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【Cinema at Sea広報部レポート】『遊歩:ノーボーダー』
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『遊歩:ノーボーダー』(YUUHO: No Border)
監督:淺野由美子/2024/104分/日本/日本語/英語字幕
パンクな女性、安積遊歩さんの生き様を捉えたドキュメンタリー映画。
作中では、遊歩さんの「自分のやりたいことを自由にやっていく」という考え方や遊歩さんの周りの人たちをありのままに映していた。また、障がい者やジェンダー差別という日本の暗い部分にも負けずに、バッサリと切り捨てていく遊歩さんやデモ団体の強い姿勢もこの作品の特徴だ。
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上映後Q&Aで監督の淺野由美子さんは「遊歩さんとのすったもんだもあったが、それが作品の強度に繋がった」と苦笑いしながら語った。
この映画は難しい話や避けたい話が多く出てくるが、問題に真正面から向き合い、切り開いていく遊歩さんの雄姿に胸を打たれた。素直に物事を捉えることの重要性を感じさせる。そして、その姿には「みんなが幸せに生きるにはどうすべきか」という問いに対する答えがあると思う。
Cinema at Sea 広報部