的な視点を強化して、我々はどこにいて何をすべきかという現状把握をしながらDFDに臨みたいと思います。
デザイナーによる更なる事業貢献と成長の追い風になれるようにDFD自体の改善にもトライしていきたいと思っています。
おまけ
弁護士ドットコム事業本部デザイン部のデザイナーの働き方について記事が出ました。この記事では書ききれなかったデザイナーの活躍や雰囲気などにも触れられているので、併せて読んでいただけると嬉しいです。
一緒に働くデザイナーを募集しています
弁護士ドットコムでは一緒に働いてくれるデザイナーを募集しています。
少しでもご興味を持っていただけましたら、お気軽にご応募ください。
弁護士ドットコム Advent Calendar 2022 の明日は @tttttt_621_sさんです。
こちらもお楽しみに!