その男、凶暴につき〜映画人生を暴力の世界にどっぷりつからせた怪作
「その男、凶暴につき」── 妖しい男の凶暴さに皮肉を込めて
おいおい、知ってるかい?あの映画「その男、凶暴につき」を。まさに ゴッドファーザーPART III通りの凶暴な男が繰り広げる物語だ。今回は、その男の凶暴さについて、ちょっと皮肉を交えながら語ってみるぜ。準備はいいかい?
その男の暴力─何がそんなに凶暴か?
この映画の主人公、その男は凶暴そのものだ。どんな理由があるのか知らないが、彼は暴力を振るいまくるんだ。あれはもう、血しぶきと暴力のオンパレードだよ。まるで凶暴性の塊が映画スクリーンから飛び出してくるかのようだ。
皮肉とアイロニー─暴力を笑いに変える
面白いことに、この映画では暴力が笑いを誘うんだ。まるで監督が言いたいことがあって、暴力を使って皮肉やアイロニーを込めてるような気がする。まるで暴力が笑いのツボを突いているかのようで、見る者を驚かせるよ。
風刺─社会の闇を映し出す
「その男、凶暴につき」はただのアクション映画ではない。この映画は社会の闇を映し出しているんだ。凶暴な男が暴力を振るっている背景には、社会的な風刺が隠されているのかもしれない。社会の闇を垣間見ることができる映画だと言えるだろう。
結論
「その男、凶暴につき」は、凶暴な男の物語を通じて皮肉やアイロニー、風刺を投影している。暴力と笑いが奇妙に絡み合い、観る者を引き込んでしまうのだ。この映画は、暴力というテーマを扱いながらも、観る者に深い思考を促す作品となっている。準備はできたかい?さぁ、その男の凶暴さに触れてみよう。
「記念すべき監督一作目。
仁義なき戦いの深作欣二がメガホンとる予定だった。だが武で大正解。こんな狂った作品は武以外には撮れなかったであろう。のちの「ソナチネ」と双璧をなす作品」
このカットがすごい!
注意:役名と演者の名前がごちゃごちゃになっている箇所が多々あります。 伝えたかったのはデータではなく、ボクのその時の感情、熱量だからです。 ご理解ください。
「白竜と遠藤憲一が向かい合って立っている。白竜の手には紙袋が。会話の途中、白竜が紙袋を遠藤に突きつける。紙袋の中にはナイフが。そのカットは上から二人を撮っている。固まる二人。次のカット、白竜が遠藤を滅多刺しにする。静と動。北野の天才ぶりが伝わるカット」 「刑事を辞めた北野。今まで殺したくても手を出せなかった白竜が殺しにくる。銀座をフラフラ歩いている武。誰かとぶつかる。相手は白竜。地面に血が落ちるカット。腹を刺されているカット。
サブスクで滅多に見れない作品。
それどころか、YouTubeでのグレーゾーンの動画でもほとんどないので雰囲気だけでも感じてくださいね
武が手でナイフを掴んでいる。頭突きで白竜を倒す。サマーセーターのしたからリボルバーを取り出し、武を狙う。足でとっさに銃を蹴る武、暴発し道端にいた若い女性の頭に弾丸が命中し派手に血が飛び散る。隣にいた女性の友人がキャーではなくギャー!と叫び声をあげる。それがたまらなくリアル。天才の演出
白竜から逃げ出し路地裏に座り込む武。刺された時に硬く握り締めていたナイフを痛そうに抜く。路上に投げ捨てる。白竜が武を見つけ出す。顔面をひたすら蹴りまくる。そして銃口を頭に突きつける。荒い息をし諦めに近い表情をしている。次の瞬間、路上に投げ捨ててあったナイフを素早く広い白竜の足に突き刺す。銃口が頭からそれ暴発する。走り出し逃走する武。狙いを再度つける白竜。路地を曲がり消え去る武。撃てなかったのか、あえて撃たなかったのか。絶妙なカット。
白竜を署のロッカーに呼び出す武。壁に何度も白竜を打ち付ける。倒れ込む白竜。ベンチに座りタバコを吸い出す武。右手は腰に当てている。ロッカーに一つが空いている。その下には刃が開かれたジャックナイフが。いちべつする白竜。「古いて使ってんじゃねえよ」と言い放つ。武を背後から撮ったカットに変わる。タバコを左手で吸いながら、右手は腰に差したリボルバーを握っている。そう。白竜がナイフを握った瞬間、撃ち殺すつもりだったと容易に想像がつく名シーン。
武の妹が拉致され薬漬けにされ弄ばれている。白竜、その子分達を殺しに出向く武。電話が鳴る。無言で電話を聞いている白竜。銃がたくさん入ったケースを持ち出し、一丁一丁チェックしていく。子分3名に背中を向けている。「今からその女の兄貴が来る。お前らみんな殺されるかもな」と言い銃を子分の方に向かって投げる。一人一人引きつった顔を映し出していく。しばらく間が空く。そのうちの一人が何か喋ろうとする。その瞬間、顔面を派手に撃ち抜かれるカット。白竜が後ろ振り向かずに肩越しにリボルバーで撃ったであろうカット。
何事も無かったかのようにまた銃のチェックを再開する。残った二人の表情をカメラが追う。しばらくの間。一人が意を決し投げ捨ててあった銃を拾い上げ、白竜を何発か撃つ。倒れ込む白竜。30秒程の沈黙が訪れる。すると白竜がムックっと起き上がり、ショットガンで一人を射殺する、残った一人が出口に向い逃走する。扉を開けた瞬間、到着した武に撃ち殺される。ショットガンのシーンは今や伝説」
撃たれて重傷をおった白竜。銃の入ったケースを引きずりながらなんとか壁にもたれ込む。近寄っていく武。白竜が銃で撃ち続ける。最初の数発は距離があるせいか、撃たれた傷のせいか外れる。武は銃すら握っていない。距離が近づき始めた時、武の腹に何発は被弾する。そこでやっとオートマティックを取り出し銃撃戦になる。武はひたすらまっすぐに歩いていく。何発も被弾していく二人。距離が最も近づく。白竜の銃が弾切れになる。その瞬間、武が容赦無く顔面を派手に撃ち抜く
妹が登場。「薬どこ〜」と死んだ白竜のからだを探る。しばらく見下ろしている。ロングショットで3人を撮る。次の瞬間、武が実の妹を射殺する。何事も無かったかのように踵を返し出口に向かう。その途中暗闇から誰かに撃たれ武は即死する。その男は武が刑事時代に追っていた麻薬組織の一員。「みんなキチガイだ」そして倉庫のシーンは終わる」
完全だ。
完璧な存在がこの世にはある。
ボクはこの作品を見るたびに思うんです。
参考資料としてこのレビューも貼っておきます。