[シマハイイロギツネ]キツネとなかよしⅡ 2024初夏 チャネル諸島-サンタクルーズ島-サンタバーバラ動物園-リビングデザート・ズー
2024年4月27日、土曜日。さて参りましょう。
成田へ11時、スカイライナー経由。
今回もzipairです。行き62000帰り67000だったのでまぁまぁ、まぁ。ドル円がバグってる…今は158円かぁ。禿げそうです。
あのですね。そう出発のその日、一時160円にタッチしてたんです。実に+5円。流石にこれは耐えがたいですね。しかしながら空港で前日の約定で両替してる両替所がありまして……1ドル買って別の店で売ると0.5円儲かるというdupeが……100ドルで50円儲かりますね!やったあ。ともかくその最安の店で4万円ほどドルに換えたけど枚数の寂しいこと。円安ぅ。なんとなく財布の紐が硬くなり気持ちケチった判断が誤りになるコース…良くないですねえ!
さてチェックインカウンター、去年と比べると混雑していませんでした。スタートアップからチェックインが最適化されたのでしょうねえ。いいことだ。
今回の予定はだいたい去年と一緒です。
チャネル諸島はサンタクルーズ島行って野生のキツネを追って、サンタバーバラ動物園行って、ロサンゼルスで2日フリー予定。
そこで舞い込んできたのが、島で保護されたキツネが収容された動物園、そこがまた興味深い環境であったのでそれも予定に詰め込みます。
どう行くか、一日費やしてロサンゼルスから西へ片道200㎞、車で行くしかありません。思い立ったのが実に一ヶ月前、まるで用意されてたかのように一日空いてるではありませんか。はー行くしかねえ。
レンタカーを予約、宿泊先のロサンゼルス動物園最寄りのモーテルから最寄りのレンタカー屋をピックアップ、空港でそのまま返却すれば手間も省けるだろうと。より完璧だ、ただ本当にチャートに猶予がなくなったので……。
空港から続き、前回同様ゲート前のセブンイレブンでウィスキーのポケットボトルを、それと先に軽く寝酒を摂取して(機内でのサービスは有料で量も少なくかつ面倒なのだ)予定通り機内へ。日頃の疲れが溜まっていたのか予想以上にぐっすりで、10時間ストレスなく移動することができた。気がつけばロサンゼルスに到着していた。入国審査の際にやたらと審査官に詰められたんですけど…ねえ、旅程提示して、電車移動でベンチュラから国立公園へキツネに会いに、ほらこのキツネとっても可愛いね!危険な物は一切持ってナイヨー……だから通して!
あぁ、パスポートをこの前ズボンと一緒に洗濯してしまったのがいけなかったのか。ボロッボロ。角は欠けてるしICも歪んでおる。表紙に至っては接着剤で止めてる有様。ホロもなんか妙にテカってる。あぁ、よーく考えれば止められても仕方が無いのだなあ。7年使って来年にデザイン変わるからそれまで何とか更新は我慢して……。
さてバス乗って移動だ。急げ急げ。移動しながら空港バスのアプリでチケット購入して急ぎロサンゼルス・ユニオン駅行きの空港バスに乗る。
きっちり動いてたんで時間の余裕は十分に、ピザ弁当を買って、それから、アムトラックに乗り、オックスナード駅、そこから船着き場のあるベンチュラ方面へ向かう。到着、程なくして買い出しに。
今回もウォルマートである程度のキャンプ用品、やっすいテント、なんとなく目についたシマで役に立ちそうな装備、それから食料を購入。(ハンティング用)迷彩シャツは最後まで迷ったけどサイズとかお値段とか良さそうな柄がなかったので今回はパス。枯れ木枯れ草のパターンで迷彩よりもサバゲに向いてる気がするのだ。だがドルが高いという意識でその辺二の足を踏む。インナー70ドル、ポンチョ120ドル、日本円では?くぅ。
