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ヤン・ヨンヒ監督の映画

ヤン・ヨンヒ監督が大好きです。
まずは、美しいから好きです。
なんかブルーハーツみたいな言い方ですが、本当に好みの女性なんです。
こんな言い方今はだめですか(笑)
心も美しい、私は信じられます、会ったことないけど。

彼女のドキュメンタリー映画、「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」はなにも考えず配信で観ました。

ヤン・ヨンヒ監督の、パパ(ゴリゴリの朝鮮総連幹部)と家族の物語。

ヤン監督は、父母と3人の兄と大阪で生まれ育ちます。
父母は済州島の出身です。

パパは「地上の楽園」である北朝鮮に3人すべての息子たちを送ります。
それは金正日への忠誠の印でした。
最後の一人を差し出せと言われたのは、将軍様の誕生日。贈り物です。
さすがにそれはと駆け回ってもダメでした。

ソナは兄が北朝鮮で結婚し、生まれた娘、監督にとっては宝石のようにかわいい姪っ子なのです。


私は高校生1年生の時に「徐兄弟 獄中からの手紙」という本を読みました。
現国と古典の先生総がかりで、数十冊の課題図書を提示し、
そのうちのなんでもいいから選んで、読書感想文を書きなさいということでした。
読書好きには夢のようでした。
この本を選んだ私は、「北朝鮮」という国を知りました。
それからというもの、北朝鮮、朝鮮半島について知りたい心がうずくようになります。

少女の私を朝鮮半島北部に連れて行った。しかもまだ持ってる。

いろいろとすっ飛ばしますが、ヤン監督が劇映画を撮ります。
ヤン監督役に安藤サクラ、一時帰国する兄役に井浦新!
そして兄を監視するスパイにヤン・イクチュン、母親は宮崎美子。
最高のキャスティングです。


そして、家族ドキュメンタリー三作目は、母親を撮った「スープとイデオロギー」です。
母親がアルツハイマーを患い、今聞いておかなければならない「済州4.3事件」について。
このことは母は口を結んで決して話さなかったことだったのです。
第二次大戦後の済州島は気を付けて生活していても、簡単に殺されるような時代。
語ること自体がどんなに恐ろしいことだったか、伝えたいのか隠したいのか、誰にも知る由もありません。
でも家族がどのように生きてきたか、生きているうちでしか聞くことができません。
それを知ることは、これからの人生のためにも尊いことだと思いますが。

この作品で胸を揺さぶったのはヤン監督の夫のカオルさんでした。

AmazonprimeやU-nextで観れそうです。

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