078- #絞殺(1979)
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①【映画情報】
#新藤兼人 監督の、崩壊していく家庭ドラマ。
勉が父の保三に絞殺されるところから物語は始まる。
母良子は息子の首を絞める夫を見つめるだけだった。
二人は一人息子を東大に入れるため一流高校の学区まで
転居してくるが、勉が恋した初子が義父に犯され続けていたこと
が原因で事件を起こし、それをきっかけに勉も家庭での
衝動を抑えられなくなっていく…
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②【私見】
偏差値トップで有名な開成高校の男子高校生が絞殺された実話
がモデル、ということで
実話大好物の身としてこれは!
と思い、観賞。
効果音が意図的に強調されていて足音や#ASMR ,
喘ぎ声などがやたら生々しいというのが第一印象。
(ASMRの走り?)
思ったよりもセックスシーンが多く、
雪の上でやってたのは本当に寒そうでなんか笑ってしまったw
終盤の親子ゲンカは誰にもありそうなやりとりで、
自分も心当たりが…
と思ったが、少しやりすぎだろ
という展開に落ちていく。
やはり誰でも親と衝突する時期、煩く思う時期はあるし、
人によっては性的に不快に思う時期ってのもあるもんすよね。
やりすぎだろという展開・違和感は、
父親の親としての自覚というか、
亭主関白感というか、
今の時代とかなりギャップがあって、
より浮き彫り感じるところでもある。
過去にも色々な作品でこうした親子ゲンカシーンをみて
共感することはあったが、三十路超えて観てみると、
子どもを生む側の立場も感じるようになるんだなぁ
とシミジミ思ったり。
育て方ではこういった状況になってしまうこともある
というところを考えると
なかなか子育ても怖いものだなー
なんて感じました。
本作ほどのことは起きないにしても、
親の威厳に体力は常に備えておくべきかもですね。
(まだ私に子どもはいないですが、
周りで出産が増えてくる年代が多いので
こんな風に感じることが増えたんかなー)
また当時の時代背景的にいうと、
周り近所の人たちの興味の持ち方も、今とは異なり、
当時はこんな身近な感じだったなー
という点も今の時代みると面白かったです。
複数人出てくる近所の人等が順番に役割があって
口を出すようなシーンは不自然ながらも、
実際事件が起きた当時は
こういった野次馬的な展開も多かったんだろうと想像できる。
このあたりも当時の日本社会の縮図のように感じられて妙にリアル。
子どもが受験期を迎える方、
また親にモヤモヤ感を感じるティーンズ
なんかに見てもらえると、
時代背景違えど行き過ぎの中に共感できる部分もあり、
面白いかもですー!
#シネクス発掘度4 /10
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