第100回 ザ・シークレットサービス (1993年 アメリカ) 悪役ジョン・マルコビッチの怪演がスゴイ!
イーストウッドが監督をせず主演だけをうけた当時では珍しい作品。Uボートで有名なウォルフガング・ペーターゼン監督がかつて大統領を守れなかった老シークレットサービスと大統領候補者を狙う殺し屋の闘いを描く。
この作品の見所はなんといっても主役のイーストウッドじゃなく、それに対する正体不明の殺し屋を演じるジョン・マルコビッチ。
彼の静かな不気味さは息を呑む。
変装をし、武器も手作りの銃。冷静かつ冷徹。殺しを眉一つ動かさず実行する大胆かつ繊細な実行力。この一人の元CIAの殺し屋にイーストウッド含むシークレットサービスたちは右往左往させられる。
シークレットサービスは財務省管轄で、警備の時は対象者の車にも必要なら走りながら守る。
しんどそうに走る老シークレットサービスのイーストウッドの姿は印象的だ。
ロマンスも少々盛り込み緊張感を緩和している。
同僚役のレネ・ルッソは美しい。女リーサルウェポンを思い出す。
ハラハラドキドキ感は半端なく、マルコビッチの狂気の演技も見応え充分!
一級のサスペンススリラーである本作をぜひ、おすすめしたい!
★★★★★ 5.0点
次回、第101回は日本のシークレットサービスを映画にした「SP野望篇」をピックアップ❗️