キネ坊主の映画人生を紐解く⑮

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本日午後は雨が降り、ひんやりとした空気の中、先々月行った監督のインタビュー記事を仕上げました。無事に作品が公開される日を楽しみにしております…

さて、昨日は、『青い春』について書きました。豊田監督は本当にいい監督です。

シネ・リーブル神戸で観ましたが、同日に関西では『ピンポン』(2002)も公開初日でした。大阪・梅田だと上映館は分かれていたのですが、神戸は共にシネ・リーブル神戸で公開されたので、続けて鑑賞しました。両作品ともぎっしりのお客さんだったことを覚えています…

[神奈川県藤沢市を舞台に、卓球に魅了された5人の高校生によるスポーツアクションや才能を巡る青春を描いた作品。小学校のガキ大将ペコは、得意の卓球をいじめられっ子スマイルに教える。が、高校入学初の全国大会で、スマイルは勝ち進むが、ペコは幼なじみのアクマに負けて大ショック。優勝は名門校の主将、ドラゴンに。彼らそれぞれの1年間の後、次の大会がやってくる。]

数々のドラマや映画でVFXを手掛けていた曽利文彦さんが本作で映画監督デビューした作品。2,3度も観ていくと、お、こんなところでも丁寧なCGを作り込んでいて驚かれます!

とはいえ、そのCGが作品の世界を全然壊していない。むしろ、さらに松本大洋さんの原作をより一層に盛り上げてくれる。どちらかといえば地味なスポーツにされがちな卓球をここまでも熱いスポーツ映画にしてくれて嬉しい限り。ファンタジー要素が大いに取り込まれているけども、それぞれのキャラクターが卓球に懸ける思いを映像で表現するならば、これは必要不可欠ですよね。観客としても、夫々のキャラクターに感情移入してしまいます。

自信の才能を見い出せていなかったのに、ヒーロー的存在のペコに導かれていくスマイル。ドラゴンという存在がいる中で、自分が相手にされないで憤りを感じながらも奮闘するアクマ…愛すべきキャラクターがたっぷりといて何度も観たくなる作品ですね。

あ、そうそう、『ピンポン』あたりから、ARATA(現在の、井浦新)さんの人気が沸騰していきますよね。その頃にファンになった方は現在も続いているなぁ、と映画館でのお客さんを見ていると感じます。

井浦新さんは、出演作品の関西キャンペーンにも頻繁に来て頂いています。私自身も『ニワトリ★スター』『嵐電』『こはく』の際にはインタビューもしており、どうやら覚えて頂いているようで…嬉しい限りです。どんな質問にも真摯に応えて頂き、本当に素晴らしい俳優です!

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