もう一度ETRO
夏が終わり、子ども達が学校に戻り秋風と共に一抹の寂しさを感じた私は、ふと思い立ち県内のアウトレットへとハンドルをきった。
導かれるように入ったETROはすっかり秋の装いになっていて、上品なペイズリー柄や肌触りの良さそうな生地にうっとりした。
同時に、残りの人生で再びこのバッグやストールをまとってヒールで歩く日が果たして来るのかなと先の未来を想像した。
たぶん、私達が20代の頃 審美眼を養ったハイブランド製品は、子育てが一段落し20代とは比べものにならないくらい できることが増え、養われる側から養う側に周り、判断力、決断力を備え、静かな自信を持つ今の年代こそ、身につけるにふさわしい。
ブランドの持つ力に負けない内面を身につけた筈だし、そうありたいと心に決めた、マダムの入り口の秋。