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始まりは「撮影助手がいない!?」から。

みなさんは、映画やドラマはお好きですか?
私は実際のマラソンなどの持久力は全くありませんが、連ドラマラソン・映画マラソンは大得意。放っておくと、朝から晩までNETFLIXやアマプラ三昧。運動不足による体調への影響がなければ、ずーっと自宅のリビングでゴロゴロしながら笑ったり涙したりすることが大好きです。数は多くありませんが、映画館にも足を運んでいます。
会社を辞めて独立するときにも、ぼんやりと映像エンタメ業界のサービスを受ける側じゃなくて、作る側に関われると面白いなあ~ぐらいに思っていました。脚本書いてみようかなとか。

ぼんやりとそんなことを思っていたのですが、ある時期から、映画やドラマのキャメラマン(※1)をしている夫から「撮影助手が見つからない。若手がいない。このままだと本当に人がいなくて成立しない現場が出てくるかも?」という話が出始めました。また、「何かやろうとしているなら、発注者とフリーランスをつなぐビジネスをやったらどう?」とのこと。

私は会社員時代、人材ビジネスにトータル20年以上かかわっていましたが、最初はそのアイデアにあまり乗り気ではありませんでした。というのも、クリエイター系や技術者の人材サービスはすでにクラウドや個人エージェントがたくさんありますし、既存の業界に参入するにはあまりにも無謀な感じがしていました。
また、経験上、撮影スタッフ、しかも助手さんだけを集めるなんて、マーケットが小さすぎるし、工数ばかりかかって投資対が見合わないそう・・・と、まあ、とにかく「大変そうだ」というネガティブな印象しかありませんでした。それに、私も人材ビジネスは20年もやって、もうお腹いっぱいでしたので、「どうせ一から事業をやるなら今までとは違うことで」と思っていたこともあり、気が進まなかったのです。

ただ、ちょっと情報収集しただけで、「あれ?このままだと日本の映像エンタメ業界を担う次世代が育たず、立ち行かなくなるんじゃないか?」と思うような大きな課題、それも複雑な構造をなしている課題があることがわかってきました。

根本的な映像エンタメ業界の課題を解決しないと、撮影現場を支える「撮影助手がいない」問題は解決しないっぽい。それは業界を担う次世代が育たないということを意味しているようだ。また、解決の糸口は人材サービスから始めることなのか、それとも違う切り口が必要なのか。そんな疑問がきっかけでまずは調査をしてみてから何をするのか決めてもいいかもと思い活動を開始しました。

このnote「シネマトワ」では、撮影現場がさらに魅力的な職場になっていくことを期待しつつ、撮影現場や映像エンタメ業界で何が起こっているのか、活動で知り得た情報、今後インタビューや取材で得る情報、今後の事業としての取り組みなどをお知らせしていきたいと思います。映像エンタメ業界ど真ん中ではなく、人材サービスや企業人事に従事してきた私目線の試みにはなりますが、一人の映画ドラマファンとして何かできることがあるといいなと思っています。

ちなみに、この「シネマトワ」のネーミングですが、映画のキャメラマンのことを「cinematographer(シネマトグラファー)」ということから、その「輪(わ)」が広がっていくといいなという思いを込めて名付けました。カメラの絞りを表現したロゴを友人が作ってくれました。

シネマトワロゴ。

どうぞよろしくお願いいたします!

(※1)現場では映画を撮る人と、スチールなどの静止画を撮る人とを区別して、前者を「キャメラマン」、後者を「カメラマン」というそうです。