さてと久々のウォルマートを楽しんだあとはモーテルへ向かい、明日の荷造りを行う。今回の旅はずっとモーテルだ。ここでの滞在、絶妙な枯れ具合がいい。それでも安くはねえんだ。どうしちまったんだろうなぁこの物価高。浴槽あるのはありがたいな、疲れてはいないけど。さて買ってきたものをパッキングしよう。ある程度の目処がついたところでポセイドンに行き、島で飲む分のビールを購入。軽く飲み、明日に備える。しかし旨いなあ。プルドポークのサンドがまた最高。
3日目、早朝である。今回は寝坊しない。10時の便でシマに向かう。埠頭にはカリフォルニアアシカが屯していた。カリフォルニアアシカ、「サンタバーバラ沖に生息」なるほどなぁ。
さて船が出るまでだ。途中ものすごく荒れ模様でついには横になるほどに酔ってしまう。あぁ、酔い止めがある鞄まで遠いのだ。船員さんに心配され空席を譲られる程度にぐったりしてしまいお恥ずかしい。でも船駄目なときは駄目なのだ…
程なくして到着、諸注意は去年と同じなのですがレンジャーさんの装備のクセが強くて言われたこと頭に入ってこない!チャカに予備マガジンに手錠とかおおよそこの島で必要ない気が……
さて設営、去年一度、慣れたもので労せずに組み上がり、いい感じに設営が終わったので周囲の偵察と。良い顔のキツネを探し。ちょっとつかれたので若干の仮眠と、あたりは真っ暗、月は出ていない。わずかに生き物の気配がする。夜の散歩でもしよう。キツネを見つける。まるで猫の縄張り争いのように喧嘩しているのだ。散策のルートはキャンプサイトからカヤック場を抜け桟橋まで、満天の星空だ。あぁなんてこった、星が多すぎて北斗七星ぐらいしかわからない。そこから星座のなにか見つけ方も忘れてしまったなあ。星天図でも持ってくれば良かった。星空がこんなにも明るい。レリーズ掛けたカメラ固定して夜景撮っても良かったかもなあ。そこまで考えが至らなかった。闇がどこまでも深くて星だけが輝いている。
4日目、島での2日目は山を登ることにした。
さてこれで、キツネに会えればいいんだが…して高地キャンプサイトを抜け道なりに、するとそこから分かれ道。平地を進むか、山の稜線へ向かうか。
眼の前にキツネが現れた。
「旅人さん、こっち」
キツネはそう言っていたように見えた。キツネは草むらの中に消えていく。追いかける。
「旅人さん、こちらへ」
しばらく行くと…あぁそうか、正しいルートはこっちだったのか。
キャンプサイトが遙か下に見える。いい景色だ、空気も日差しもいい。あとはこんなときにキツネが出てくれればなぁ…と思ったが目にしたのはうんちだけであった。その前しばらくはハイキングルート。急に風が吹き抜け、海の見える丘に着いた。いい景色だ、あれ携帯が、なんか急に通知がいっぱい来た。ここだけやたら電波の通りが良いのだ。
さてどうしよう、しばらく休息を取った後考える。キツネの収穫無し。進むか、いや戻ろう。この先も同じような道が続くなら。キツネはどこへ行ったのだろう、美しいキツネであった。その日の収穫は特には無く、ベースキャンプに戻り、ビールを2本ほど開け、それでもその日は自分のサイト周辺でキツネに会うことはついぞなかった。夜の散歩も同様に。かくして2日目は終わった。もう少し日が暮れた頃のほうが良かったのかなぁ。ただ撮れ高こそなかったものの心は満たされたのでまぁ。キツネ……。
風が強い。夜中、闇の中、ざわざわと生き物の気配がする。キツネだろうなあ。キツネしかいないんだけど。
明けて3日目。少し唸るように風が吹いていた。朝食はソーセージと黒ビールである。今日は乾いた沢の方を抜けていこう。今日は何か出会えるかもしれない。根拠なんてものはありゃしませんが。まっすぐ薮を漕いでいってけど次第に急な傾斜にぶつかって荒れた岩地に、そのへんで戻る判断をし、なんとなくヒトケのある方に向かおうと考えた。相変わらずうんちは落ちているのだが……仮に山道でキツネに会おうとしたら夕方ぐらい涼しくなったぐらいに行くのが宜しいかもしれないなあ。薄明薄暮性?ではないようだけど日の高いうちは暑くてよろしくないのかもしれない。うんちもなんか乾いていた気がする。疲れる割に報われねえ。楽しいけど。これは再検討だなあ。アッパー・キャンプサイトを丁寧に散策しつつ、自分のサイトに戻り、お茶を飲んだりまったり、それから拠点の周囲でキツネ探し。やっぱ事前に気が付いておけば良かったんだよ、うーん。あぁ、キツネには結構出会えた。日が落ちきるまでの黄昏時が一番キツネに出くわせるんじゃないか。あんまり日が落ちると今度はシャッタースピードが合わなくなる。午後8時を過ぎる。
