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道東の百名山三座+1日で回る最高の美味いものルート

北海道の百名山9座を2か月で回りきった。
長い長い時間の中で、いろんな美味しいものを食べた。
その中で美味しすぎて美味しすぎて自分の心から離れてくれないたべものがたくさんある。

その中でも道東でとくに心に残っているもの。
そう、

厚岸の夏の牡蠣と知床のエゾバフウンウニ

これの美味しさは語ると長くなるので後半で。
ただ、帰ってきてからも何度何度も反芻するし、友人にふるさと納税での購入を布教するくらいには忘れられない。

そう、私がもう一度道東の百名山に登るなら絶対にこの2つを食べられる季節かつルートをとりたい
いや、絶対に取る。

ということで、私の考える道東百名山三座登頂+1日で回る場合の素晴らしいルートを考えてみた

もう一度、飛行機で行くならこのルート

7月〜8月1週目までに決行
1日目
(空港)羽田空港 7:40発
(空港)釧路空港 9:15着 移動1時間30分
(観光)厚岸 12:00着 14:00発
(観光)羅臼 16:30着 18:00発
ウトロで車中泊 19:30着

2日目
(百名山)羅臼岳 13:00下山
(観光)ウトロ 
清岳荘で車中泊

3日目
(百名山)斜里岳 13:00下山
(観光)摩周湖 15:00着
阿寒湖もしくは登山口で宿泊

4日目
(百名山)雌阿寒岳 10:00下山
(空港)釧路空港 18:30発
(空港)羽田空港 20:20着

※飛行機の時間は23年10月時点です

このルートのポイント

発着が釧路空港

そう、道東三座を登る時によく推奨されているのは女満別空港。
だがしかし1泊追加することで釧路空港をチョイスすることが可能になる。

そう、絶対に食べたい厚岸の牡蠣を食べに行くためにはこの空港を使うほかないのだ

ただ、厚岸に行くために釧路に飛ぶ価値は十分にある

厚岸に寄って牡蠣を食べる

この旅のハイライト、厚岸の牡蠣。
生は至高。蒸しても焼いてもハッピー。牡蠣を焼いたバターをこめにかけてみ?飛ぶぞ。

羅臼とウトロで海鮮を食べる

海鮮は何度食べたっていいですよね
ただ、2度工程に組み込まれてるのは訳がある。
エゾバフンウニは漁がなければ食べられないのだ
海が少しでも荒れてると、漁がストップして入荷がなくなる。
私が行った時も前日にたまたま1度漁に出られたから食べられた。。。
少しでもエンカウントの確率を増やすために、海鮮と触れ合える機会は増やしておこう。

あと、なんとなくだけど羅臼の方がエゾバフンウニに気軽に会える

摩周湖に寄る

これはすごい綺麗だったから寄る価値あり。
透明度が非常に高い、そこまで透けて見える湖。
見ているだけで神秘的で、何時間でも見ていられる気になる。
斜里から阿寒湖に抜ける時に寄りやすいし。
ただ、斜里岳から降りられる時間次第

寄れるなら阿寒湖に寄る

私はあまり寄れなかったけど、1番大きいアイヌコタンがある場所だから、寄ったら楽しいと思う。
レイクロブスターかアイヌ料理食べたらいいと思う

厚岸の牡蠣とは

厚岸の牡蠣。
厚岸の牡蠣。
厚岸の牡蠣。
この名前を見るだけであの美味しさが脳内を駆け巡るくらいには衝撃的だった。

今まで、海のミルクと紹介されて食べた牡蠣はなんだったのか。
この厚岸の牡蠣こそがまことの海のミルクである。
そう思わせてくれる牡蠣だった。

プリんと跳ね返るようなだけど繊細な生牡蠣を口に含む。
軽く歯を立てる。
すると容易に破れたその薄皮の中から海の幸らしい旨味と牛乳と生クリームの中間あたりのミルキーなうまみが口いっぱいに広がった。

その衝撃を噛み締める間もなく、その旨味とうまみは舌の上で溶け合ってしまい、また新たな美味しさへと形を変えた。

ただ、私はあの薄皮が破れた瞬間刹那をまた味わいたいと願う。

生牡蠣だけではない
カキフライ、蒸し牡蠣も当たり前のように美味い

だが、次の衝撃は焼き牡蠣だった。

牡蠣のバター焼き
北海道産バターであろう、風味も旨味もしっかりしたバターによってこんがり焼かれた牡蠣。
あの牡蠣のはじの絶妙にこんがりした部分のサクサク加減。
最高。

だが焼き牡蠣はこれでは終わらない。
皿に残るのは牡蠣を焼いたバターが溶けたもの。
これも料理と言わずになんというのだろう。
いや、これは牡蠣を焼いたバターという料理である。

料理であるならば余すことなく食べるのが道理であろう。
私はこのバターをおもむろに米にかけた。

この旨味は説明するまでもないだろう。
だがこの時私がいたのは厚岸。そう。牡蠣の街である。
他の地のレストランでも、テーブルに塩醤油等の調味料があるだろう。
そう。この厚岸でテーブルに乗る調味料は牡蠣醬油なのである。

牡蠣を焼いたバターを米に乗せ、そこに牡蠣醬油をかける。

ここまで牡蠣を堪能して、私はまた厚岸に来ることを心に誓った

エゾバフンウニとは

夏の北海道で食べられるウニは基本的に
ムラサキウニ
エゾバフンウニ
このどちらかである。

2ヶ月いた中で、多数のウニを食べたが、種類を問わずおいしかった。
しかし、わたしがたくさんのウニを食べる元凶になったのは間違いなくウトロで食べたエゾバフンウニだった。

あまた食べたウニの中で1番おいしかったウトロのエゾバフウンウニ

ウトロのウニは漁獲量が少なく、全てウトロ内で消費されてしまうらしい。
つまり、ウトロにウニがあればそれはとてつもなく鮮度のいいウニということだ。

ただし出会えれば。

漁獲量が少なく、うまいとなれば争奪戦である。
かつ、漁がなければ入荷すらされないのだ。

つまり、ウニの表示を見たら、値段は一切見ずに食べた方が良いということだ。
食べられなかった後悔をしたくなければね

わたしはたしか6000円だった。
だけど迷わずウニ丼をえらんだ。
ここで会えたのは運命だからだ。

道の駅が直前に閉まり、ご飯すら食べられないと嘆いていたら、偶然正面の店が空いていた。
入る。ウニ。注文。


流れるような所作でウニ丼を注文した。

実際に目の前にすると、ムラサキウニとのいろの違いはわからなかった。
本当にエゾバフンウニなのか?と疑問を持つ。

それでも一口口に含めば、その疑問は吹き飛んだ。

ウニといえば、クリーミーな旨味と共に、若干の生臭さがあるのが常だ。それも美味しいんだが

しかし、ウトロのエゾバフンウニは違った。
口に含むと、ウニ特有の滑らかさと旨みの後にほのかな昆布の旨みがただよう。

え?ウニだよね?と思うほど。

くちにふくめばふくむほど、このウニが昆布で甘やかされて育ったことを感じる。

ここで食べたウニがおいしすぎて、北海道の至る所でウニを食べたが、もうこの美味しさには出会えなかった。

それもそうである。
エゾバフンウニは基本的にお盆前までしか漁がない。
私が食べたのはお盆の直前だった。
なんという奇跡だろう。

あの奇跡の旨みをもう一度味わうために、またウトロに行きたい。

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