マテリアルズ・インフォマティクスってなに?
こんばんは。
Kです。
今日もよろしくお願いします!
マテリアルズ・インフォマティクス(MI)とは
化学産業のようなプロセス系の製造業における製品設計にデジタル技術を活用するものです。
近年大きく進展しているビッグデータ、AI、機械学習などといったデジタル技術をつかって材料開発を効率化させるもので、一言でいうと材料開発のDXです。
従来の材料開発のプロセス
従来は技術者の知識・経験・能力に依存していました。
ニーズに対して理論計算を行い、既存研究を探して実験を繰り返しながら材料を試作し、物性評価を進める・・・・・・このプロセスには、多くの場合気の遠くなるような手間と時間がかかります。一つの材料開発に数年から10年以上を要することも稀ではありませんでした。
世界のMI
個別の企業の枠を超えてデータを共有できる体制づくりが欠かせません。
MIはもともと2011年にアメリカで始まったものです。
翌2012年には、電池材料に関する論文データを基に実験を介さずデータ分析のみで電池材料開発を進め、実験的な結果と同等の結果を導き出すことに成功しました。その後、欧州や中国、韓国などでもさまざまな取り組みが進められています。
日本では、2013年の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」がMIに対する国家的な取り組みの始まりでした。
2015年には文部科学省の情報統合型物質材料開発イニシアチブ(MI2I)、2016年からは経済産業省の予算事業など、MIの活用による材料開発の高速化を目指す取り組みが続きました。
材料技術は日本の輸出産業の要の一つですので、変革を起こしたいですよね!