見出し画像

映画のワンシーンってどんなシーン?写真で魅せるドラマの作り方

こんにちは、Yutoです。

映画のワンシーンって具体的には?と言われた時にスッとこの記事を差し出せるようにしなければ(使命感
などと考えて書きます。なんとなくぼんやりとは思っているんですけどはっきりと言語化したことはないなと。

「映画のワンシーンのような写真」とは何を指すのか?

まずはワンシーンって何よ?ってところからですが、「映画のポスターのような印象」「物語を感じさせる瞬間」「映画のワンカットのような構図や光」などといった言い換えができます。

ネオンの鮮やかさや奥の霞がサイバーパンクな映画を想起させる

僕自身の撮影としては風景スナップが多いので、「映画のワンカットのような構図や光」の写真が多いです。メインシーンの間に挟まれるワンカットみたいなのが多いですね。

映画のワンシーンらしさを生み出す要素

映画的な雰囲気を演出するために、以下の要素を意識しています。

① 光と影:ドラマチックなコントラスト

映画は見る人の感情を揺さぶるような光の使い方が多いです。逆光、シルエット、スポットライトなどが有効です。
ただし後述するカラグレでも映画のような質感を出すことも多いため順光での撮影も多いです。

シルエットとスポットライトの組み合わせは幻想的。
スポットライトに当たる人がこれからどこ行くのだろうとか、どういった感情だろうと想像できればストーリー性が出て映画のような雰囲気になる。

② 構図:映画のカメラワークを意識する

映画館で見る映像は16:9, 2:1, 2.35:1 など横長のものが多いです。写真もそれに合わせて横長にすること前提で撮っています。ただし昨今はスマホでの写真閲覧が多いので、縦構図で撮ることも多々あります。横長以外の要素で映画らしさを出せるからです。

構図パターンでよく使うのは安定の三分割構図、シンメトリー、奥行きを感じる(前ボケや放射状)構図です。

前ボケを使って奥行き感を出した。

③ 色彩・トーン:映画のカラーパレットを取り入れる

写真で映画のようなレタッチということで、ちょっと戸惑うかもしれませんが、がっつり色味を変えたりします。
一枚ずつ色味調整していると写真によって調整具合がブレるので、自分の場合は基本的にプリセットを適用しています。

映画らしいレタッチといっても様々ですが、暖色系か寒色系で大きくわかれます。

雨の夜景。
寒色系に降ってSF・サイバーパンクな雰囲気を出した。

④ 人の表情や仕草:ストーリーを感じさせる瞬間

人を撮る時は、なにかしらアクションをしてもらったり表情をつけてもらうことでストーリー性を感じる瞬間があります。大袈裟なものではなくさりげないもので大丈夫です。また、実際に物語を作るわけではないので深いストーリーは必要ありません。

実践:映画のワンシーンのような写真を撮るには?

では、下の写真をモチーフとして、実際に映画のワンシーンを撮る時の実践的な部分を紹介します。

① 撮影のイメージ

この写真を撮るきっかけとなった思考は「ブレードランナー2049」「鬼滅の刃」のような雰囲気の写真を、近場(大阪)で撮りたいことです。

②イメージに合うシチュエーションを待つ

天気予報で夜に雨が降りそうな日を撮影日にします。近場なのでYahoo天気で雨予報になっていることと当日の空模様を実際に観測します。
日没前ぐらいには雨雲レーダーでどれくらいの雨が降るのか調べて、数時間降りそうなら撮影決行です。

③撮影準備

夜の手持ち撮影なので基本的には単焦点レンズです。よく使う35mmと85mmを持っていきます。結局どちらかしか使わないことが多いですが。後はバッテリーとSDカードですね。家を出る前にシャッターを切っておくと良いです。記憶だけに頼るといざ撮ろうとした時に撮れなくてどうしようもないパターンがありますが、しっかりシャッターを切っておくことでちゃんと撮れることが確証されます。

④撮る場所を選ぶ

この手の写真を撮るのにおすすめなのは繁華街です。もっと詳しくいえば難波。東京なら渋谷か新橋、浅草あたりでしょう。自分好みの場所は実際に撮影してひたすら探し回るしかありません。
写真の中で明るいエリアと暗いエリアがはっきりわかれているところはドラマチックな1枚になりやすいです。狭い路地が奥へ続いているところなども良いですね。

⑤理想のシチュエーションを待つ

撮りたい場所が決まったら、理想のシチュエーションを待ちます。例えば通行人が奥に向かって歩いていくシーンなどです。

⑥レタッチで仕上げる

まずは明るさを整えます。
次に映画のようなカラグレや、階調、ノイズを加えます。この部分はプリセットでワンクリックでできるようにしています。
必要があれば明るさやホワイトバランスの調整、部分的な補正を行います。

まとめ:映画のような一枚を撮る楽しさ

映画は構図、ドラマチックな光、カラグレなどいくつかの特徴があります。おもしろいのが身近なところでも映画のワンシーンのように撮ることで、新鮮味が出ますし何より好きな映画のような世界観が自分で創れてしまうのが魅力的です。

この記事が良いと思っていただければスキ、コメントなどしていただけると嬉しいです。それではまた次回。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集