島での4日目。今回は午後まで猶予がある。4泊4日で取ったのだ。11時に追い出されるから早く片付けないといけなくなるしそのあとの時間も持て余す。のんびりと片付けをしつつ、この片付け時間にもひょこひょこキツネは現れるのでタイミング見つけては追いかけたり。
さてしかしどうも頑張りに比して記録容量が薄い。拠点回りでの収穫がいまひとつ。枚数こそ少ないが前回より絵になるキツネがそこそこ。質は良い。
島から離れる船の中ではぐっすりと眠ってしまった。
これで計6日を費やした。ポセイドンで感想戦。今日のフードトラックは何だろ。ピリ辛チキン包子にガーリックポテトなんてもうビールが進んじゃう。何本か持ち帰るのを選び、蛇口から出てくるのを缶に詰めて貰い、程々に出来上がって少々、香りのついた炭酸水を最後に、前回同様タクシー呼んで次の場所へ。本当に具合がいいんだよこの店。並んだ蛇口と冷蔵庫の写真を撮っていたら店主が写りに来たので笑顔を頂戴した。あぁ、気が付かなかったけど随分長居していたみたいだった。
こんかいはサンタバーバラから一駅離れたカーピンテリアに宿を取った。というのも定宿にしていた動物園前のモーテルが1泊3万($200)というとんでもねえ価格を提示してきたので流石に代案を考えるしかなかったのだ。ここに3泊、1日$80です。快適なのはいいけど大荷物を持ったまま3階まで階段で上がるのはちょっと骨が折れるなぁ。部屋は浴槽無いけどそれなりに良き感じ。さて7日目、動物園まではバスで移動します。30分程度。バスはきっちり来ないので少々待つことに。
■7日目。到着。さてと、いや、キツネが出ていない。
キツネハウスに飼育員さんと
加筆
■8日目。昨日と同様。不安である。明日は移動なので朝早く。
キツネと別れ
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正直ここ書くの随分気が重くて長いこと迷っていた。
一日ごとバラバラに埋めてって最後にここだけ埋まらなくて難儀した。
5月からレポ長いこと遅れたのまぁそういう理由でお察しくださいませ。
✂――――――――――――
まぁバスは当然遅れるもんだから20分程度の猶予を持って動いた。まぁ丁度いい具合に開園時刻ぴったりに着いたではないか。
さてまずはギフトショップから入る。なんとなくの流れなのだ。新しいグッズあったら買ってこう。やあ、新しいキツネのポスターがある。これ売ってるのかな?トレーディングカードがあるのか。ルイス君とクラーク君がピックアップされている。これピンで引くのは大変そうだなぁ。1パケ5ドルと決して安くはない。悩んどこう、悩みながらキツネの回廊に。おや、何だろう。飼育員さんが集まっている。一匹ちゃんがハウスの網越しにこちらを見ている。飼育員さんの一人がこちらに気付いたみたいで、こちらも手を振ってみる。「キツネ、1時間待っててね」だとか、ちょっと様子まではわからない。まぁ仕方ない。出てないこともたまにはあろう。
その間、園内のほかを巡ってみる。ぐるりと一周して、一年前からちょっと変わってる場所が合ったのでそこは覗いてみる。キャンプ・アウトポストなるカリフォルニアの野生生物展示があって、でも今日は人がいなかった。ロッカーに貼られてるステッカーがまた良い、国立公園の。ただし売り物じゃないみたいで残念。あとはギフトショップに戻って……引くか、キツネガチャ。ひとまず4パケ、で20枚か。流石に出ないよなぁ。でもダブってないし確率は均一だろう。ならいずれ出る。2パケ追加…更に2パケ…出た!!よぉしよぉし。都合8パケ40枚……いい寄付をした。
