カナダの白人は鋼でできてるらしい
もう、驚かないけど、本人も少し驚いてたから書くよ。
同僚が突然手術することになった。
なんでも膀胱内に巨大な結石が発見されたそう。
結石は衝撃波やレーザーで破砕して膀胱鏡で取り出すと思うが、サイズが大きすぎるのか、腹腔鏡手術になるそうだ。
その日程はというと、先週水曜日にCT撮って、金曜日には
『来週水曜日に手術します』と言われたから、彼女は焦った😅
でも、すぐオペできてラッキーではないか。がんの手術に数ヶ月待ちということもあるのに。
私が呆れるのは、全麻オペで日帰りってこと。
しかも、ラパロでのオペで。
でも、今までも知人たちが結構日帰り手術してきていて、それでなんでもない様子。
日本なら、術後の抗生剤の点滴とか、創部の観察とか、歩行状態とか、呼吸状態、翌日には採血とレントゲン撮って問題なければ食事検討みたいな経過を辿るのだが、こっちは、麻酔が覚めたら水分食事オッケー、退院オッケー。痛み止めは、日本だったらロピオンの静注が定番だったけど、こっちはモルヒネかフェンタニル処方で終了。
それで、なんとかなっている!
DMあっても創傷治癒遅延もないらしいし、麻酔による嘔気とかもないらしい。感染もなければ、数日すれば日常生活に復帰。
「日帰り手術は当たり前」
と同僚もいう。
早く退院して自宅に戻る方が、患者が安心できるのだという。
日本とは真逆の発想。
日本人は病院に長くいたいと考える人が多い。
なぜなら、痛みやトラブルにすぐ対応してもらえるから。ナースコール一つで看護師はすぐ駆けつけるし、医師も常駐している。
食事ができなければ点滴をしてもらえるし、トイレには車椅子で連れて行ってくれる。痛みにはすぐ対応。着替えも、ガーゼ交換も看護師が手伝う。術後のリハビリもあるし、退院指導もしっかり行う。
カナダの人は、
「バイ菌だらけの病院にいるよりも、自宅の方が安全」
だという。
マンパワー不足なのか、そういう文化なのか、ナースコールを取らない看護師もいる。つまり、無視。
オペが全部日帰りだったら、病院は楽だよな。
アナムは電話だそうで、日帰りだから看護過程も必要ないんだろう。
日本もそうしたらいいんじゃないか?
日帰りだから、転倒転落や褥瘡のアセスメントも不要だし、実際そのせいで褥瘡もできてくるんだけど、退院後のことなんか病院は知ったこっちゃないわけだ。DMあっても血糖測定や、スケールによるインスリンの投与もしなくていいからめっちゃ楽じゃん。日帰りだから清潔のケアをする必要もない。
入院日数の短縮にもなって、医療費の節約にもなるし、看護師もアホみたいに残業しなくてよくなって人間らしい生活ができるんじゃないか。
私が、30代の頃ラパロで卵巣嚢腫の手術した時、2週間ぐらい入院したし、退院後1ヶ月ぐらいしても痛みがあったしなんとなく体調が悪かった。
ところが、同僚は手術した3日後には仕事に復帰するという。
本当ですか!
異次元の体力だ。
そして、カナダではそれが普通のようだ。
日本人とは体の構造が絶対に違う。
皮膚は厚いし、寒さに強い。(暑がりともいう)
私が寒い時あるいは、ちょうどいいと感じる時も彼らは半袖やノースリーブなのである。先日も教会に行った時、長袖は私だけ(お年寄り含めて)。
でも、日本人も手術は日帰りってことにすれば、それに慣れるのかもな。
がん2か所にあるおばあさま、最初の癌発見から1年経つけど、まだ元気。
白人はがんでも死なないらしい。
こんなに、シンプルな医療事情なのに、医師も看護師も不足、Emergencyに行けば、今でも数時間待ちは当たり前だという。CTもMRIも大きな病院にしかないから、24時間営業なんだという。それも信じられん。
看護師がジャラジャラアクセサリーやピアスをつけてるのを見て、衛生問題や患者さんにケガさせるリスクを感じるし、万が一緊急でMRIの介助しなきゃならなくなった時アクセを外すのもめんどくさいし、外し忘れてMRIに飛んでっちゃったら恐ろしい(酸素ボンベも飛んでいき、患者にボンベが直撃する死亡事故もある)。
と思ってたら、カナダではMRIなんて、相当大きな病院じゃないとないらしい。Vancouver Islandに1、2か所くらいしかないらしい。
カナダの看護師はおそらく、一生に一度もMRIの介助をするチャンスがないのかもしれない。
大昔日本の病院で、イギリス人の患者に
「毎日シャワーを浴びたい」
とごねられたことがあった。
(シャワーと風呂が交互で毎日使えたが、毎日シャワーじゃないとダメらしかった)。
ですが、カナダだと入院中一度もシャワー浴びることがない。おしぼり渡されて終了らしい・・・自分で拭けないと、終了。
そのために、ケアギバーを雇って体拭きをやってもらう人もいた。
看護師は介助もしなくていいし、超楽ではないか!シャワーを浴びさせろとごねることもできないなー
ま、鋼でできてるんだけど、よく怪我はする(笑)
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