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紀子の食卓(2006)

102- #紀子の食卓(2006)
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①【映画情報】
先日アップした、女子高生が新宿駅で集団自殺を遂げる衝撃作
#自殺サークル  の続編。
というよりはスピンオフみたいな感じで、単独でも全然観れる作品。


地方都市に父母と妹の4人家族で暮らす平凡な女子高生、紀子は
“廃墟ドットコム”というサイトで知り合った仲間たちに自分と
共通の苛立ち・無力感を見い出し、「上野駅54」と名乗る女性を頼って
家出をするが、その仲間たちは新宿駅で起きた集団自殺と関わりのある
グループだった。
それに気づいた妹のユカもあとを追い、
娘2人を失った父が家族の再生を期するが…。




②【私見】
相変わらず明快な展開ではないが、
自殺サークルよりはわかりやすいストーリー展開かなという感じ。
説明が多めで、自殺サークルの時に?
だったことが明らかになる部分もある。




レンタル家族という組織を通じて、娘という役割を演じる娘、
父という役割を演じる父という描写が描かれるが、
いわば実社会の食卓を囲む現代の家族に潜む
猜疑心・虚構みたいなものを突き付けてくる感じ。
結末ではそれを通り越して受け入れるもの、
新たな役割を求めるもの、
それぞれ描かれているのが面白い。

#吹石一恵  の妹役だった#吉高由里子 は本作がデビュー作で、
オーディションにいた#沢尻エリカ を抑えて#園子温 が採用。
構想期間には時間をかけているものの、
撮影時間が2週間という短期集中制作な中、
よくヨコハマ映画祭の新人賞を撮るまでの演技に仕上げられたなーと。
流石演技指導で厳しいと言われる園子音、うまく原石掘り起こしたなー。
#光石研  の入り込み具合もいい味出している。



園子音作品嫌いじゃないけど自殺サークルはちょっと重そうだなー
みたいな人とかはコチラから観てみても良いかも。
家族が何かを改めて考えさせられるホームドラマに興味ある方、
吉高由里子の原点を見てみたい方、是非ぜひオススメの1作です!


#シネクス発掘度6  / 10



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