カナダの闇ー強制収容所に送られたのは、日系人だけではなかった
車のディーラーの帰りがてら、湖のそばの公園に立ち寄ってみた。
いつもHighwayから見えるので気になっていたのだが一度も降りたことはなかった。
平日の昼過ぎ。公園には誰もいない。
湖には小さなDockがたくさんあって、カヤックや競技用ボートが多数格納されている。どうやら、スポーツ少年団のようなものがあるらしい。
湖に近づいて始めて、Vancouverでよく見たカナダグースたちがいることに気づく。うちの近所にはあまりいないのだ。
ちょっと変わった形の協会があった。
ロシア正教か?
近づいてみると、ロシア語みたいな言葉が書いてあって読めない。
なにか、記念碑みたいなものがあるぞ、と。
歴史的建造物なのか?
ウクライナと強制収容所って関係あった?
調べてみると、第一次世界大戦のときカナダに住んでいたウクライナと東ヨーロッパ系の移民が抑留されたということがわかりました。
なぜ、ウクライナと東ヨーロッパ系の住民が敵性外国人となったかというと、敵国であるオーストリア=ハンガリー帝国の支配地域に住んでいたからだそうです。そして、数千人にものぼる人たちが鉱山や森林伐採などの強制労働にかり出されたそうです。
日本人だけじゃなかったんですね。
しかも、日系人が強制収容される20年以上も前にそれが行われていたんですねー
強制収容所はナナイモにもあったので、ここに教会があったんですね。
バンフやジャスパーなどの著名な観光地となっているところにもあったのですね。これはびっくりです。
カナダ政府が、この自国民に対する不当な行いについて謝罪したかは不明ですが、この歴史を認識するための基金を設立し記念碑や教育することに使ったようです。なので、このwebsiteがあります。
日系人に対しても、謝罪と基金が設けられましたが、お金もらったって過去は帰ってきません。ほんとうにひどい話です。
今回は、ちょっと散歩に行ったつもりがカナダの歴史の勉強になりました。
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