マチ★アソビ はどうなってしまうのか…
大前提してアニオタじゃない立場から見ていた者です
大前提として自分としては
「マチ★アソビ」は白滝製麺さんの半田そうめんはほぼ食べに行ってるがアニメコンテンツは興味あるものしか観てないです
が
オタ活するほどドハマリはしていないとはいえ、
アニメ好きの一人として…
がっつり関わっていた人や好きな人からすれば
「なにいってんだこいつ?」
と思うかもしれんけど広い目で見て下さいな
マチ★アソビはもう知ってるよね?
まず
「マチ★アソビ」そのもののが
アニメのイベントということはほぼ県民の認知率は90%以上といっても良いほどの優良コンテンツ「だった」といえる。
ufotableが徳島県に制作スタジオを開設したは、アニメ好きの間ではかなりの話題となった。
また代表の近藤光氏が阿波おどりのアニメポスターの提案から事を発した
「地方都市の中心部で開催されるアニメイベント」
という類を見ない展開は面白く、
まちおこしイベントの究極系
ともいえるイベントになったことは間違いない
もともとufotableがKADOKAWA系(当時はアスキーだったか?)の電撃系のアニメ制作を請け負っていたこともあって、後にアニメ誌Newtypeとのタッグが強いのもポイント。
個人的には「TYPE-MOON」のアニメ化のほうが圧倒的にイメージが強い。
「TYPE-MOON」のコンテンツはもともと18禁ゲームだったのだがそれらが一般化したものが大きな人気を得ている。
これらはセガサターンなどでの18禁ゲームの一般化で一定の売上がたったのも後々背中を押した部分もあるだろう…が、当時の18禁ゲームでもシナリオ完成度…が高いものは多く、泣きゲーというコンテンツが生まれたりしたのも覚えている人もいるだろう。
とまあなんだかんだではじまったマチ★アソビだが、2009年初開催の最初から大きなコア層から絶大な指示を得た。
その一方で、コスプレイヤーなどがまだまだ珍しかった事もあって街中をレイヤーが歩く姿を見て色眼鏡で見ていた人も多かった。
(アニメ好きのボランティアメンバーの頑張りは、相当な後押しになった…友人もボランティアメンバーだったが「それ有料レベルのお手伝いだろ」と思ったレベルの拘束時間だったりもした)
ただ「トリコ」のオリジナルアニメバージョンをufotableが制作することで集英社ブースがあった回のときは、古き漫画ファン、アニメファンも参加したり見に行った人もいた。
要は
奈須きのこ原作のアニメシリーズやufotable作品を知らない昔アニメ好きだった人が参加したりしたのがジャンプブースがあった回…とも言える。
成長を続けたマチ★アソビ
その後はどの開催会も大きなコンテンツを近藤光氏のコミュニティというかネットワークの強さもあって、徐々に巨大なコンテンツとして構築されてくる。
ちょっとアニメが好きな自分も
・行ってみたいイベント
・参加してみたいコンテンツ
もあったが、普段からアニメを見ない人や子どもがアニメ好きでついてきた親御さんが楽しめる…コンテンツは少なめだったとも言える。
とはいえ、コア層の囲い込みや優良アニメコンテンツの増加に伴い、アニメイベントの代名詞とも言えるポジションまで成長した背景にあったのは、
徳島県が協力をしたから…なのはいうまでもない。
それは5回目、6回目開催の2010年ごろから顕著に効果を生み出している。さらなる効果を生み出すべく、2013年からは「ぷち★アソビ」が開催され、親子で楽しめるイベントとして認知されているが、これは小さいときからアニメに触れることで、小学校、中学校になってもアニメ好きでい続けてもらって、アニメに触れ続けてもらう…という、マクドナルド的戦略が見える部分もある…が、効果は絶大。
また社会的ブームとなった「エヴァンゲリオン」コンテンツなどもあったことで、「マチ★アソビ」のイメージは
「コアなヲタクのお祭り」
ではなく
「アニメの祭典」
として認知されてきたとも言えるだろう
この期間の県知事は飯泉嘉門氏。
積極的なイベントへの関わりや、うまい喋りで「マチ★アソビ」の支援を語る姿を良く見かけたものです。
一つの変化はやはりあの脱税報道
ただ潮目が変わった一つは近藤光氏の脱税事件による逮捕だろう。
結果的に2021年12月に懲役1年8カ月執行猶予3年(求刑懲役1年8カ月)、法人としての同社に罰金3千万円(求刑罰金4千万円)の判決が下った。この後からufotableの色合いが強かったマチ★アソビは大きな変革を求められるようになったともいえる。
とはいえ、スタジオマウスの頑張りもあって、いままでと変わらないマチ★アソビが開催されたのは御存知の通り。
最大の変化が知事の交代
