見出し画像

カナダのおっさんたち、蜂を愛でる

メイソンビー(Mason Bees)という蜂がいるそうです。
カナダに普通に生息する蜂だそうですが、1年のうち、今の時期しか活動しないそうで、私はまだ見たことがありませんでした。

この蜂は、優れた受粉能力があるそうで、なんとミツバチの120倍!なので、花や果樹を育てている人にとってとても重要なんだとか。

同僚の友達がそのMason Beesのお家を作ってを飼っているので見たい?というのです。
それが、あんまり嬉しそうだから、"キンバエに似た蜂なんか別に見たくねーよ"と思ったけど、もともと生き物の観察が好きな私なので、くっついていくことに。

その友人宅には、素敵なお庭があるのでお庭もぜひ見たいと思いました。
カナダあるあるで、約束の時間に他の同僚たちは到着せず、私が先に一通り庭を案内してもらい、蜂のことなんかすっかり忘れていたら、
おっさん(この家の持ち主で、とてもでかい)が小さな声で、
「Cindy、蜂みるかい?」
遅れて到着した友人たちは、蜂などそっちのけで庭を散策(庭がね、とても広い。たぶん庭だけで1エーカーぐらいある。芝じゃないよ。全部ガーデンになっている)

おっちゃんが、どうしても蜂を見せたそうにしているので、ついていったら、いました!

蜂というより、ハエっぽい。でも、動きは蜂みたいで一生懸命家を作っている。

この一個一個の穴に花粉のベッドを作り卵を産みつけ、泥でしっかり蓋をします。
一冬越して孵化するらしい。
金網をかけておかないと、キツツキに食べられちゃうそうです

こういう生態の蜂のことは知っていましたが、わざわざ巣を設置して飼うとは・・・(この巣は、カナディアンタイヤなんかで入手できます)
この蜂、どこにでもいるらしく、勝手に来て巣を作っていくんだとか。
活動期間は今時期の3週間ほどで、あとはいなくなってしまう。なので、巣作りが終わったら、冷蔵庫に入れて保管するんだそうです。そして、来年の春外に出す・・・うーん。どんだけでかい冷蔵庫を持っているんだ?

おっちゃんたちは、私と同年代だと思うのですがもうリタイアしてしるのでガーデニングや家まわりのことあれこれやるのが大好き。なので、庭のクオリティもやばい。

おっちゃん宅の裏庭の一部と、Vegetable garden。高さがあるので、腰を曲げなくて済む。

奥さんは、デザイナーだったのかもしれません。ちょっと仕事のことは忘れちゃったけど(私の知り合いのカナダ人は、仕事の話をほとんどしない)、季節ごとに花も植え替えるんだとか。

まるで、The Butchart Gardensみたいですね。

カナダのおっさんたちの、かわいいエピソードでした。

いいなと思ったら応援しよう!