プロフェッショナル人材と力を合わせ、顧客の成果を最大化！エキスパートソーシング事業誕生の背景と目指す姿｜CINCのこと
こんにちは、CINC TIMES編集部です。
CINCのアナリティクス事業本部では、2021年から新たに「マーケティング戦略コンサルティング」と「エキスパートソーシング事業」を立ち上げ、拡大に向けて注力しています。
マーケティング戦略コンサルティングとエキスパートソーシング事業は、どちらもマーケティングに課題を持つ企業をサポートするサービスです。中でもエキスパートソーシング事業は外部のプロフェッショナル人材と協力し、お客さまの課題解決に臨んでいます。
2つのサービスはどのような背景で始まったのでしょうか。アナリティクス事業本部長の山地竜太（やまじ・りょうた）に、エキスパートソーシング事業の詳細と合わせて話を聞きました。
デジタル時代の企業のマーケティングをワンストップで支えるために
――アナリティクス事業本部で注力しているマーケティング戦略コンサルティングとエキスパートソーシング事業について、それぞれどのような背景で始めたのか教えてください。
マーケティング戦略コンサルティングを始めたのは、マーケティングを戦略から考えられる人材やサービスが世の中に求められているからです。CINCではこれまでSEOやSNSを中心としたマーケティングコンサルティングサービスを提供してきましたが、提供範囲を広げてそうした世の中のニーズに応えるべきだと考えました。
マーケティングで成果を上げるには、戦略を定め、どのような施策をどんな順番や比重で取り組むべきか企業ごとに最適解を導き出す必要があります。しかし、自社の事業戦略にデジタル時代のマーケティング戦略をきちんと落とし込めている企業は、まだあまり多くありません。なぜなら、デジタルマーケティングが普及し始めた頃に比べると、SEOやインターネット広告、SNSなど成果の出やすい手法が増えており、施策の選択肢が多岐にわたっているからです。しかも、企業はそうしたデジタル技術を活用したマーケティングにだけ取り組めば良いわけではなく、プロダクトそのものや訴求すべきUSP（Unique Selling Proposition：自社のプロダクトが持つ独自の強み）、流通なども含めて、マーケティング戦略がどうあるべきかを考える必要があります。
そこで、事業目標の策定をはじめ、現状分析や課題抽出、マーケティング戦略・戦術の立案などをサポートするのが、マーケティング戦略コンサルティングです。
※マーケティング戦略コンサルティングについては、下記の記事で詳しく紹介しています。
一方エキスパートソーシング事業では、社外のマーケティングのプロフェッショナル人材とCINCが協力して、顧客の課題を解決へと導きます。この事業を始めたのは、CINCだけでは提供するのが難しいソリューションをプロフェッショナル人材の力を借りて実現し、企業が求める成果を得られるようにするためです。
マーケティング戦略をうまく描けたとしても、施策の実行にまで落とし込めなければ、意味がありません。施策の実行には各専門分野に長けたエキスパートの力が必要ですが、その全てをCINCで補い、ソリューションとして提供するには限度があります。
そこで、社外のプロフェッショナル人材の力を借りて、サービスを提供することにしました。
また、エキスパートソーシング事業を始めた背景にはもう1つ、外的要因として、フリーランスや個人事業主などに転身する優秀なマーケターが増加傾向にあることも挙げられます。働き方改革の推進や価値観の多様化に加え、企業側のプロフェッショナル人材に対する需要の高まりなども相まって、独立するマーケターの増加につながっているようです。
こうした背景から、エキスパートソーシング事業は、8期下期（2021年5月～10月）にマーケターのキャリアを支援するプロジェクトの中でトライアル的に始まりました。そして、トライアルを通じて世の中の需要を感じたため、9期（2021年11月～）よりアナリティクス事業本部の正式なサービスとして開始しています。
プロジェクト開始後はCINCのコンサルタントが伴走し、成果最大化を目指す
――ここからはエキスパートソーシング事業について詳しく聞いていきます。どのようにサービスを提供しているのか、流れを教えてください。
CINCの関わり方やサービスの在り方は、お客さまのニーズも踏まえて将来的に変化する可能性がありますが、具体的には以下のような流れで提供しています。
お客さまのマーケティングにおける課題をヒアリング
課題を整理し、必要なソリューションを特定。ロードマップの作成も行う
必要なソリューションに対し、適切なプロフェッショナル人材を当社のデータベースより選出、紹介
お客さまが興味を持ったプロフェッショナル人材との面談を設定
お客さまが選んだプロフェッショナル人材とプロジェクトをスタート
プロジェクト開始後はCINCも伴走。定例ミーティングへの参加、CINCで可能なデータの提供などを行う
プロジェクトの開始後は、我々もサポートに入りながら、成果最大化を目指します。プロジェクトが走り出した後、万が一進捗が良くない場合は、別のプロフェッショナル人材を紹介したり、取り組み方を調整したりします。うまく進捗している場合は、さらなる課題の解決に向けて、新しいプロフェッショナル人材を追加でご紹介することもあります。
――CINCのエキスパートソーシング事業ならではの強みは何ですか。
大きく2つあります。
