MFレンズと奮闘中
NOKTON 23mm F1.2 SCの話をしよう
先日の記事で書いた通り、Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 Aspherical SC X-mount ~Map Camera 30th Edition~を購入し、以来近所のお散歩撮影に楽しく使っています。
フードも込みでデザインが最高にかっこいいし、明るいレンズなのにコンパクトで軽くてX-T50にもよく似合う。金属の質感も、優しくコチコチ目盛を刻む絞りリングやぬるっと滑らかに回るフォーカスリングの感触も心地よくて、触っていると嬉しくなってしまう。
もちろん映りもよくて、色のりがいいしどんなものでも雰囲気よく画にしてくれる。通常版の「Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 Aspherical」からあえて逆光耐性を弱めており、光源にレンズを向けるといい感じのフレアやゴーストが出るのがすごくいい。
なんだけど、
なんだけど……
わたしの技量が足りていなくて、ピントがうまく合わんのです!
MF難しすぎワロタ
オッいい感じと思って撮って、モニターで拡大確認してOKかな? と思った写真も、スマホに取り込んで拡大すると意図したところにピントが合ってない……ということがけっこう、いやだいぶ多いのです。
これはこれで雰囲気は出ているし、Twitter(意地でもXとは呼んでやらん)やnoteで見る限りそんなに気にならないとはいえ、やっぱり凹む。
X-T50のMFアシスト機能の気になるところ
このレンズには電子接点がついているので、第5世代以降のボディなら露出設定や手ぶれ補正もしっかり連動するし、MFアシスト機能もフルで使えます。なのでMF初心者でも安心……なのですが、X-T50ではフォーカスチェックの拡大がシャッター半押しで解除されない(解除するためにはリアコマンドダイヤルを押し込まなければいけない)のがちょっと困ったところ。
機種レビューで指摘されていたのを見たときは「まあMFとかやらないし」とスルーしていたのですが、今になってわかる。これはけっこう不便。
拡大しっぱなしで全体図を確認できないままシャッター押すの不安だし、いちいち親指伸ばして押し込まないといけないのは煩わしい。というか押し込みでちょっとピントがずれそう。
わたしはリアコマンドダイヤル押し込みにデジタルテレコンを割り当てていたので余計に混乱しました。
試しに自動拡大をOFFにして、ピーキングだけを頼りに撮影してみたらピンずれ写真を量産してしまい……結局、自動拡大をOFFに設定したうえでFn1ボタンに拡大・縮小機能を割り当てることにしたけれど、これもやっぱりちょっと煩わしい。ファームアップで元の仕様に戻らないかなあ。
フォーカスリングを回す
→自動でフォーカス部が拡大されてきっちりピントを合わせられる
→シャッターボタンを半押し
→自動で拡大が解除されて全体像を確認できる
→撮影 って流れ、すごくスムーズなのになんで変えちゃったんだろうな。
あと、デジタルテレコン使っているときはMFアシスト機能が一切使えないのもけっこう困る。
これはX-T50に限らずデジタルテレコン搭載機種は全部この仕様らしいんだけど、なんでだろ? もし構造的に難しいんじゃなければ使わせてほしいよ~!
……言うてまあ、連動してないボディで撮影するのと比べたらよっぽど便利なので、甘えなんですけどね。
楽しいから練習あるのみ
まあそんなこんなで苦戦しているけれど、操作は心地よくでてくる色も画も素敵なので、めちゃめちゃ楽しく撮影できています。
旅行先の事物とか、誰かの二度とない一瞬の表情を撮りたいときなんかは困っちゃうけど、幸い、近所のお散歩撮影では「これは撮らなくちゃ」「撮り逃して惜しい」というものをそもそも撮っていないんですよね。
だから、失敗してもノーダメ。取り返しはいくらでも効くのです。
なのでじゃんじゃん失敗して練習して、自己満足の打率を上げていきたい。
飽き性で、うまくいかないとすぐ諦めがちなわたしが、「うまく撮れないけど付き合い続けたい」と思えるんだから、本当にいいレンズなんだろうな。