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成長に必要な二人の指導者(2023/02/07)】

2月に入り、プロ野球もキャンプインしましたね。

今年もオリックスには熱い戦いを期待したいものです。

今回はそんなオリックスからのネタをお届けします。

参考: オリックス宇田川優希は育成から侍ジャパンへの大出世。覚醒請負人・中垣征一郎が明かす「衝撃の157キロと弾丸フォーク誕生秘話」
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d006f567727ca72ba1a838c7611534ead04599e?page=1

宇田川投手は2022年のシーズンが始まった時には育成選手でしたが、7月末に支配下登録され、8月以降、ホークスを差したバファローズに欠かすことのできない中継ぎの切り札となり、そして今、WBCを戦う日本代表に選ばれるところにまで一気に駆け上がりました。

その覚醒の裏側には、二人の指導者の存在があったのです。

その一人、中垣巡回コーチは身体の使い方を教えるプロで、このように語っています。

「宇田川に限らず、僕がピッチャーの技術的な修正や改善を試みる時に考えることは、大きく言うと方向とタイミングを合わせることだけなんです。宇田川の場合には右脚の使い方を修正して、体重移動をうまくコントロールすることが最も明確な課題だと考えました」

ただ、この課題に取り組むにあたり、宇田川投手が上手く課題に向き合えていないことを見抜いたコーチがいました。

選手との対話を重視し、とことん選手に寄り添う入来コーチです。

入来コーチは中垣コーチに対し、「宇田川は何かをはき違えているような気がするんです。中垣さんが伝えようとしていることを、アイツはちゃんと理解していないんじゃないか」と伝えました。

そして改めて中垣コーチと宇田川投手が話す機会を設け、互いに忌憚なく話をしていたら、どうやら目指すところは同じなのに方法論にズレが生じていることがわかったんそうです。

そこからはご存知の方もいる通り、夏場に支配下登録、後半戦のリリーフの切り札としてオリックスの優勝と日本一に貢献し、日本代表に選ばれる投手にまで覚醒を遂げました。

ここで僕が思うことは、どちらかのコーチが欠けていたらこの覚醒はなかったかもしれないということです。

正しい方法論を持ち、技術的に成長させられる指導者と、その人に寄り添いしっかりと対話することで納得して成長の道を歩ませることができる指導者…これは何もスポーツに限った話ではありません。

皆さんは「この人に成長してほしい」と期待をかけている人はいるでしょうか?

その人に対し、成長させられる方法論を持つ人と、しっかり対話して納得して成長への道を歩ませることができる人を傍に置けているでしょうか?

成長や覚醒のきっかけはそういうところにあるのかもしれませんね。

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