1つは、優秀なプロフェッショナル人材にご登録いただいていることです。CINCがこれまでコンサルティングサービスを提供することによって培ってきたネットワークや、メディア「Marketing Native（マーケティングネイティブ）」の運営によって構築できた関係性のおかげです。
もう1つは、CINCのコンサルタントが伴走し、プロジェクトのマネジメントを行っている点です。エキスパートソーシング事業はプロフェッショナル人材をアサインして終わりではなく、プロジェクトの成果が思うように出ていないときは、当社が責任を持って改善を図ります。
――具体的には、どのようなプロフェッショナル人材が登録していますか。
マーケティング戦略の策定ができる方からデジタルマーケティングのオペレーションのスペシャリストまで、オンライン・オフラインを問わず幅広くご登録いただいています。
【例】
ブランドを軸としたマーケティング戦略の立案ができる、大手消費財メーカーの元ブランドマネージャー
大手Webマーケティング支援会社で事業責任者を務めた経験を持つ、BtoBクラウドサービスのSEO集客スペシャリスト
広告やPRを中心としたマーケティング戦略の構築、コミュニケーション・プランニングを得意とする大手マーケティング支援会社の元ストラテジープランナー
新規事業の立ち上げや推進などを支援する大手人材企業の元事業部長
マーケティング戦略の立案から実行までをリードできる、大手化粧品メーカーの元ブランドマネージャー
インターネット関連事業を手掛ける大手企業で広告運用部長を務めていた、ECサイトやアプリのマーケティング戦略構築・運用型広告のプロフェッショナル
マスとデジタルの両方を活用し、認知形成から獲得までの全体設計を担えるフリマサービスの元マーケティングマネージャー
など
――エキスパートソーシング事業のサービスは、どのような企業に利用されていますか。
今のところ多いのは、歴史ある大手企業、メガベンチャーやスタートアップといった成長企業などです。そうした企業では、正社員として即戦力となるマーケターを採用しづらい傾向にあり、業務委託などでプロフェッショナル人材を補ったほうが事業の立ち上がりスピードが速く、費用対効果の面でもメリットを感じるところが多いようです。
ほかには、新規事業の立ち上げやDX（デジタルトランスフォーメーション）に取り組もうとする企業のお客さまも多く見られます。マーケティング全般に課題感を抱いているものの、何が課題かを把握できていない企業も多く、そうしたお客さまの課題整理からお手伝いすることもあります。
例えば、新規事業を立ち上げたものの、社内にマーケティングに関する知見がなく、事業計画や戦略があいまいな状態だったお客さまには、新規事業のマーケティング戦略立案を得意とするプロフェッショナル人材を紹介し、事業拡大に向けた戦略やロードマップの提案、フェーズごとの実行施策の策定などをお手伝いしました。
施策ごとのスペシャリストも紹介可能なので、MAツールのシナリオ機能を活用したメールマーケティングの施策設計と実装、運用型広告によるリード獲得、オウンドメディアの立ち上げ、SEO、CRMといった特定の課題のみの支援を行うケースもあります。
お客さまの課題をよりスマートに解決できるサービスを目指して
――エキスパートソーシング事業の今後の目標や、目指しているサービスの姿を教えてください。
サービスを通じて、マーケティングに課題感のある企業とその課題を解決できる力を持つプロがスムーズに協業し、最終顧客への価値提案がより効果的に行われるようにしたいと考えています。
そのためにも、お客さまの課題をスマートに解決できるサービスを目指します。また、研鑽を積み、知識やスキルを磨いてきたマーケターの方々は日本の資産だと思っているので、マーケティングのプロフェッショナル人材が適切な対価を受け取り、力を存分に発揮できる状態を作りたいです。
上記の目指す姿を実現するためにも、10期（2022年11月）以降はプロフェッショナル人材の層を今まで以上に厚くし、提供できる人数やソリューションの幅を広げていきたいと考えています。優秀なマーケターの方々にはもっと登録していただきたいです。
今のサービスの在り方がベストとは考えていないので、お客さまと登録いただいているプロフェッショナル人材の方々、CINCにとって「三方よし」のサービスになるよう、試行錯誤を続けます。
――最後に、CINCではエキスパートソーシング事業に携わる人材も積極採用中とのこと。どのような人を求めていますか。
プロフェッショナル人材と共に企業のマーケティング課題を解決する方を募集しています。特に、法人向けの営業や顧客折衝経験がある方、マーケティング業界経験者の方、新規事業立ち上げ経験のある方などを歓迎しています。マーケティング業界経験者について例を挙げると、インターネット広告やSNS運用支援、販促企画など、特定のソリューションに閉じた領域で営業、コンサルティング、ディレクション業務に従事した経験があり、「自身のソリューションの幅を広げたい」と考えている方、マーケティングのことはある程度理解できていて「領域横断的なサービスの提供に携わりたい」と考えている方などです。
エキスパートソーシングなら、領域横断的な営業、コンサルティングを経験できるので、活躍の幅をより広げられると思います。
――ありがとうございました！
また以下の記事では、アナリティクス事業本部で活躍する人に共通する特徴や、CINCの行動指針「Core Value」について山地が解説しています。興味がある方は、あわせてご覧になってください。
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