そして県知事交代によって
行われたコンテンツ内容が大幅に変更された「ぷち★アソビ」の開催と
「マチ★アソビ」の春開催の中止。
これはネット上では大きな話題となった
もともと後藤田知事が飯泉県政にたいして批判的だったこともあったことも炎上した大きな起因の一つだろう。
選挙中に伝え聞こえてきたのは、
「マチ★アソビのメイン会場をイオン徳島にしたほうがいい」
と後藤田氏の発言があったという「???」な話題もあったりする。
(真偽は不明)
ニュースによると担当者が答えているのは
「来られる方がちょっと固定化してきている。アニメのコアなファンが来ているということがあるので、我々としてはより多くの幅広い方々に徳島に来ていただいて、アニメを核としたイベントで徳島の魅力を知っていただきたい。今まで我々が考えてもなかった新たな提案とか、新しい手法とかを提案していただければと考えてる」
と書かれている
この
>より多くの幅広い方々に徳島に来ていただいて
という1点だけは正解ではあるが、多くの部分で「マチ★アソビ」の理解がずれている部分があるのではないか?と思う。
現行コンテンツですでに7億円を超える経済効果を生み出している。
これ(現行のマチ★アソビ)をご破産にして作り直すことなどは出来るのだろうか?
まずは
「リピーター的コア層の取り込みは必須」
としたうえで、
新規参入ユーザーのためのハードルを下げるコンテンツの追加
のほうがより盛り上がるのではないか?
先述の通り、近藤光氏の逮捕によってマチ★アソビの色合いとしては、ufotable色が薄まった部分があるのは観ていて感じる所。
もちろんufotableを支えるコアなファンが大切なのはもちろんである。
その一方で、群雄割拠ともいえるアニメ制作スタジオだが有名スタジオがもっとマチ★アソビに参加してきたら…と考えたら、そっちの未来を期待していた。
もしも
Production I.G
京都アニメーション
A-1 Pictures
P.A.WORKS
MAPPA
J.C.STAFF
マッドハウス
サンライズ
WIT STUDIO
シャフト
bones
スタジオ地図
ジブリ
などなど(すでに出展制作会社もあると思うが)が、一同に介するアニメイベントになっていたら…と思うところもある(実現不可能なレベルであることは重々承知している)
それは
イチアニメ制作スタジオが主導するのではなく、ニュートラルな立場を表明できる実行委員会であれば可能性はゼロではなかったともいえる。
(何度もいうが、ほぼ夢物語であることはわかっている)
でも、いまの開催規模や話題性、コンテンツとしての成長を考えると…今回の中止は惜しいと言わざるをえない
唯一、希望を持つとしたら
・入札などでのプロポーザルを予定している
・業者の選定を公平・透明化しようとしている
・企画内容も重視している
という3点が挙げられる…が、その方向性は良しとするものの
「ぷち★アソビ」の入札スケジュールや決定業者をみると不安がより膨らむのも事実。
しかもうわさ話とはいえ入札業者のいろいろな話しを聞く限り、
「???」
が多々湧いてきたりもした。
そもそも今回のインタビューを受けた方はさておき、県の「マチ★アソビ」に関わる決定権を持っている人は日常的に…は無理だとしても、本当にアニメや漫画といったサブカルチャーに理解と興味と愛情を抱いているのだろうか?
アニメイベントを興行として成り立たせるうえで大切なものは
「アニメへの愛情があるかどうか」
だと思っている。
「ビジネス的視点」も大切だし「バランスシートを見極められる能力」も必要だろう
しかし何と言っても大切なものは
アニメ作品への理解
ではなく
アニメへの愛情
であると思うのだ
それは入札業者にも言えるだろう。
が
その入札業者の熱い思いとアニメ愛をきちんと理解が出来るのだろうか?
なによりも不安はそこである。
入札企画は「すべて一般公開」として、多くのアニメファンが
企画を見て、
納得をして、
応援をしたい、
参加してみたい、
という企画を出した業者にするべきだろう
自分の政策のために前任知事の色合いを払拭したいがためだけに「マチ★アソビ」を無くしたのでは?と言われても仕方ないのが現状。
マチ★アソビは徳島市中心部で行われてきた貴重なコンテンツのひとつだとおもう
それは関わったボランティア、参加者の笑顔、コスプレイヤーの皆さんの熱量を知れば知るほど感じる。それを良くわからない時間の流れで閉ざしたのはとてももったいない
あと、半田そうめんのうまさを知ってもらう貴重な機会も失われたのあるのよね
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