【Cinema at Sea広報部レポート】『STEP OUT にーにーのニライカナイ』
『STEP OUT にーにーのニライカナイ』（STEP OUT Nii Nii's Nirai Kanai）
監督:堤幸彦、共同監督:平一紘/2023/96分/日本/日本語/英語字幕
堤幸彦監督×仲間由紀恵主演の映画が桜坂劇場で世界初公開を迎えた。
本作は、音楽やダンスが溶け込む沖縄で自分の理想を探す少年の話だ。主人公の照屋踊は、ダンススクールのリサに憧れてダンスを始める。ダンスの才能を開花させていく中で、周囲との考え方の違いや自分の理想に悩まされる踊の姿が描かれている。
上映後のQ&Ａでは、平一紘（共同監督）、Soul（照屋踊役）、津波竜斗（出演者）が登壇した。
津波竜斗は「監督がその場のノリで無茶振りをしてきて大変だった」と主人公たちを寄り目で怒鳴るシーンについて話し、会場は笑いに包まれた。
【感想】
■この作品は、全体を通して描かれる照屋踊の理想に対する迷いや戸惑いが特徴的だ。また、沖縄に残るという結末には、沖縄生まれ沖縄育ちだと思いがちな「活躍するには県外に出るべき」という固定概念を崩す作用がある。自分の大切にしたいものや、どうありたいかを考えていくことが1番大切と感じられた作品だった。