「ローラーボール」Blu-ray特典「ヴィンテージ8mm」冒頭の解説字幕の日本語訳

 キングレコードから発売された「ローラーボール」(1975)のBlu-rayには「ヴィンテージ8mm」と称した特典映像が2つ(「GAME ON」と「GAME OVER」)収録されている。この映像の冒頭に解説らしき字幕が表示されるのだが、ドイツ語表記で日本語字幕も存在しないため何を言っているのかわからない。とはいえちょっと興味深そうなことも言ってそうだったので、Google翻訳とdeepL翻訳を使って翻訳してみた。ドイツ語有識者ではないので、意訳を多分に含むことをご容赦いただきたい。


「GAME ON」

「ローラーボール」の8mmフィルムは、1970年代後半にイギリスで2つの異なるバージョンが製作された。このリリースは長さが大幅に短縮されただけでなく再編集も行われた。
  その結果、プロットではお互いに補完し合っているが内容が大きく異なる2つのバージョンが生まれ、作品のメッセージもオリジナルとは一部変更されている。2パートとも当時流行の「シングルリール」の長さ、17分にカットされている。この第一部では主にローラーボールの試合のシーンと、その中での暴力に焦点が当てられている。

今回のリリースのために、TLEFilms FRPS社が両方の8mmフィルムを入念にレストアした。イーストマンカラーに光学的に複製された8mmは、オリジナルとは品質が大きく異なる。第一部は既に酷く褪色しており、デジタルレベルでの多大な努力にも関わらず、その品質は(特に色の面で)著しく制限されている。
8mmフィルム素材はTLEFilms FRPS社にて、Scanity HDRによる4K解像度での可能な限りでの正確なスキャンと、daVinci Resolveによる色補正を行った。そのデジタル4K素材を1980×1080の解像度でオーバースキャン(訳注1)し出力している。音声はiZotope社のRX7 Advancedを使用しレストアした。映像と同様、音声も劣悪な複製を経ているため、品質は非常に劣っている。

(訳注1)オーバースキャン…スキャンの際に、フィルムの映像部分だけでなく、パーフォレーション、前後コマなどを含めてスキャニングすること。下記IMAGICAエンタテインメントメディアサービスのWebサイトの説明が詳しい。

なお、オーバースキャンは製作過程上の話で、実際の映像はヨーロピアンビスタ程度の画角。

「GAME OVER」

「ローラーボール」の8mmフィルムは、1970年代後半にイギリスで2つの異なるバージョンが製作された。このリリースは長さが大幅に短縮されただけでなく再編集も行われた。
  その結果、プロットではお互いに補完し合っているが内容が大きく異なる2つのバージョンが生まれ、作品のメッセージもオリジナルとは一部変更されている。2パートとも当時流行の「シングルリール」の長さ、17分にカットされている。第二部では、ジョナサンと"エナジー・コーポレーション"やその幹部との関係性 ー ジョナサンは次第に疑問を抱き始めることとなる ー と、同時に彼のローラーボールへ対する愛情を描いている。
この8mm版には、オリジナル版との決定的な違いがある。オリジナル版では描かれていなかった相手選手に対する殺人が、原作に忠実に描かれているのである。(訳注2)

この第二部も、TLEFilms FRPS社によって入念にレストアされた。技術的な品質は第一部よりも格段に向上しているが、8mm複製によって生じた修正不可能な欠陥も存在する。第一部と同様、Scanity HDRによる4K解像度での可能な限り正確なスキャンと、daVinci Resolveによる色補正を行った。そのデジタル4K素材を1980×1080の解像度でオーバースキャンし出力している。音声はiZotope社のRX7 Advancedを使用しレストアした。映像と同様、音声も第一部に比べ格段に良くなっている、ただし8mm複製のため、オリジナルと比べると当然品質には制限がある。

(訳注2)映画のラストを指すと思われる。ラストでは、最後に残った選手が起き上がろうとし、それに対しジョナサンが殺すのをためらうような描写が存在するが、8mm版では起き上がるシーンがカットされているため、直前のタックルで相手選手が死んだような描き方になっている。

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