あとポスターか。売ってるかな?良かった売ってる、けどこれ折らずに持って帰るのは大変そうだ。まぁ部屋に飾るけもフレタペストリーを芯にしてそこに巻物にすることで折れは回避した。かしこい。さてそうこうしているうちに一時間は経った。キツネ出てきてるかな?おお、出てきている。一匹ちゃん、いやあ少し寂しいな,一匹だと。あの兄弟がイチャイチャしているのを見に来たのだ。カプ推しなのだ。ほの寂しくあり、それでもよく動いてくれるので動き始めたら逃さずに撮る。あぁ、カメラを新調したのだ。軽くて機動力のあるのからフルサイズに。α7CRっていう軽便高機動……重いよ!そもそもレンズが重いんだ。しかしくっきり撮れるもんだ。掲示板に上がる動物園レポでも毛先の表現がフルサイズだと羨ましく感じていた。早く買い換えたかったけどこれっていう決定版が出るまで長くてなあ……まぁ、それはいいか。キツネはいい顔をするなぁ。
暫くしたら飼育員さんが通りかかったのでちょっと挨拶、それからそれとなくキツネの様子を聞き出してみようか。ネームプレートにはディレクターの文字が、責任者級の方かな。彼女はカリフォルニアコンドル推しで、羽の毛並みが良いと教えてくれた。なるほどそうかあ、でも俺は目の色がいいなぁって思ったよ、と。まるで琥珀みたいだね。そういう見方もあるんだ、って喜んでくれた。
そりゃそうと、もう一匹ちゃんだね、何度か来てるけど二人揃って無いのが初めてでちょっと不安だったんだけど、と伝えた。「心配することはないよ、」って言われてた。「でもここに来てもう10年近いからねえ」「ああ、そりゃあ、いろいろありますよね」小型犬の――頭の片隅をよぎった。ふと気付いたけど、俺この子達の年齢知らなかったんだあ。そうかぁ、そんな長いこといたのか。とは言っても初めてここに来たのは3年前だから3年は経過してるよね(?)……そうかそうか。「大丈夫なんですかね」「まぁ、今日はメディカルセンターで様子は見るけど、心配は無いでしょうと」まるで、犬を飼ってた人の雰囲気、なんとなく。いや飼育員さんなんだけど。さてキツネが動き始めたタイミングで、飼育員さんとは別れた。暫くキツネはマイペースに動き回ってた。閉園より少し早くキツネはハウスに収まっていったので俺も帰ることにした。心がざわつく。あぁ、年齢の事なんて考えてなかったなぁ。知りもしなかった。そうかそうか。鞄のポケットに仕舞い込んだルイス君クラーク君のトレカの裏を見た。来園日…誕生日…2016年、5月13日、そうかぁ。
それから中心街まで行ってちょっと飲んで帰ろうかと思った。前回は牡蠣が評判の店、斧を投げる前だったので行けなかったけど(あぶない)行ってみるか。しかしビミョーに客入りが、それにウェイトレスも注文を取りに来ない。正直ハズレだった。ハワイでGWに食ったカキは丸々としてたのになぁ、それにしても牡蠣の時期っていつなんだ?Rが付くんだっけ付かないんだっけ。あぁ、これは半ダースで良かったなぁ。小粒で、ビールも缶に入った、種類無くて。ちょっと物足りなくて歩いて、なんか丁度良さそうなバーがあったので入った。ここもまぁ、今度はこっちは混んでたものあって注文取りに来るのが「ハッピーアワー終わるけど何か注文する?」だった。あぁ、アルコール入りのレモネードを、それからサラダを。なんか無愛想だなぁとおもった。少し思うこととサラダをかき混ぜる。
