映画ファンと映画クリエイターが集う、シネマディスカバリーズ運営のイベント「マイルームシアター」。vol.1「釣部東京」に続き、vol.2「社会の小さな叫びたち」のイベント発表です。
今回は、イベントで上映される作品と映画を手掛けた監督をご紹介します。見過ごされてしまいそうな小さな叫びを掬い取ったショートストーリー。忙しく今を生きる私達に響くメッセージが込められています。
社会の小さな叫びに光を照らす
『ひびき』(15分)
赤の他人である老人にその日の出来事を話しかける主人公。そのはた迷惑でみっともない様子にコミュニケーションを渇望する切なさが滲む一方、警備員は頑なに無視し続け、心の内は全く見えてきません。果たして2人の心は響き合うのか、15分間の物語のその先に様々な想像が巡る作品です。
『Funny』(32分)
人それぞれ癖くらいはあるものの、主人公の場合は職を失うほど深刻なレベル。まさかその癖が他人を救う事になるとは…。衝撃の映像で始まり、切実さとユーモアが混ざり合うノンジャンルの作品。2人が打ち解けて行く様子は観ているだけで温かな気持ちになります。
「マイルームシアター」vol.2では、今回ご紹介した2作品の上映と、監督やキャストのトークショーがあります。また、ご来場いただいた方とクリエイターの交流会もあるので、監督やキャストと映画について語り合いたい方、ストーリーを深堀りしたい方など、映画作品をさらに楽しめるイベント内容です。
今回のテーマは「社会の小さな叫びたち」。大人になると嫌なことはNOと言い悲しい時は涙を流す、そんなシンプルなことが難しくなって我慢を選んでしまう。一見うまく回っている社会の中に埋もれている小さな叫びに光を照らす作品を、大きなスクリーンで観て、感じて、一緒に考えてみませんか。