『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)
『アメイジング・スパイダーマン2』を観た。
サム・ライミ版もトムホ版も全部観たことがあったけれど、アメスパ2だけはまだだった。アメスパ1があまりにも肌に合わなさすぎたし、ヒロインであるグウェンが本作でどんな目に合うかのネタバレを知ってしまっていたから避けていた。けれども、やっぱりマーベルヒーローが好きな私としては観ておきたい。ちょうどハッピーになれる映画を観たかったということもあって、やっとのことで視聴したのだ。……ハッピーな映画じゃないことはわかっていたけど、なんとなく選んだんだよ。
アメスパ1を観たのはもう4年くらい前だったから、どんなストーリーだったかを思い出すのに時間がかかった。あまりにも記憶からきれいに消去されていたからまだ観ていなかったのかなと自分を疑ってしまったほど。でも、1のヴィランであるリザードを検索して思い出した。観たことあったし、造形が酷くてずっこけたのまで思い出した。
2でのメインヴィランはエレクトロだ。スパイダーマンへの愛がこじれにこじれた結果生まれたヴィラン。残念ながらリザードと同じく造形がダメだった。というか役者の人選ミスだったと思う。彼は目が小さめで鼻がぽちゃっとしている。人間態でいる時にはメガネもかけていてバランスが取れていたが、青いメラメラになってからは目の色も合っていないしビジュアルが残念なことになっているしで悲惨だった。ヴィランとしては、人間だった頃からメンタルがヤバめだったから、ああなってもまあ仕方ないのかもしれない。愛が憎悪に変わり、人からは危険視される、哀愁があった。人の承認欲求って大きいし、普段空気な人がたまに優しくされると依存しちゃう。あれ、私のことかな……?
それにしてもエレクトロとエレクトラ、ややこしい。エレクトロはスパイダーマンのヴィラン(電気バチバチ男)、エレクトラはデアデビルのヴィラン(女暗殺者)で全くの別物。ロが男性名につく、ラが男性名につくと考えてみてもたまに一瞬混ざってしまう。
今作のヴィランはあと二人いる。グリーン・ゴブリンとライノ。
ハリー・オズボーン/グリーン・ゴブリン役のデイン・デハーンくん(今はもう30歳を過ぎているけれどくんで呼ぼう)が美少年だった。のりのきいた白いシャツを着せて、サスペンダー付きの黒のハーフパンツ、ローファー姿でサナトリウムか寄宿舎に閉じ込めたい容姿をしている。若かりし頃のレオナルド・ディカプリオのような美少年だ。この子がゴブリンになるのか、とサム・ライミ版の二代目ゴブリンを想像しながらその時を迎えた。
元に戻してくれ!
あまりにも造形がひどい。なんだろう、この狼人間のなり損ないみたいなものは。もう少しどうにかならなかったのか。デインくん側もよくNGにしなかったなと思う。
ライノは、まあマシに見えた。エレクトロとゴブリンが酷いせいでなんでもよく見えてしまうから、実際良い造形であっても過小評価してしまう気がする。ライノだけは時間を置いてまた評価したい。
打ち切られたアメスパ。ヴァルチャー、ドックオックのマシンが登場していたから、本当は次回作かその次でシニスター・シックスをやるつもりだったのだろう。ゴブリン、ヴァルチャー、ドックオック、ライノでは4人だから、6人だとしたらあと2人は誰になる想定だったのだろう。ミステリオかサンドマンかホブゴブリンか。カメレオンでも面白いかもしれない。ブラック・キャットになる予定の女性もいたから、そういうことなのか。まあ、消えてしまった夢を追うのはよそう。今後MCUと交わると噂されているし、そっちでシニスター・シックスが来るのだろう。MCUの方にはヴァルチャーとミステリオがいるから結成も話が早い。ミステリオは死んだということになっているけれど、ミステリオが大好きな私は信じていない。
スパイダーマンを制覇したから、トムホ版の三作目、いつでも公開していいよ!
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