あぁ、サラダが届く頃にはビールを注文してた。その時にはこのくらいで出ようか、部屋で飲もうかとも考えていた。その濁りの効いたヘイジーを啜ると、あぁ、これがまた旨いではないか。少しだけ視界が晴れた。悪くないなぁこの店。団体客も丁度のタイミングで去って、暫くバーの雰囲気を楽しみながら同じビールを都合2杯。幸せだった。ウェイトレスさんに店主もその頃は手も空いたようで愛想が良くなってた。店の写真は撮らせて貰った、雰囲気が良くて。さて程々に、気分はタクシーじゃなくてバスで帰ろうと思った。俺が間違えてなければバスはサンタバーバラ駅を少し過ぎた終点まで行って、そのまま折り返してカーピンテリアに向かっていった。モーテルのベッドに潜って、携帯に転送した撮って出しの写真をパラパラと眺めながら眠りについたのであった。
8日目、サンタバーバラでは2日目。今日は会えるかなと思っていた。しっかしバスが来ないもんで今日は30分ほど遅れて着いた。まぁバスが来ないのもあったし、途中の道路が工事中で少し渋滞してた気もするけど。今日は特に何もなく、団子になるキツネや伸びるキツネ、猫のようなポーズをするキツネなどを。可愛いのう。時間いっぱいまでいい写真撮れるチャンスがあって良かった。
それからまぁ、ふとメディカルセンターへ足を運んだ。展示物が、特にキツネのがなんか増えてたなぁ。しっかりした医療施設だもんで公開してる区画は栄養室?ぐらいなのだけれど。そういえばここに運ばれてきた子に、そう会いに行くのも今回の目的だ。あの子にだなぁ。そういや、今回会えなかったもう一匹ちゃんもここにいるんだろうか。寄付も送ったし何か感謝伝えたかったが今日は。次会えるのはいつになるんだろうと考えていた。元気になればいいなと。今日はそのまま帰る。荷物も少し軽くしないといけないから。動物園から大通りに出てすぐのバス停でしばらく待つのだった。会えないのはやっぱ心残りがあるなぁと……。
クラーク君の訃報を知ったのはそれから2週間後だった。
翌朝、早朝。9日目。日も出きらないうちに駅まで移動しアムトラックを待つ。ロサンゼルス方面に帰るのだ。
3時間ほど揺られながら眠り、ロサンゼルス手前のグレンデールに到着。ここはロサンゼルス動物園と、今日宿泊するモーテル。レンタカー屋と、それからドジャースタジアムだぁ、なんでこの時期に限定で展示物が出てるんだよ。まぁ仕方ない。一旦モーテルに行き、荷物を預ける。それからリトルトーキョーにあるAR看板を撮りに行くのだ。むぅ、タクシーで結構距離あるなぁ。さてリトルトーキョーに着いた。奇妙な感覚だ。なんとなく日本なのだ。これは絶対に日本じゃない感じがするけど、なんとなく。どっちかって言えば成田の土産物屋のような雰囲気で、日本のなんとかー、とかキティさんのなんとか、アニメのなんとか、あと寿司屋とラーメン屋みたいな店が並ぶ。ローカライズされてるなんかグッズみたいなの探したけど特に掘り出し物は無かった。あとニジヤ・マート(日本製品扱ってるスーパー)があったぐらい。必要な補給物資があったらここで買ってたと思うけどもう帰るんだし特には。でもまぁ、面白いとは思った。
ビルの谷間からオオタニサンの看板、ミヤコ・ホテルの壁面が覗いている。そのミヤコ・ホテルの一階にARのコードがあって、それをロードして看板を撮るとオオタニサンが動くのだ。神社に行って看板撮ると五龍のアレみたいな。撮影場所には結構日本人がいて結構な観光スポットになっていた。ブレないように納得のいく一枚を撮って早々に撤退するのだ。まぁここでしか見れないってのは何よりの土産になるであろう。
とりあえず同級生のLINEグループに送ってみたけどなんか日本時間朝の4時ですって、失態。そのままドジャースタジアムに行く。野球はとにかくスタジアム見学なんてしてる時間なんて流石になかったのでお土産だけ買いに。ええと、友人にはなんかホットドッグのぬいぐるみとステッカーか何か、妹には子供サイズの、無かったのでレディースサイズのSSのユニフォームTシャツを買って(なんか去年もそんなだったなあ、エンゼルスの)
