キネ坊主の映画人生を紐解く⑪

関西の映画シーンを伝えるサイト「キネ坊主」を運営しているぐっちょんです。

昨日と今日は、先月末に行った関西出身の映画監督へのインタビュー記事の編集をしておりました。無事に作品公開が決まって記事をお披露目する日を楽しみにしている次第です

さて、昨日は、初めて京都朝日シネマを訪れて『アメリ』を観たという記事を書きました。

今回は、やっかいなインカレサークルを脱出して、無事に大学2回生を迎え、ようやく映画館にいつも通りに行くようになった頃の出来事です

まずは『コンセント』(2002)を観ました。

(予告編映像が見つからず…冒頭のプレビューしかなかった…)

[兄の死をきっかけに、本当の自分に目覚めていく女性の姿を描いたスピリチュアル・ドラマ。引きこもりだった兄が餓死したことを知らされた、フリーライターの朝倉ユキ。兄のアパートを訪れた彼女は、そこでコンセントが差し込まれたままの掃除機を発見し、暗示めいたものを感じる。以来、彼女は死の臭いを嗅ぎ分ける能力を持つようになり、同僚のカメラマン・木村が癌に侵されていることを言い当てるのだった。その後、かつての恋人で指導教授でもあった心理学教授の国貞やゼミの同窓生でシャーマニズムを研究している律子、彼女の夫で精神科医の山岸らの助けを借りて、本当の自分へと覚醒していくユキ。実は、彼女は社会の中でシャーマン的役割、つまり人々の心を解放へ向かわすコンセントのような役割を担っていたのだ。そして、自分の力を使って人々の心を癒していくようになった彼女は、もっと早く覚醒していれば助けられたであろうことを詫びる為、兄の霊と会うのであった。]

たしか田口ランディさんの原作小説を読んだ上で劇場(三宮アサヒシネマかシネ・リーブル神戸のどちらかだった…)に向かいました。

この時に主演の市川実和子さんをちゃんと認識したはず…クリンとした丸い目が印象的な女優さんだなぁ、と思ったかなぁ。

今更ながらに解説を読んで、そんなにスピリチュアルなドラマだったかなぁと思うんだけど。観た当時は、人間の繋がりというものを精神的というより物理的に捉えた作品だと感じたのでは。その辺は理系気質の捉え方だったかな。

これ、R-15指定作品だったんですね。20歳になる前だったから、全然気にせずに観てたような…大人になると、こんな風に人間同士が繋がり、心のコミュニケーションを形成していくんだなぁ、と学生ながらに感じていたのだろう。

あ、そうだ!この辺りから、原作がある作品は、原作を先に読むべきか、映画を先に観るべきか、と考えるようになったんだ。原作を先に読んで、予備知識を踏まえてみておくのも大事かな、とも感じるんです。でも、まっさらの状態で観て、後で原作を読むと理解が深まることが大事だと現在は考えております。あと、原作でお気に入りのエピソードが映画ではなかった、ということは多々あるので、やはり映画が先かな。(原作から育んだイメージと違うと違うってのは論外。そんなの個々人の勝手でしかないと思うので…)

それにしても、大学2回生になったばかりで『コンセント』を観る…やっぱりどこか変わった奴だったんだな、オイラって…

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