見出し画像

カナダで看護師になるのに英語が先か留学が先か

私も、渡航前に考えました。

結論:あまりに英語力が低い状態で留学すると、目標スコアに届かない可能性がある。

資金と時間があるなら、渡航してから英語の勉強本格化でもいいかもしれませんが、できればカレッジに入れるレベルIELTS6.5からIELTS7.0をとってからが安心かと思われる。

日本人で、それまで英語に縁がなかった人がいきなりIELTS7.0は結構大変だと思う。
私が初めてIELTSを受けた時、英検2級、TOEIC695点、IELTSのスコアは5.0だったと思う。私は看護師になる前は、英語の添削や家庭教師をしていたぐらいなので比較的英語はできる方だったにも関わらずこんなもんだ。

2021年にカナダに親子留学することを決めていたが、外国人看護師のためのCollegeに入るのにOverall6.5以上必要で、SpeakingとWritingが達していなかったからHCAのコースにした。

5.0から5.5は独学でいけると思うが、5.5から先は、Writing、Speakingのテクニックが必要。ReadingもListeningも頻出用語や、短時間で大量のarticleを読む(Scan)方法を教えてくれるのでIELTS特化のコースを取るのが道早い。

しかし、カナダの看護師を目指す人の大半が、すでに日本で働いている人だから毎日何時間も英語の勉強に割けるわけでもない。そこそこ英語の基礎力がある人でもIELTS5.5から6.0にはさらに半年から1年かかりそう。

私はというと、IELTS5.5でIELTSのオンラインコースを始め、約1年で6.5まで上がった。オンラインコースは週5日、毎日3時間あった。総合病院での責任が重くて長時間労働との両立は大変なので、英語の勉強を本格化させるにあたって、パートや夜勤専従に転職した。

そういう感じなので、カナダに来て慣れない環境で家探しやバイト、物価も高いストレスの中、IELTSに取り組むのは得策ではない感じがする。しかも、Collegeの授業も、語学の授業じゃないので英語力アップになるかと言えば、そうでもない。英語ができるできないに関わらず、テストやレポートをこなしていれば卒業できる。

カナダに来てから、英語を使う機会はもちろん圧倒的に増えたが、IELTSのスコアアップになるかというと、そうでもない。
何しろ、話し言葉は中学英語で通じてしまう。
普段の会話ではIELTSのExaminarの大好物な語彙やコロケーションをあんまり使わない。SpeakingやWritingではC1C2レベルの単語や、決まり文句を使わないとスコアは伸びない。カナダでIELTSの勉強をサボった結果、私のSpeakingのScoreは下がってしまった。

看護師になるのに、BC州ではIELTS7.0必要だが、IELTSを受ける労力と気力が勿体無いので私は、雇用主のReferenceとHCAの学校を卒業したということで免除してもらうことにしている。(Inspireの担当者に確認済み)

じゃあ、IELTSがクリアできたから医療英語もできるかというとそれは別物。
Medical TerminologyはIELTSとはまた違う勉強。疾患名や、解剖生理などは英語ネイティブスピーカーでもわからない言葉がある。

じゃあ、IELTSとMedical Terminologyがクリアできたら病院で働けるか?と言ったらそれもまた別の話。

患者さんへの声かけや、報告、申し送り、緊急時のやりとりなどはコツコツ自分で勉強やっていくしかない。(Youtubeで看護や介護の場面を見たり、病院などで実際のやりとりを見る)

IELTS7.0, NCLEX合格で働ける最低ラインに達したと言っていいだろう。

こうして、英語の勉強は果てしなく、生涯続いていくのである。

いいなと思ったら応援しよう!