さて時間も詰まってるしこのままロサンゼルス動物園に行こう。ここも久しぶりに。やけに混雑しているのだ。あぁ、そうだった、思い出した。5/4(コヨ)の日だ。詳しくは忘れたけどスペインーメキシコ戦争の戦勝記念日だっけ。その辺をルーツとする方々のちょっとしたお祭りになってるのだ。なかなかエスニック。まぁそこはそれ、急ぎ園内を回ろう。
サーバルがね、手で触れられそうで触れられないギリギリの距離にやってきてくれたんだけどお前さんこんなデカかったんだねえと驚く。そしてしなやかで美しい。遠くで見ているばかりでなんだか忘れてしまうのだ、とてもとても美しい猫。いやあ気付かされた、惚れてしまうなあ。そしてヘロヘロになりながら園内を何度か周回し、あとまぁお土産を増やすこともなくそのままモーテルまで戻り、本当はまぁ、いい感じのビアホールがあるので行こうと思ったけど明日への体力温存と酔いは避けたいのと、何よりも疲れ切っていたので夕飯はホテル近くの中華屋で済ませて明日に向けて早々に眠りについた。あぁ、ベッドと洗面台しかないヤバめのモーテルだったけど浴槽があったのが何より。疲れが泡に溶けていく。
10日目。リビングデザートへ。
いよいよである、今回の最難関ポイントであるリビングデザート・ズーに向かうのである。
その日は8時ぐらい?に起きて荷物はそこそこに、モーテルの窓口で駐車場、今夜は使うと言うことを伝え早々にレンタカー屋に向かい、開店を待ち契約。今回はシボレー。ミラーの操作がわからん、リクライニングも。このまま走るのはちょっと怖いが仕方が無い、操作にはそのうち慣れるであろう。このレンタカーは空港で返却する。つまり空港送迎分の旅費も圧縮してしまおうと目論んでるのだ。さてここから200km、往復400kmのなかなかの長旅だ、100kmが4回って事だな。ハイデチュ
レンタカー屋からすぐ高速。リビングデザートまでずっと高速。ナビは幸いiphoneと接続できる(世界共通)奴なので日本語で地図とルート、それから操作には困らず。高速乗ってここから90km道なりと言われたときには驚いたけど。ただし途中休憩地点が無いのだ。日本の高速みたく、サービスエリアが。なら途中、どこかの町で降りて何らかの補給を受けたらいいんじゃないか、そこまで予測してなかった。うーん疲れる。馴れない左ハンドルで、あまりにも広い道幅とクソでかいユーロトラック(キツネが操作してそうな!)それから道の舗装悪いわ、道ばたにクラッシュしたと思わしきバンパーの破片やちぎれたタイヤの破片が転がってたり。正直怖いな!日本があまりに整備されすぎてるんだ。サイドミラーもいまいち照準調整がわからないし、意識して走らないと進路が左に寄ってしまう。速度70mphで巡航、きっちり2時間で着くだろう。やあ、どこかで補給受けるべきだったかもしれないなあ。1回目の100kmが終わり分岐ポイントへ。ここでどこか下の町にでも寄れたらと思ったけどそこは高速の分岐点で流されるままにそのまま、また、直進90kmと。市街地、山道を抜け平坦な砂漠っぽい道へ。看板がチラリと見える。おお、リビングデザートの広告が出ている。コークでも入れたいけど、もうすぐだ、頑張ろう。ワクワクした気持ちを燃料にここから頑張って、ようやく高速の降り口。分岐間違いなど若干のロスは出たけどだいたい予定通りに着いた。
11時30分。街道、どこかで寄って何か腹にでも入れるかなと思ったけどなかなか寄れるチャンスがなく、気が付いたら到着。最後の最後で左折路で道を譲ろうとして接触しかけたけど無事に到着。シボレーちゃんは駐車場に留置。さて入ろう、エントランスからミュージアムショップ(ここもみるとこたくさんだあ)、そこで携帯の充電が切れ掛けてるのに気づき、ちょっとお願いしていったんゲートを出て車の中の鞄にケーブルの忘れ物が無いか確認。良かった見つかった。どこかに忍ばせときゃ安心のケーブル。携帯がないといろいろ困ったことになる。園内ガイド・アプリが使えないのだ。まぁ、電波が全ッ然入らないのでその機能は大雑把な地図としてぐらいにしか機能しなかったんだけど。それよりも紙の地図の代わりにゲートにあった情報パネルの写真撮っておいたのが役立った。さて程々に、まずエリアが入ってオーストラリア、分岐して北アメリカとアフリカエリア。それから、エントランスに開拓時代の鉄道模型があるではないか。ゴールドラッシュ。素敵な時代だ。目を奪われるがそうもこうもしてらんない。広いから見て回るのに気力体力と。それからひたすらに喉が渇く。乾燥してるからなあ。濡らしたタオルで口を塞ぎ、それに暑さ、発汗。とりあえずボトル入りの水を買い……あぁ、水筒忘れたことが響いている。水補給ポイントもあるけどぬるいなぁ、やはり氷を、あと粉のポカリでもありゃ。塩タブは持ってたんでそれが救いか。でもなきゃ熱射病で倒れておる。気をつけなきゃねえ。プロングホーン、ロードランナー、コヨーテ、砂漠の乾いた空気、陽射し、アメリカ。体力なんざとうに底をついてるけど。
さて回れる場所は回ったし、最後にメディカルセンターを覗いてみる。ここには例の、保護されたシマハイがいるはずなのだ。この園の保護活動に関するビデオを見ていると、獣医さん?飼育員さん?が処置室に現れたのでちょっとコンタクトを取ってみることにした。なにより一番に感謝を伝えたいのだ。まぁ保護シマハイに会ってみたいなぁって助平心があったのは確かに、直接関わる飼育員さんとお話し出来たのが何より幸運だったのかと思うのだった。思えば人と話すことが多い旅であったのだ。保護された子はシルヴィちゃんという名前で、もう2ヶ月ぐらいもして、公開できるよう準備を進めているとか。いずれまたここに来ることがあれば、それか、それまではネットで情報を集めようと思う。まぁ、いずれにせよ。
さて程々に、そのまま帰るのだ。ここから先はもう体力の限界だったけど、なんかシボレーちゃんとの相性が急に良くなって(ミラーと座席の調整やっと出来たというのもあり)スイスイと2時間200kmの道を帰ってきた。
補給はリビデを出たガソスタで補給した限りで、あぁそうだなあ、どこかで補給受けるならジオゲッサー聖地巡礼でもすればよかった。あとで地図見たらちょうど中間の町ではないか。
モーテルの近くのスーパーマーケットで梱包資材とか、あとはお土産にチョコレートを少々、もう精神的に限界で、テレビが多く並んでいるコーナーに長いこと佇んでしまうぐらいには疲れていた。
さてこれにて旅は終わり、部屋に帰り落ち着きを取り戻してきたら急に腹が減ってきたのでバーキンまでスイと車を出して帰ってくる。右車線にもすっかり馴れてしまった。
最終日は11日目。あとは帰るだけ。
朝5時ぐらいには起きて空港にレンタカーを返却に向かう。
最後の補給でトイレに入って少し考え事をしていた。やや、これで帰るのだ、全て終わったのだなぁと。写真もいっぱい。
満足した。いい旅であった。帰りの飛行機はそう、隣の人が読書灯をつけっぱなしにしてずっとスマホをいじってるのが気になってしょうがなかった。長いことフリックでものすごい分量の文書を書いてる。なんてか眠れんではないか。いや眠れなかった。やめてくれよう。
大きなトラブルもなく成田を脱出し、あぁそうだ、なんか鞄を税関検査場に置き忘れて、ipadの位置情報のおかげで助かった。最後だから気を抜いてしまったというか、だいたいそのくらいで旅は終わった気がする。日本に来る外国の方が多くて全席指定だよねエアポート特快。あぁもう何だ、とにかく疲労がもうバチバチで早く帰りたかった。それじゃあまぁ、次回の旅で。
最後に、ご予算があればで結構なのでシマハイに関わりのある動物園にどうかお気持ちでも、よろしくお願いします。そしたら寄付証明書とかステッカーを貰えて、そんなのでもいいのよ(俺はそう、欲しかったので!)
ではまた。
追伸